Track 4

二人でお話。仲良くなろうよ

//ダミーヘッド位置・1(正面・近い) //SE 学校の椅子を引く音 【灯火】 「ふぅ、ちょっと疲れたかもしれないです……。  耳かきって集中力使うから……」 【灯火】 「あ、いや。使いますから。ます。使います。  ……ぅ……その…………敬語、変ですかね……?」 【灯火】 「同学年だし……クラス同じだし……いや、敬語使うのも変……だよね?  ですよね……? で、ですだよね!?」 【灯火】 「ぁ、ぁぅう……テンパって来ちゃった……。  頭がこんがらがりゅ……ぅ」 【灯火】 「ぇーっと……じゃ、じゃあ。この際、その……。  私めに、フランクな言葉遣いでお話させていただけることをお許し頂いてもよろしいでしょうか……」 【灯火】 「う……またなんか距離感間違えた気がするけど……」 【灯火】 「わ、わかってるんですよ。私の言葉遣いがどうとかどうでもいいよね、  私みたいな地味子がどこで何言おうと、誰も全く興味無いよね……。  あぁまた自意識過剰だった私……ごめんなさいもうおうちに帰りますぅ……」 【灯火】 「……え? もっと普通に……喋ってもいいの……?  友達みたいにしていい……? 敬語、いらない……?」 【灯火】 「……えへ。えへへ……ほ、ホントに良いんですか?  じゃなくて……いいの? 仲良く……してくれる……?」 【灯火】 「……も、もしよければ、このままお友達になるというのは……。  あいえごめんなさい調子乗りました。  私みたいなミジンコムシの言うことなんて無視して下さいぃ……いや今のはダジャレじゃなくぅ!」 【灯火】 「…………友達、なってくれる……の……?」 【灯火】 「あ、あの。私ホントは、キミと仲良くなりたいなって思ってて。  あいや変な意味じゃなく! ほら教室で話してること聞いてたら、  なんか趣味とか合いそうだなとか思ってて、いやその、盗み聞きしてたわけじゃなくてぇ!?」 【灯火】 「ぅ……なんかずっと墓穴ほってる気がする……。  私、将来は墓地で働こっかなつまらない冗談言ってごめんなさいぃ……」 【灯火】 「…………何でキミ、笑ってるの」 【灯火】 「こ、こっちは真剣なんだよ!?  本気で悩んでるんだからぁ……お、男の子と話すこと、殆どないし……」 【灯火】 「ぇと……じゃあ…………私達、友達……です?」 【灯火】 「え、えへ。ともだち。うん……あはっ。  にへ、にへへ……ともだち……キミと、ともだち……うへ、うへへ……」 【灯火】 「……我ながら、笑い方がキモくてごめんなさい。  陰キャなんで……うぅ……恥ずかしい」 【灯火】 「…………これから、よろしくね。仲良くしてくれると…………嬉しいな」