はじめての同人音声
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【電気】
「ね、ねえ……お願いがあるんだ……。
あのね……その…………私…………」
【電気】
「同人音声、販売してみたんだ……っ。
その、この前……君とタッピング試したりした後、
いい音とか……集めてみてね……? それで……」
【電気】
「よければ……一緒にダウンロード数とか見てくれないかなって……。
ひ、一人で見るの怖くて……でも君と一緒なら平気だから……」
【電気】
「いい? ……えへ、うんっ、ありがとーっ!
準備するから……ちょっとまっててね……」
//SE ノートPCをカタカタと叩く
*(後ろ向き)
【電気】
「ええと……ログインして……マイページに行って…………。
商品…………ページに……飛んで…………はぁ……ふぅ……緊張するぅ……っ」
【電気】
「そ、それじゃあいくよ……? クリックするからね……?
せーーーのっ……!!」
【電気】
「………………ダウンロード数…………18本……っ!?」
【電気】
「にゃ、にゃんでぇ……っ。それなりに自信あったのにぃ……。
せめて……100本ぐらいは行ってると思ってたのにぃ……」
【電気】
「……やっぱ、パッケージはプロに頼むべきだったのかなぁ……。
後輩の猫村ちゃんの絵もすっごくいいんだけど……むむむ」
【電気】
「……ぁ。でも、コメント…………ついてる…………」
【電気】
「『音にこだわっているのが分かって良い。
声優の素人っぽいリアルな感じがして好きでした。
これからも頑張って下さい』……」
*(後ろ向き から 正面に向きながら)
【電気】
「ぇ……えへ…えへへ……嬉しいもんだね、こういうの……。
目標は達成出来なかったけど……でも、やってよかったな
へへ……ありがとう、君のおかげだよ。
君が付き合ってくれたから……挑戦する勇気が湧いたんだ」
【電気】
「…………ありがとね……えへへ」