Track 1

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ちょっぴり地味めな女の子

//ダミーヘッド位置・1(正面・近い) //SE 学校のドアを開ける 【灯火】 「……ぇ、ぇと。今日はありがとうございました。  委員会の仕事手伝ってくれて……」 【灯火】 「……そう言えば、私達こうして話すのはじめてですね。  同じクラスなのに、機会も無かったですし」 【灯火】 「ぇ、えーっと……その……ていうか……私のこと、知ってました……?  名前、小杉灯火って言うんですけど……」 【灯火】 「いえ、知らなくて大丈夫なんですよ。あの、ほら。  私いつも、クラスの端でジメジメしてるし……」 【灯火】 「地味ですよ、モブ顔ですよ私は……。  日の当たらない場所でこっそり生きていくんです……」 【灯火】 「あ、すいません……っ。持病のネガティブが発症してしまって。  今のは忘れて下さい……ぁぅう……またやってしまったぁ……」 【灯火】 「あと……ごめんなさい。私がどんくさいばっかりに  こんな遅い時間になっちゃって」 【灯火】 「こ、このお詫びにいくらお支払いしたら良いですか。  お財布の中には小銭しか無いけどATMに行けば……」 【灯火】 「……ぇ、要らない? お金ほしくないんです?  ぁそうじゃなくて倫理的なお話。なるほど」 【灯火】 「では、…………小指、ですか。  余り痛いのは得意ではないですが、ケジメをつけるためにも……」 【灯火】 「……ぇ、それも要らない? スプラッタとか苦手なタイプ?  ぁそうじゃなくて倫理的なお話。なるほど」 【灯火】 「で、でも私に取り柄なんて全くないし、  お礼をする方法は思いつかないし……」 【灯火】 「んー……そうですね。あ、でも、あれなら……。  あの、もし……良ければ……」 【灯火】 「私、癒やし部っていう部活に入っていて。  お耳のケアとか、得意なんです」 【灯火】 「だから……ぇと…………その…………」 【灯火】 「私に、耳かきさせてもらえませんか?」 【灯火】 「それが……あの……、お礼ということで」 //声 ささやき 【灯火】 「一生懸命がんばりますから、いっぱい気持ちよくなってくれると嬉しいです……」

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