野々街乃々華は世話好きなのかもしれない……?
//ダミーヘッド位置・1(正面・近い)
//SE 学校のチャイム。キンコンカンコン
【野々街】
「お兄ちゃん。私は極度の世話好きかもしれません……」
//SE お弁当箱を開く
【野々街】
「今日は朝早く起きてお兄ちゃんにお弁当作っちゃったし、
この前なんかお兄ちゃんが眠れないというので、部屋に上がっちゃったし……」
【野々街】
「しかも私、お風呂のお世話までしてました。
妹をお風呂に入れるノリで、オッケー♪ って思ってたのですが、
後になって思えば世話好きにも程があります」
【野々街】
「あ、というわけでどうぞ、お弁当です。
このね、だし巻き卵とかすっごい自信作なんですよ、甘いの」
【野々街】
「……うぅ、とかく、反省すべきかもです。
私って、なんだか、暴走しがちなトコがありますので……」
【野々街】
「でも言わせて貰いますと、お風呂のお世話されるお兄ちゃんもお兄ちゃんですよ。
まったく……お兄ちゃんは女の子に甘えるのが上手すぎです」
【野々街】
「……ホント、まったく……恋人でも無いのに、
あんなに無防備に寝顔を見せちゃ駄目なんですよ……?」
【野々街】
「…………ぁ、ぃや……今のは……その…………、
『そういう事やらせるなら恋人にしてからにしろよ』という、
直接的かつ遠距離攻撃なあぴぃるでは無くてですね……」
【野々街】
「……一般論。ただの一般論なので。あの。あしからず」
【野々街】
「…………」
【野々街】
「……野々街乃々華、もしかして失言……?」
【野々街】
「うぅ……プレミだぁ……違うんです。野々街は小狡いわけではなく、
純粋にちょっとアホなだけなんですぅ……反省しマス」
【野々街】
「でも、お兄ちゃんも反省してください。野々街の脇が甘いのを良いことに、
少々甘えすぎだとも思います。少し、年上の男性とだという気概を持ってですね……」
【野々街】
「ぁ、お兄ちゃんシャツのボタン外れてますよ。
後で貸して下さい。繕ってあげますので」
【野々街】
「あとデザートでゼリーもありますので、
ご飯食べ終わったら言って……くだ……さい、ね…………?」
【野々街】
「……うむむ」
【野々街】
「ごめんなさいぃ……。やっぱり、私が世話好き過ぎなのかもぉ…………」