Track 5

雑談。アイドルの流儀

//SE 喫茶店に入店するときのカウベルの音 //BGM 店には微かにジャズの音楽が流れている //ダミーヘッド位置・10(右前・遠い) 【シロミ】 「あ、先輩! こっちこっち!」 //SE 足音 //ダミーヘッド位置・1(正面・近い) 【シロミ】 「迷いませんでした? すいません分かりにくい所にあって……」 【シロミ】 「この喫茶店……うちのお父さんがやってるんです。  だから、何でも好きなもの頼んでいいですよ、店の奢りです」 *(声 ひそめて) 【シロミ】 「ぁ、カウンターの方見ちゃダメですよ。お父さんがめっちゃ睨んでるんで。  急に年頃の娘が男の子を連れてきたもんだから、彼氏だとでも思ってるみたい」 【シロミ】 「ふふ……そんな事無いのにねー。あんなお父さん、相手にしなくて良いですからね。  今日は音の『癒やし』研究のために、こんな辺鄙な所まで来てもらったんだもん」 【シロミ】 「そ・う・い・え・ば~」 【シロミ】 「先輩ってぇー……最初は、私推しじゃありませんでしたよねぇ~」 【シロミ】 「知ってるんだー。握手会とか、はじめはふーみんの列に並んでたの知ってるんだー。  ふふふ、皆が思ってるより、ファンの事知ってるんですからね、私達」 【シロミ】 「だから握手会で、先輩が私のトコ来た時、びっくりしたもん。  目がきらっきらで……ほっぺ真っ赤でさー……ふふ、可愛かったですよ♪」 【シロミ】 「やっぱりアイドルたるもの、ファンに愛されてなんぼですからね。  先輩が鞍替えして、ちょっと、ふふーんってなりました。えへ、ふーみんには悪いけど」 【シロミ】 「先輩は私の、どーゆーとこが好きなんですか?」 【シロミ】 「ぁ、目そらした。コラ、逃げないでください。うふふ。ほらこっち見ろー」 //ダミーヘッド位置・3(右・近い) //声 ささやき 【シロミ】 「私の好きなとこ、教えて下さいよぉ、先輩……♪ ふふ……握手会では、  いっぱい褒めてくれたじゃないですかー……ほーら……こっち、見てー?」 //ダミーヘッド位置・1(正面・近い) 【シロミ】 「ぷっ……! あははっ! やっぱ、先輩っておもろい~……♪  イジメすぎちゃいましたね、ごめんなさい♪」 【シロミ】 「それで……コーヒーでも頼まなくていんですか?  うちは良い豆使っているので、オススメですよ♪」