■01_導入

んっ、んっ、んぅう～っ。 ぷっはぁ～、ん～っ。はふぅ～。 しっかし、オンライン飲み会っつーのは、便利は便利だけどさ。 味気ないのは確かだよね～。 やっぱ飲み屋の、周りに人がいるって感じ？ アレも、酒の味の一つだったんだわ。 カメラ越しじゃ、温もりが感じられない。 そうそう。自宅じゃ、出会いもないしねぇ？　あははははっ。 お？ 何よ～。ちょっと忙しいって言っておいたでしょ？ 今、大事な話の最中なのよっ。 お酒はいいんです～。飲んでいい年なんです～。 はぁ～？　ちょっと何言ってんの？ このガキンチョの、どーこが可愛いってのよ。 んっ、んんっ。んしょっと。 ほら、見てっ。この生意気な顔。 あ、あぁん。大人しくしてろ。 臭くないっ。まだ三杯しか飲んでないんだからねっ。 え？　十三杯だっけ？ あははっ、そんなワケないし！　どんだけ酒豪なのよ。 んで、何だっけ？ あぁ、コイツが可愛いとか、可愛くないとか？ だいたいさ、ちょっとでも可愛げがあるんなら、彼女の一人や二人いるでしょ。 コイツ、まだチェリーだし？　女友達の一人もいないしさ～。 クラスメイトや部のマネージャーは友達とは言わないの。 はぁ～？ んじゃ、アンタがコイツの童貞、もらってくれる？ いやほら、女を知れば、少しは姉に対する態度も変わるかもしんないじゃん？ そう。私のためにさ。 この子とエロいことを。 うちの弟、大人の男にしてやってくれる～？　ね～え～？ あははっ。だよね～。 残念だったね～？　もうちょっとで、男になれるところだったのに。 え～？　年上の女、イイと思うけどなぁ。 ま、アンタにはまだ早かったってコトで。 あー、いいのいいの。 だいたいさ。アンタが義理の妹になるとかあり得ないし。 あははっ、ないでしょ？　ないない、んははっ。 んっ、んんっ、ずるるっ。 あぁ。梅酒なくなっちゃった。 ちょっと。追加ちょーだい？　濃いめで～。 なーによ～。大好きなオネーサマに、お酌の一つでもしてよね～。 そしたら、なんかイイコトがあるかもしれないじゃない？ ないか。 あははははっ。