01_先輩、遅くなりました。今日もお疲れ様です。
「……ふぅ」
「……あっ、先輩……お疲れ様です。用事を頼まれて遅くなっちゃいました」
「……あの、ため息、聞こえてました? 聴かれてたらちょっと……恥ずかしいです……」
「とと、改めて……先輩、お疲れ様です。今日は……宿題、ですか? それとも……今日の授業の復習です?」
「……あっ、お勉強中に話しかけたら邪魔になっちゃいますよね。ごめんなさい」
「それでは……私も先輩をみならってお勉強、しようかな。先輩の隣だと……凄い捗りそうだし……」
「あの……先輩? 嫌じゃなかったらで良いんですけど……分からないところがあったら……」
「そうですそうです、遠慮なく私に聴いてくださいね。先輩の分からないところ、私が教えて―ーって……先輩、先輩が分からないところ、私が分かるわけないじゃないですか……んもうっ……」
「……先輩頭良いんですから……教えてくださいね? 分からないところ」
「ふふっ、有難う御座います。それでは分からないところは遠慮なく」
「さて、と……まずは……宿題から片付けちゃおうかな。あー……でも……授業の内容覚えてるうちに復習、したほうがいいかな……」
「……でも先輩がいるし……宿題の分からないところ、教えてもらえるし……宿題にしちゃおっかな……」
「……」
「……よし、宿題にしちゃおうっと。頑張って早く終わらせて……終わらせたら先輩と……ふふっ……」
「……ふーっ……宿題、終わりー♪ 頑張った頑張ったー♪」
「……あっ、せ、先輩……すみません。もしかして……独り言とか、言っちゃってたかもしれません……」
「ち、違うんですよ? いつも独り言とか言っちゃってるわけじゃなくて……先輩と一緒だと何となく……安心しちゃってつい……」
「あ、せ、せ、先輩? 先輩はお勉強……終わりました? もしかして……とっくに終わっちゃってたり?」
「あ、え、せ、先輩……早く終わったから私のこと眺めてたとか言われたら……凄く恥ずかしくなっちゃいますから……う、嬉しいですけど……」
「……っとと、もう……こんな時間なんですね。ちょっと集中しすぎちゃったかもしません」
「やっぱり先輩と一緒だとお勉強、凄く捗ります。あの……有難う御座います、先輩」
「……お、お礼言うところじゃないかもしれないですけど……何となく……あ、有難う御座います……」
「……さ、さて! こんな時間ですし……部活が終わってぼちぼち皆さん、帰宅なさってるころでしょうか」
「お勉強も終わりましたが……これから部活ーって気分でもないですし……」
「……」
「……よいしょっと」
「……ねえ、先輩?」
「あの……部活、します? 先輩が部活したい気分だったら……私も頑張ろうかなって思うんですけど……」
「ぶ、部活の時間なので……勿論部活をするのも大事だとは思うんですけど……」
「……え、えーっと……部活は凄く大事だとは……うん、思うんですよ……私も先輩と一緒に部活するの……大好きですし……とても楽しいですけど……ちょっと……今日は……」
「……なんとなーく、なんですけど……部活って気分じゃなかったり……とか……」
『ねえ、先輩? 部活も良いですけど……もっとイイコト……しません?』
「こ、この前……先輩に部室でえっちなことされたとき……え、えへへ……あの……恥ずかしいんですけど……その……す、凄い……ドキドキしちゃって……」
「……う、ううっ……そ、そんな……「ドキドキしただけ?」って目で見られても……」
「うーっ……ど、ドキドキしただけじゃなくて……す、凄く……気持ち良くて……」
「ち、違いますからね……先輩にされたから気持ち良かったのであって……私がえっちなわけじゃ……」
「……ううっ……ちょっと……ありますけど……独りでしちゃったりとかも……してますし……」
「……ってもう……先輩ってば意地悪なんですから」
「こ、こほん。この前先輩にドキドキさせられて凄い気持ち良くなっちゃったので……」
『今日は……先輩を、気持ち良くしてあげちゃいたいなーって』
「ふふっ、私……今まで生きてきた中で一番ドキドキしましたし……一番気持ち良かったので」
「先輩にも……ドキドキして気持ち良くなって欲しいなーって……思った……り?」
『それとも……今日は……そんな気分じゃなかったりします?』
『……私にえっちなことされるより部活……したかったりします?』
『先輩の好きなほうで構いませんが……私は……先輩を気持ち良くしたいなー……なんて……』
『……』
『……先輩? どうします? 私に……気持ち良くされたく……ないですか?』
「……ふふっ、やっぱり先輩も気持ち良いこと、好きなんですね。断られちゃうかなー、私のおうちでーとか……そういうことになっちゃうかなと思ったのに」
「……私のことをえっちだーとか言ってましたけど……先輩も十分えっちなんですね♪」
「……」
「……えーっと……それでは……先輩?」
『……えっちで……き、気持ち良いこと、しちゃいますね♪』