キミさ……うちが耳かき、したげよーか?
//SE ひぐらしの鳴き声
//SE 教室のドアが開く
//SE ゆっくりとした足音が近づいてくる
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
//声 ささやき
【星奈】
「……もしもーし。おはようございま~す……」
//SE 衣擦れ
【星奈】
「おっ。起きた。……はよっす。もう、放課後だよ」
//SE 足音
//SE 机の上に座る
//ダミーヘッド位置・7(左・近い)
【星奈】
「どしたん、キミ。こんな時間まで……ぁもしかして、イジメ?
上履きを隠されて帰れない的な、古典的な状態ってまじ?」
【星奈】
「なんつて。普通に居眠りっしょ。ダメさ、寝るならお家で寝なー?
アレ。ぁもしかして家庭のじじょー? 結構ダークな設定背負ってるってまじ?」
*(左・近 から 「ぅわマジ~」正面・近 に移動しながら)
【星奈】
「ちゃうのん。そっかそっか。普通に疲れてるだけ?
ぅわマジぢゃん。目の下、クマすっげ。相当お疲れだね」
*(右・近)
【星奈】
「ぇ何シてたの昨晩。そんな夜ってやることある?
溜まってたドラマ見たとかそんなん?」
【星奈】
「あー! あれっしょ。アニメ。深夜やってるやつ?
知つてる知つてる。夜のアニメとか見てんだよね、時々話してるの知ってんよ」
【星奈】
「アタシもアレよ? アニメとか、超好きだかんねマジで。
ほら、あの……タイトル忘れたけど……海賊の奴とか、超読んだし」
【星奈】
「……ぉえ。あによその迷惑そうな顔は……。
うち、何か悪いことした?」
*(正面・近)
【星奈】
「てゆーか……マジで大丈夫?
顔色、超悪いけど……」
【星奈】
「……んー。いや、うちもね、友達待っててさ。
暇なんよね……うーん……だからー」
【星奈】
「あ、そだ。耳かきしたげるよ」
【星奈】
「あんね、癒やし部ってのに入ってんの。だから耳かきとか超得意だから」
【星奈】
「キミ、ちょっと癒やされた方が良いよ、うん。耳かきされっととろとろってするからさ。
少しはマシになるんじゃん? わからんけど、あはは」
【星奈】
「うん、決まり。うちが耳かきしたげる」
【星奈】
「じゃ、うちの部室一緒に行こっか。あそこ、ソファーとかあるけ」
//声 ささやき
【星奈】
「ほーら。固まってないで……さっさと行くよ?」