Track 4

委員長、おうちにかえる。

//ダミーヘッド位置・3(右・近い) 【奈子】 「今日は急に来てしまって、すいませんでした」 【奈子】 「私が帰ったら、温かいお風呂をいれて……ゆっくり浸かって……。  それでさっぱりしたら、体がポカポカしてるうちに眠ってください」 【奈子】 「そしたら、体が元気になって……。  明日は爽快な気分で起きられますからね」 【奈子】 「……少し、おせっかいでしたか?  ごめんなさい」 //SE 足音(二人で廊下を歩く) 【奈子】 「癒やし部の性というか……、  つらそうな人を見ていると、リラックスさせたくなるというか」 【奈子】 「私達、おしゃべりしたのも今日が初めてでしたもんね。  流石にちょっとやりすぎてしまいましたか」 【奈子】 「……んー、そうですね」 【奈子】 「明日、学校に行ったら……一緒にお昼でも食べますか?  他のクラスメートたちに、ちょっとからかわれちゃうかもしれませんけど」 【奈子】 「せっかく、こんなふうにお話する機会が出来たわけですし。  これもなにかの縁ですし」 【奈子】 「キミ、……学校でもいつも疲れたお顔してますもんね。  実はちょっと気にはなっていたんです」 【奈子】 「疲れた時は言ってください。  いつでも癒やしてあげますから。それが癒やし部の努めです」 【奈子】 「そして、そんなの友達とかじゃないと気軽に言えないわけじゃないですか。  だから、まずは友達になるところから始めませんか?」 【奈子】 「これが、論理的かつ合理的な判断というわけです。  私……感情的な反応が苦手ですから、こういう手段が必要なのですよね」 【奈子】 「そうだ。お弁当、作っていってあげましょうか。  栄養価の高い食物を摂取するのも、健康……ひいては癒やしの一歩ですからね」 【奈子】 「……やっぱり私、おせっかいでしょうか?  迷惑でしたら言ってください。私……他人の感情を読み取るのが苦手なので」 *(正面 に 移動しながら) 【奈子】 「んーっと……キミは今、少し嬉しそうに口角が上がっています。  それは、私の提案が嬉しい……という解釈でよろしいでしょうか?」 【奈子】 「ふふ、だとしたら、私も嬉しいです。それにしても……」 【奈子】 「キミは……笑顔のときのほうが、可愛いですね」 【奈子】 「……? どうかしましたか。ほっぺが赤くなって……、  少し汗をかいているようですが。体温も少し高くなっていますね」 【奈子】 「はっ。やっぱり、風邪なんですか?  だったら、早く部屋に戻って休んでください」 【奈子】 「……明日、学校で待ってますね。それでは。おじゃましました」