彼女は風紀を正したい
//ダミーヘッド位置・11(右・遠い)
//SE 風が吹いている(屋上なので)
//SE 足音
【神村】
「……キミは、こんなところで何をしているんだい」
【神村】
「確か今は授業中のはずだけどね……。サボりはいかんぞ」
【神村】
「私は3年の神村由紀だ。
風紀委員に無断で屋上を使用している者がいると投書が来て、ここで待っていたのだが……」
【神村】
「君がそうなのだね。……んしょ」
//SE 衣擦れの音(中腰になったので、制服などが擦れている音)
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【神村】
「さて、話を聞こうか。
どんな悪にも正義があるものだ。
弾圧ではなく更生こそが風紀委員たるものの勤め」
【神村】
「君はどうして、授業をサボっちゃう悪い子になっちゃったんだ?
んー? ほら。お姉さんに話してみな」
【神村】
「……と思ったけど、顔見たらわかったぞ」
【神村】
「君、随分ゲッソリした顔をしているね。
ふむ……疲れが溜まっているんだろう」
【神村】
「かわいそうに。それで授業を休んでいたのか。
となると、私が君にやるべきことは一つだな」
//SE 立ち上がる
//ダミーヘッド位置・11(右・遠い)
【神村】
「立ち給え、少年。
こんなところで寝ていても体を悪くするだけだよ」
【神村】
「この時間なら部室も開いてるだろうし……、
今から私が、君を癒やしてあげよう」
【神村】
「何、これも人助けを生業とする者の義務さ。
遠慮すること無く、私に甘えると良い」
【神村】
「……ほら、おいで。ふかふかのベッドがあるところに
一緒に行こう」
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
//声 ささやき
【神村】
「今日はお姉さんがいっぱい気持ちよくしてやろう。
代わりに、明日からはちゃんといい子になるんだぞ?」