Track 6

ブリティッシュ・ホーム・カミング~タピオカを飲め~

//ダミーヘッド位置・3(右・近い) //SE 人混みの中。徐々にフェードしていく 【リリィ】 「Oh! ここがタピオカミルクティーのお店デスカ!」 【リリィ】 「行列長くて、結構待ちそうデスネ……」 【リリィ】 「あ! センパイセンパイ!! ミルクティー以外にも色々な物にタピオカ入れられるらしいデスヨ!?  ぶらっでぃーへーる! 抹茶! 抹茶にタピオカいれられるらしいデース!」 【リリィ】 「は……っ! ブリティッシュ・ストレート・ティーもありマスよ!?  紅茶にタピオカ!? そ、それって……神のご意思とかに反してませんカ!?」 【リリィ】 「うぅ……悩む……悩むデス……。禁忌を犯すか、冒険するか……。  これは、重大な決断デスよ…………むむむ……」 【リリィ】 「…………えへ」 【リリィ】 「ふふ……えへへ…………ぁ、ゴメンナサイ……。  何だか楽しくて、笑っちゃうの止められないデス……」 【リリィ】 「リリィ、今、友達とタピってます。  タピる、とはタピオカを飲むという意味の自動詞デス」 【リリィ】 「……とっても、やりたかったこと出来ました。  リリィ、とってもはっぴーデス」 【リリィ】 「えへへ……ありがとうございます、センパイ♪」 【リリィ】 「友達とセンパイが、一緒に出来てしまいました。  今日は一石二鳥デーですね♪ ぼたもち・ふろむ・たな! かもしれません」 【リリィ】 「リリィ、基本的に友達作るの苦手なのデス。  距離感がつかめないので。国とか文化で結構変わるので」 【リリィ】 「色んなとこで恥ずかしい思いしたので、  ちょっと……臆病になってると言いマスか。  人と話すの、とっても緊張しマス」 【リリィ】 「でも……図書室でセンパイに話しかけて、良かったです。  アノときも、すっごくすっごく怖かったけど、頑張ったんデス」 【リリィ】 「今思えば、恩返し・オブ・鶴は強引なロジックでした……。  初対面の人が、マッサージさせてとか言い始めたら、それ多分詐欺デス」 【リリィ】 「…………話しかけたのがセンパイで、よかった」 【リリィ】 「えへへ」 【リリィ】 「でも、気をつけなきゃ駄目デス。  世間は危ないことでいっぱいなんデスヨ」 【リリィ】 「センパイは人が良いから、すぐ騙されちゃいそうデス。  リリィはイタリアで三回ぐらい騙されて荷物を盗まれました」 【リリィ】 「あ、列が動きましたよ。行きましょ、センパイ」 【リリィ】 「……あっ」 【リリィ】 「あー…………その…………人混み、ものすごいデス……。だから……その…………」 //声 ささやき 【リリィ】 「手を握って…………ほしいって言ったら…………無礼講デスか……?」