不本意ながら、癒やしてあげます
//ダミーヘッド位置・16(左前・遠い)
【晶葉】
「……んぱい。先輩。起きなさい、先輩」
//SE 揺する音
//ダミーヘッド位置・8(左前・近い)
【晶葉】
「先輩。……全く、いつまで寝てるのかしら。
もう、図書室……閉めるのですけれど?」
【晶葉】
「はぁ……図書室に来たと思ったらいつも寝てばかり。
ここは別に、先輩のベッドルームではないのですよ」
【晶葉】
「そんなにいつも眠いなら、ちゃんと早寝することです。
夜、スマホとかパソコン触ってなかなか眠らないんじゃないですか?」
【晶葉】
「全く……ひどい顔、してますよ。
疲れてて、どんよりとした顔」
//ダミーヘッド位置・1(正面・近い)
【晶葉】
「……仕方がないわね。そんなに疲れてるなら…………私が癒やし、してあげましょっか」
【晶葉】
「い、いえ。別に、先輩のためでは無いのだわ。
ただ、いつもそんな図書室で眠られると、他の利用者に迷惑だから」
【晶葉】
「ええと、それと、ほら、私……癒やし部だから。
練習! そう、先輩を練習台にしてあげようとしているのです」
【晶葉】
「先輩は癒やされ、図書室は平和になり、私はスキルアップ。WIN-WIN-WINの関係」
【晶葉】
「そうと決まれば、さっさと部室に行きますよ、先輩。
今日は部活が休みなので、今は誰も居ないはず……
【晶葉】
「……って、誰も居ない部屋に男の子を連れ込もうとしてる、私!?
ち、ちが……。ただの癒やし……。ぁの、へ、変な意味じゃないから……」
【晶葉】
「ふふん。それにどうせ、先輩に私をどうこうする勇気なんて無いでしょうしね。
そんな事、起きる筈無いのだわ」
【晶葉】
「…………ない、よね?」
【晶葉】
「そ、それじゃとにかく行きますよ、先輩。
ほら……ふらついてる。ほら……私の肩、支えにしていいから……んっ。
こ、こら……手を握っていいとは言ってない……んっ!? ふにふにダメ……こらっ!」
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
//声 ささやき
【晶葉】
「……今から、そんなイタズラっけも起きないぐらい……トロトロに癒してあげるんですから。
覚悟してなさいよね、先輩」