Track2(ASMRパート) ;「とおこ、蹄を削ってもらうよぉ」
;環境音 F.I. 秋の屋外
;SE F.I. ひづめの足音
;1/前 マイクに背中向け
「おうちについたぁ!」
;SE 足音止まる
「おつかれさまぁ。とおこの背中、のりごこち大丈夫だったぁ?」
;SE 人が牛の背中からおりる
;SE 人が牛の背中を撫でる
「んっ……(呼吸音)――えへへぇ。
なでなで、とってもきもちいいねぇ。
のりごこち、よかったんならとおこもとーってもうれしいよぉ」
;SE ナデナデ 一分くらい
「あ……えへへぇ……(呼吸音)」
;そおしたらねぇ、でマイクの方向に向き直り
「たくさんなでなで。ありがとぉ。
そおしたらねぇ、とおこもだんなさんのこと――あうっ」
「あ……いまちょっとグラってしたのは、足元……あう~
とおこ、アスファルトの上たくさんたくさん歩いたから、
ひづめ、ちょっと痛めちゃったみたいだぁ。うううう~」
「あ――(呼吸音)――うん。
ひづめ、見てもらえたら嬉しいよぉ――んっ」
;SE 蹄を掌でさすりまわす/一分ほど
;2/右前 (できればマイクより高いとこ)
「ふ……ん――ひづめ、感じないとこのはずなのに……
なんか、ちょっとくすぐったい――かも――(呼吸音)」
「(呼吸音)……っ――(笑いこらえる)――あ、おしまい? おしまいなら、ね? とおこのひづめ、どおだった?」
「(呼吸音)……あ。ちょっと割れちゃってるんだぁ
――(呼吸音)――ああっ、うふふっ。うん。
とおこもそおしてほしいなぁ」
「さっき蔵から出した道具に、蹄用の爪切りも、
蹄用のカマも、蹄用のやすりもあったもんねぇ」
;3/右 接近囁き
「だんなさん、とおこの蹄、やさしく削って?」
;1/前
「うふふっ! わぁい。
それじゃあ道具を――わ、だんなさんとってきてくれるんだぁ」
;SE 爪切りとカマとやすりを持ち上げる
;SE カマとヤスリをおく
「蹄用のつめきり鋏、おっきいねぇ。
木の枝とかも切れそうだねぇ」
「昔むかしはそんな便利なものなかったから、
とおこ、だんなさんのご先祖さんに、小刀で蹄を削ってもらってたんだよぉ。
なつかしいなぁ」
「あ、うん。それじゃあ、おねがいするねぇ」
;2/右前(マイクより高いところ。リスナーが右膝あたりにひざまずいて作業するイメージ)
;SE ハサミで蹄切る 2~3分
「ん……(呼吸音)……」
「平気。痛くないよぉ……(呼吸音)――ただ、ちょこっとむずむずするみたいな感じがするだけ……」
「(呼吸音)――ふぁ、上手だねぇ。
とおこのひづめ、どんどん形がよくなるねぇ」
;SE 止
「うふふぅ。これだけで、蹄がなんだかかるくなったよぉ。
ありがとねぇ、だんなさん。あ――、だねぇ。えへへー。ありがとお」
;6/左前 (マイクより高いとこ)
「それじゃああ、左足もお願いするねぇ」
;SE ハサミで蹄切る 2~3分
「うふふぅ……(呼吸音)……」
「バチバチ、おっきな音だねぇ……(呼吸音)――飛び散ったひづめ、あとでお掃除しなくちゃだねぇ」
「んふふ~(呼吸音)――きもちいいねぇ」
;SE 止
;1/前
「あ……とおこ、気持ちよくって――(小あくび)
ちょっとふわふわしちゃったぁ」
「でも、この先はカマを使って、蹄けずってもらうんだもんねぇ。
とおこも前足動かさないようにしないと、危ないよねぇ」
;SE ハサミ置く。カマ持ち上げる
;2/右前(マイクより高いところ)
「カマでぞりぞりーってされるとね?
とおこ、ひづめをとおして足の裏までくすぐったいの伝わってくるけど、じいっと我慢で、がんばるねぇ」
「ん……」
;SE 蹄をカマでけずる(20秒ほどのあと、セリフ合わせで止める)
「ん……(呼吸音)――ん! んふふっ!
