かにこと添い寝、寝袋で
;このパートは完全に安眠導入。夜の静寂の中、そっと言葉をささやく感じでお願いできると嬉しいです
【かにこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
;環境音 深夜キャンプ場テント内 F.I.
;3/右 (マスターとそれぞれの寝袋で横になってるので、少し距離あります)
【かにこ】「…………マスターと出会って、さ。マスターがマスターになってくれて……」
【かにこ】「かにこ、それで本当にいごこちよくなった。
『絶対的な味方ができた』って――背中をいちいち、気にしなくてすむようになって」
【かにこ】「だから仕事に集中できて。
……いま――っていうか今日の体験してから考え直しちゃうと……
仕事をいいわけに、コミュニケーションから逃げ出してたのかもだけど――」
【かにこ】「それでも仕事、かにこものすごくがんばって。
マスターも一緒にがんばってくれて――
誰に頼まれてもいない経営改善案とかさ……無視されても、バカにされても――だって北開道の鉄路が途絶えたらおしまいだもの――出し続けてさ」
【かにこ】「……何年くらい前からだって? じわじわ、認められるようになって。
こういうふうな出張だったり視察だったりも、任せてもらえるようになって」
【かにこ】「(複雑な吐息)……いつの間にか、かにこをからかってた先輩たちも、みぃんないなくなって」
【かにこ】「あのころのこと、許したわけじゃないけど。許せないけど。
それでも、みぃんないなくなっちゃうと…………」
【かにこ】「今日みたいな体験するとさ、『話しておけばよかったかな』って、少し思った」
【かにこ】「もしも、どこかのタイミングで――ハサミをおろして、殻を破って話してたなら――
かにこたちの機関区の中の温度も、このテントの中みたいに……さ。
あったかいものになってたのかなぁって……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ」
【かにこ】「そうか。そうだね。……いまからだって、ちょっとずつでも――」
【かにこ】「(安堵の息)……マスターと一緒だったら、きっと、できるし……」
【かにこ】「(静かな呼吸 *8 /じわじわ眠くなってくる)」
;どんどん眠たくなっていく
【かにこ】「ん……ふ、ぁ――安心したら、なんか……ねむたくなってきたかも。
けど……ひとつ――もうひとつだけ――マスターに相談しておきたくて」
【かにこ】「……えとさ、あの……今日いろいろ体験してみて、かにこ――思って――ん……
(眠い息)――んと……北開道……御一夜にだって、どこにだって――負けない、魅力……たくさん、だけど――」
【かにこ】「ぁ――(大あくび)」
【かにこ】「ぅぁ……ごめん――えと……だから――
魅力、せいとん――かにこたちで……まず……せいとん……して、から――」
【かにこ】「紹介……いっきに……できる……イベント…………
例えば――(あくび)――たと……えば…………てつ、どう……フェス……みたい…………な…………ん……」
【かにこ】「マスター……ますたぁと……いっしょに…………かに、こ…………」
;寝オチ
【かにこ】「(寝入りばなの寝息)*4」
【かにこ】「(寝入りばなの寝息)*4」
【かにこ】「(浅い寝息)*4」
【かにこ】「(浅い寝息)*4」
【かにこ】「(すやすや寝息)*4」
【かにこ】「(すやすや寝息)*4」
【かにこ】「(熟睡寝息)*4」
【かにこ】「(熟睡寝息)*4」
;環境音 F.O.