Track 7

野々街乃々華は世話好きなのかもしれない……?

//ダミーヘッド位置・1(正面・近い) //SE 学校のチャイム。キンコンカンコン 【野々街】 「お兄ちゃん。私は極度の世話好きかもしれません……」 //SE お弁当箱を開く 【野々街】 「今日は朝早く起きてお兄ちゃんにお弁当作っちゃったし、  この前なんかお兄ちゃんが眠れないというので、部屋に上がっちゃったし……」 【野々街】 「しかも私、お風呂のお世話までしてました。  妹をお風呂に入れるノリで、オッケー♪ って思ってたのですが、  後になって思えば世話好きにも程があります」 【野々街】 「あ、というわけでどうぞ、お弁当です。  このね、だし巻き卵とかすっごい自信作なんですよ、甘いの」 【野々街】 「……うぅ、とかく、反省すべきかもです。  私って、なんだか、暴走しがちなトコがありますので……」 【野々街】 「でも言わせて貰いますと、お風呂のお世話されるお兄ちゃんもお兄ちゃんですよ。  まったく……お兄ちゃんは女の子に甘えるのが上手すぎです」 【野々街】 「……ホント、まったく……恋人でも無いのに、  あんなに無防備に寝顔を見せちゃ駄目なんですよ……?」 【野々街】 「…………ぁ、ぃや……今のは……その…………、  『そういう事やらせるなら恋人にしてからにしろよ』という、  直接的かつ遠距離攻撃なあぴぃるでは無くてですね……」 【野々街】 「……一般論。ただの一般論なので。あの。あしからず」 【野々街】 「…………」 【野々街】 「……野々街乃々華、もしかして失言……?」 【野々街】 「うぅ……プレミだぁ……違うんです。野々街は小狡いわけではなく、  純粋にちょっとアホなだけなんですぅ……反省しマス」 【野々街】 「でも、お兄ちゃんも反省してください。野々街の脇が甘いのを良いことに、  少々甘えすぎだとも思います。少し、年上の男性とだという気概を持ってですね……」 【野々街】 「ぁ、お兄ちゃんシャツのボタン外れてますよ。  後で貸して下さい。繕ってあげますので」 【野々街】 「あとデザートでゼリーもありますので、  ご飯食べ終わったら言って……くだ……さい、ね…………?」 【野々街】 「……うむむ」 【野々街】 「ごめんなさいぃ……。やっぱり、私が世話好き過ぎなのかもぉ…………」