委員長、おうちにかえる。
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【奈子】
「今日は急に来てしまって、すいませんでした」
【奈子】
「私が帰ったら、温かいお風呂をいれて……ゆっくり浸かって……。
それでさっぱりしたら、体がポカポカしてるうちに眠ってください」
【奈子】
「そしたら、体が元気になって……。
明日は爽快な気分で起きられますからね」
【奈子】
「……少し、おせっかいでしたか?
ごめんなさい」
//SE 足音(二人で廊下を歩く)
【奈子】
「癒やし部の性というか……、
つらそうな人を見ていると、リラックスさせたくなるというか」
【奈子】
「私達、おしゃべりしたのも今日が初めてでしたもんね。
流石にちょっとやりすぎてしまいましたか」
【奈子】
「……んー、そうですね」
【奈子】
「明日、学校に行ったら……一緒にお昼でも食べますか?
他のクラスメートたちに、ちょっとからかわれちゃうかもしれませんけど」
【奈子】
「せっかく、こんなふうにお話する機会が出来たわけですし。
これもなにかの縁ですし」
【奈子】
「キミ、……学校でもいつも疲れたお顔してますもんね。
実はちょっと気にはなっていたんです」
【奈子】
「疲れた時は言ってください。
いつでも癒やしてあげますから。それが癒やし部の努めです」
【奈子】
「そして、そんなの友達とかじゃないと気軽に言えないわけじゃないですか。
だから、まずは友達になるところから始めませんか?」
【奈子】
「これが、論理的かつ合理的な判断というわけです。
私……感情的な反応が苦手ですから、こういう手段が必要なのですよね」
【奈子】
「そうだ。お弁当、作っていってあげましょうか。
栄養価の高い食物を摂取するのも、健康……ひいては癒やしの一歩ですからね」
【奈子】
「……やっぱり私、おせっかいでしょうか?
迷惑でしたら言ってください。私……他人の感情を読み取るのが苦手なので」
*(正面 に 移動しながら)
【奈子】
「んーっと……キミは今、少し嬉しそうに口角が上がっています。
それは、私の提案が嬉しい……という解釈でよろしいでしょうか?」
【奈子】
「ふふ、だとしたら、私も嬉しいです。それにしても……」
【奈子】
「キミは……笑顔のときのほうが、可愛いですね」
【奈子】
「……? どうかしましたか。ほっぺが赤くなって……、
少し汗をかいているようですが。体温も少し高くなっていますね」
【奈子】
「はっ。やっぱり、風邪なんですか?
だったら、早く部屋に戻って休んでください」
【奈子】
「……明日、学校で待ってますね。それでは。おじゃましました」