Track 7

「のんびりうたたね」(ウィスパーでのおしゃべり。うたたね)

;//////// ;Track7 のんびりうたたね ;//////// ;ここから完全に安眠導入で、セリフ全部小声orウィスパーでいただけましたら幸いです ;$=SE やさしくゆっくり頭をなでる ;7/左 【紅】「ん…… $ (やさしく頭をなでてあげるニュアンス&呼吸音、一分ほど)」 【紅】「……昔と、逆だね、これ。 大昔――南颯鉄道が廃止されてさ……(呼吸音)(呼吸音)―― そう、あの日。紅と相棒のキハ101が、レストランにされるとか、 いきなり上に命令された日――」 【紅】「『いやならこのまま解体だ』って―― 悔しくってさ、悲しくて…… 泣いたよね、めちゃくちゃ泣いた―― 今とはまるで反対に……相棒の膝に顔をうめて、さ」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【紅】「……正直、ちょっと、解体されてもいいかと思った。あのときは。 頑張って頑張って頑張って――それでもなにか―― どうしても足りてなかったみたいで……(呼吸音)――」 【紅】「営業廃止、廃線だってきかされて――(呼吸音)―― 妹たちも、みんなのこらず――廃棄・解体ってきかされて――」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」 【紅】「妹たちはさ、『紅お姉ちゃんが残ってくれれば』って―― 全部をぼくに託してくれて――一度も涙なんてみせないで―― なのに、移籍の話どころか――レールを剥がされ、レストランで、 ウェイトレスの真似事だとか……(呼吸音)(呼吸音)――」 【紅】「味覚センサの増設も、冗談じゃないって思ったんだ。 ほく、紅、トップナンバー機だから、冗長性をもたせてつくってもらえてるっていったって―― 乗務とまるで関係のないセンサーでその余裕を使い切っちゃうなんて―― 線路に戻れる可能性、あきらめろっていわれてるみたいな気がして、さ――」 【紅】「けど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【紅】「泣いて、泣いて、泣いて。泣いて。 水濡れで視覚センサを壊すんじゃないかって怖くなるくらいに泣いて泣いて。 泣いてるうちに、思ったんだよ。 ふってね、ただ、思ったの」 【紅】「……ここでぼくが逃げ出して、廃棄・解体を受け入れちゃったら―― 相棒を放り出しちゃうことになるなぁって――思ったんだ」 【紅】「それはやだな、すごくやだなって強く感じて――。 そう感じたら、泣きやめたし、立ち上がれたし―― もーちょっとだけがんばれるかもって、思えるようになって……」 【紅】「……相棒がいてくれなかったら。ぼくのマスターがキミじゃ、相棒じゃなかったら…… 紅はあそこで終わってた。 いまこうして、音探しも耳かきもひざまくらも、できてなかった」 【紅】「だから……だから……(呼吸音)(呼吸音)―― だからさ、相棒――って、相棒? ……(呼吸音)(呼吸音)――ねちゃった? ねてるの?…… なんだよ、せっかくぼくが真面目な話をしてるってのに――(呼吸音)――ふふっ」 【紅】「でもまぁ、そういうとこが相棒だよね。 だからこそ、ぼくたち一緒にやってこれたし―― これからだって、きっと――ずうっと――ん……ぁ――ふぁ――あ――(あくび)」 【紅】「ああ、もう、あくびも眠気も。みんな相棒にうつされちゃうや。 けど……ふ……ぁ……ん――ちょっとくらいは、ぼくもうたたね――かまわないよね」 【紅】「ひざのうえ、相棒こんなにぽかぽかんなんだし―― すぅすぅ、寝息――(呼吸音)―― めちゃくちゃ――きもち――よさそう、だし……(呼吸音)」 【紅】「こんなの……ねむく――(呼吸音)―― なるなって、ほうが――(呼吸音)―― むり――だから――(呼吸音)―― ふ、ぁ――ん……(呼吸音)(呼吸音)――」 【紅】「……おやすみ、相棒――(呼吸音)(呼吸音)―― ぼくの、マスター――(呼吸音)(呼吸音)―― せかいで、一番――(呼吸音)(呼吸音)―― 安心、できる――(呼吸音)(呼吸音)――たいせつ、な――」 【紅】「相棒の。ゆめ――(呼吸音)(呼吸音)―― ぼくが、かならず――(呼吸音)(呼吸音)―― まもる、から――(呼吸音)(呼吸音)―― だから――だから――ふ、ぁ――ぼくの……ゆめ……は…………(呼吸音))」 【紅】「ん……(寝入りばなの呼吸*4)」 【紅】「(寝入りばなの寝息)*4」 【紅】「(浅い寝息)*4」 【紅】「(浅い寝息)*4」 【紅】「(すやすや寝息)*4」 【紅】「(すやすや寝息)*4」 【紅】「(熟睡寝息)*4」 【紅】「(熟睡寝息)*4」 ;環境音 F.O.