草の絨毯、星の天幕(道房山キャンプ場でテント貼り→キャンプ)
;9/前遠
【かにこ】「よ――(呼吸音)(呼吸音)――っと。マスター。ポール通し終わった」
;SE テントたて、ばさばさ
【かにこ】「で? ……わ――とっ……と――っ――お! おお! すごい! テントたったー!」
;SE 環境音 市房山キャンプ場(夕方)F.I.
【かにこ】「そしたら? ……(呼吸音)(呼吸音)――あ、テントとポールをこのフックで止める――
んっ――」
;SE カチ、カチ *4
;9/前遠→;3/右→;1/前→;7/左
【かにこ】「ひとつ――(呼吸音)――ふたつ――(呼吸音)
次はこっちで――(呼吸音)――カチって――(呼吸音)
で――(呼吸音)――んしょ――(呼吸音)
これで――(呼吸音)――最後――(呼吸音)」
;9/前遠
【かにこ】「ん、できた。次は――ペグうち……あ、ハンマーで釘みたいの地面にさすやつ。
うん。かにこやりたい」
;SE ペグうち(継続)
;9/前遠→;3/右→;1/前→;7/左
【かにこ】「ん――っと――(呼吸音)(呼吸音)――
で、こっち――(呼吸音)(呼吸音)――
でもって、カンカン――(呼吸音)(呼吸音)――
ラストも――(呼吸音)――しっかり――(呼吸音)――っと、できた」
【かにこ】「あとは? (呼吸音)(呼吸音)――あ。うん。そっちいく」
;SE 小走りの足音 ;9/前遠→;3/右
;3/右
【かにこ】「で? (呼吸音)(呼吸音)――これ、フライシート。これのマジックテープを」
;SE マジックテープ、とめる、剥がす、止める
【かにこ】「こう? あ、ちょっとずれてる、んと――(呼吸音)――こうか」
【かにこ】「全部やってくのね。わかった」
;SE マジックテープ貼る作業。8箇所。失敗とかいってるところは剥がしてはりなおし
【かにこ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)。
で、ぺたっと――(呼吸音)(呼吸音)。
なかなか地味な――(呼吸音)――あう、失敗した――ん――(呼吸音)――っと。
これで、半分――(呼吸音)(呼吸音)――よし」
【かにこ】「結構、簡単――(呼吸音)(呼吸音)
なんだけど――(呼吸音)(呼吸音)
それだけに――あうっ――(呼吸音)――ずれると、気になる。――ん~(呼吸音)――っと、これいいか。
で、ラスト――(呼吸音)(呼吸音)――できた」
【かにこ】「そうしたら? これを持ち上げながら歩いて、テント全体にかける。
じゃ、かにこまたあっちいって――」
;SE 足音 ;3/右→;9/前遠
;9/前遠
【かにこ】「いっせーので持つ。うん、やろ。『いっせーの』」
;SE バサバサ、継続、
【かにこ】「これを――持ったまま――あるいて~――(呼吸音)(呼吸音)――かける!!! うんっ!」
;9/前遠→;;3/右
【かにこ】「あとは……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――なるほど。またはしっことめて――
で、入り口のところまるめて――あ、そこはかにこやりたい」
;3/右
;SE 紐結ぶ。しゅる
【かにこ】「ここを結べば完成ね――(呼吸音)(呼吸音)――ん」
【かにこ】「できた。テント! 思ってたよりずっと簡単……だったのは」
;3/右 (接近囁き) ‘ふふっ”で →;3/右(通常
【かにこ】「もちろんマスターのおかげだけど――ふふっ」
;$=SE ブーツ脱ぐ
【かにこ】「ね、マスター。もうこれ中にはいっていいの?
(呼吸音)(呼吸音)――ん。それじゃ、ブーツ脱いで……$――んしょ」
;SE ジッパーあけ
;1/前(近い)
【かにこ】「え? あ、そっか。テントはいっったらすぐにジッパーしめないと、虫はいってきちゃうんだ。っと――」
;SE ジッパー締め
【かにこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――よし。で――」
;1/前
;環境音 テント内
【かにこ】「わ……(ぐるりとテント内を見回す息とニュアンス)――(むふーっと、満足した吐息)」
【かにこ】「いいね、これ――えへへ」
;SE 手でテントの床、ナデナデ
;8/左前
【かにこ】「手触り……テントの下、綺麗に刈り込まれてる草の感触。すごくいい。自然のクッションっていう感じ」
【かにこ】「レンタルテントって便利。感動する。
寝袋も――(呼吸音)――ぼふぼふしてすごく柔らかい。
寝心地よさそうだし、入るの単純に楽しそう」
;SE 動きあわせで、テント内を膝立ちで移動
;8/左前→;1/前→;2/右前
【かにこ】「それに……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
;SE テントの入り口のジッパーあける 環境音クロスフェードでキャンプ場夜(虫)
;3/右(顔、マイクと同じ方向。視線は上空)
【かにこ】「タイミングぎりぎりだったのが逆によかったね。
外、もう暗くなってて星が見える」
【かにこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
【かにこ】「……綺麗」
;3/右(近い)
【かにこ】「(じっと、無言で、星空をマスターと一緒にみる呼吸音。一分ほど)」
【かにこ】「……来てよかった。ハチロクさんと会えなかったのは、今でもすごく残念だけど――
でも会えてたら……きっと今のこの気持で、星空を見あげられてなかった」
【かにこ】「体験することの価値。その体験へのアプローチをできるだけ低くすることの意味。
適切なインフォメーションが、体験の質をどれだけであげてくれるのかの、実感」
【かにこ】「全部を北開道に――マスターとかにこの本当の経験として、言葉として、持ち帰れる。
ハチロクさんがたとえどんな素晴らしいお話をしてくれて――かにこがそれをどこまで受け取ったきになれたとして……
やっぱり、自分たちで経験して、自分たちで気づいて学んだことにはかなわないって――今のかにこは、そう思う」
【かにこ】「……あえなくて、最低限しかハチロクさんに甘えられなくてよかった。
もちろん次は――もし次にも機会がれば、そのときにこそ会いたい――!!?」
【かにこ】「ど、どうしたの? マスター。あ――虫? 虫! そかっ」
;SE 慌ててテントのジッパーしめる
;1/前
【かにこ】「(そのニュアンスと息)――よし――っ!」
;SE 両手で虫叩く
【かにこ】「……ん。退治もできた。これでテントからは締め出せたと思うけど……」
;7/左(耳元)
【かにこ】「……マスター、刺されたの? ここ。薬塗る……っと、耳かきもしちゃおうか、一緒に」
;7/左
【かにこ】「だってマスター、耳かき好きでしょ。かにこ普段は、耳かきしてあげる時間あるなら、北開道の鉄路復興のためにがんばりたいって思っちゃうけど」
【かにこ】「いまここで、そのためにできることなんてなんにもないし。それに――」
;7/左(接近囁き)
【かにこ】「ハチロクさんには甘えてないけど――マスターには今日、結構たくさん甘えちゃったかなって思うし。だから、その恩返しに」
;7/左
【かにこ】「耳かき。したげるからさ。かにこのお膝に、ごろんしていいよ」
;環境音 F.O