ちょっと、ちょっとまってぇ~!」
「はううぅ~ やっぱりくすぐったいねぇ。
くすぐったくないようにするの、どうしたらいいかなぁ?」
「ん~~(呼吸音)――ん~~(呼吸音)――ん~(呼吸音)――あ。そおだぁ」
「とおこ、地面におっこちている小石の数をこころのなかでかぞえるねぇ。そうしたら、きっと、くすぐったいのわすれちゃうから」
「それじゃあ、もういっかい。ゾリゾリはじめてくださいな」
:SE 蹄削り(三分ほど)
「い~~ちぃ。に~~いぃ。ああ、ちがう。こころのなかで数えるんだよぉ――ん~(呼吸音)」
;あ、でちょうちょを見つけてカウント忘れる
「……(呼吸音)……あ」
「んふふ~(呼吸音)――あ。わ、すごい。
蹄、でこぼこがなめらかになったねぇ。
具合はどうかな? えいっ」
;SE 地面を蹄で蹴る/掘る
「ん~。わぁ! えへへへへ~足の置きごこち、ぐって、ぐうってよくなったよぉ。
えへへぇ、ありがとぉ――」
;6/左前 (マイクより高いとこ)
「今度は左足だねぇ。おねがいしまぁす」
;SE 蹄削り(3分ほど)
;カウント完全に忘れ、ちょうちょに見入ってる
「♪~~んふふ~ (呼吸音)――」
「かわいいねぇ、きれいだねぇ――(呼吸音)――」
「ひらひら~ ふわふわ~ (呼吸音)――あ、わぁい。左足もありがとお。こっちはどうかなぁ。ん――」
;Se 地面蹴り/堀り
「うんうん。すっごくいい踏み心地。
とおこ、とーっても嬉しいよぉ。
だんなさん、ほんとうにありがとう?」
「え? 『いくつまで』……って?
あ! あー、数。
そおだねぇ。とおこ、こころの中で、数を数えていただんだっけねぇ」
「あのね? とおこ、じゅうしまでかぞえて、つぎはじゅうごってときに、みつけたの――あのこ。ちょうちょ」
;リスナーが指差す方へ向くので
;7/左
「青と黒のちょうちょ。夏のちょうちょ。
この季節までがんばってるの、えらいねぇ――あ――」
;首を上に向けながら
「ああああ……いっちゃったぁ。
町の方へと下りるんだねぇ。
おやまに登っていかないんだねぇ」
;戻して
「あ――そうだったそうだった。蹄のしあげ、やすりがけ。
えへへ、よろしくお願いしまぁす」
;2/右前(マイクより高いところ)
;ヤスリがけ/3分ほど
「ん~~(呼吸音)」
「ゴリゴリされるの、きもちいいねぇ。
おひめさまみたいな気持ちだねぇ――(呼吸音)」
「うふふ~ しあわせ~ (呼吸音)」
:SE 止
「わぁ! とおこのひづめ、やすりしてもらった部分、ぴかぴかだねぇ。
すごおい、まるでなんにも踏んだこと無いひづめみたいだぁ」
「えへへへへへへへ、うれしいなぁ。
あ! うん、はぁい。反対側の足だねぇ」
;6/左前 (マイクより高いところ)
;ヤスリがけ/3分ほど
「人間も、つめにやすりをかけるよねぇ。(呼吸音)」
「お隣のおうちのありすちゃん。(呼吸音)
あのこの、つめ、こないだ、みせてもらったら……(呼吸音)」
「きれいなきれいなお絵かきしてあって――
ネイルアアトっていうんだって……(呼吸音)
――人間のおんなのこはすてきだねぇ。ネイルアアトはかわいいねぇ――あ」
「うふふぅ。おしまい。とおこのひづめ、こっちもつやつやのすべすべだぁ、あれ?」
;SE 足音(リスナー自身の)前庭→玄関で靴脱いて→室内→机ひらいてがさごそ
;13/後遠左 (なるたけ遠く)
「だんなさぁん。おうちの中でなにしてるのぉ??」
;SE 足音 室内→靴はき→前庭
;1/前
「ああ、もどってきたぁ。なにしてたのぉ――って、わ。
それしってる。とおこもね、つかったことあるんだよぉ。覚えてるかな? えへへぇ」
;3/右 接近囁き
「ちいちゃなころのだんなさんが、とおこに教えてくれたんだよぉ?」
;1/前
「ね? これ。くれよん。おえかきする道具――あ!」
「……(呼吸音)……!!」
「うん! うん! うれしいんなぁ!
えへへへっ。とおこ、すっごくしてほしいよぉ」
;7/左 接近囁き
「とおこに、じょおずに、ネイルアアトして――ね?
(ちゅっ!)」
;環境音F.O.