あの子がお部屋にやってきた
//SE 部屋のドアを開く音
//ダミーヘッド位置・4(右後ろ・近い)
【灯火】
「……し、失礼しまーすぅ…………」
//ダミーヘッド位置・2(右前・近い)
【灯火】
「……ここが、きみのお部屋、なんですね……。
ぉ、ぉう……男の子のお部屋、初めて入っちゃったぁ……」
【灯火】
「緊張……謎の緊張が私を襲っています。
取るに足りないことだと分かってはいるのですが、
変にビクビクしちゃうぅ……あぁ、陰キャの悲哀」
【灯火】
「……こほん。えーと、とりあえず」
【灯火】
「か、勘違いしないで下さいね。
男の人の部屋に入ったからって、そ、そういうの、おーけーって訳じゃないんですからね、。
ほら……男性の部屋に入るのは……OKのサインだとか……なんとか、言うから……」
【灯火】
「…………」
【灯火】
「ぁぅー。一応言ってはみたけど、
勘違いしてる自意識過剰なムーブの気がしてムズムズするぅ……」
【灯火】
「……別に、君は私にそういうつもりとか、全然ないですもんね。
ただ、友達だからお部屋に上げてくれただけだもんね」
【灯火】
「…………だよね?」
【灯火】
「…………ぇ……ちょ、そ、そこで黙らないでくださいよぉ!
なんか言ってください。私だって、じょ、ジョークで言っただけだから?
そういうのやろうとしたら、普通に、こ、断るし」
【灯火】
「……断る。うん。断れる、と思う……。
我ながら押しに弱いし、ぐいぐい来られると、
あれよあれよという間に流されてしまう謎の自信があるけど……ぐ、ぐぅ」
【灯火】
「でも……君は、そんなことする人じゃないもんね。
私が嫌がったりすること、しない人だもんね。……えへへ。
そこも、なんだか自信があるなぁ。ふふふ」
【灯火】
「ていうかぁ……ソノー……今私、だいーぶセンシティブなこと口走ってますね……。
アノソノ……何も聞いてないふりして、聞き流してくだひゃい……あぅ……」
【灯火】
「今日はただ、新しい『癒やし』を試してみたくて、
お家に来ているだけだし。……ありがとね? お家まで入れてくれて」
【灯火】
「代わりに……その……頑張って、君を癒やしてあげるから……」
//声 ささやき
【灯火】
「いっぱい気持ちよくなって……とろとろになってね…………えへへ♪」