クラスのギャルと歩く、下校道
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
//SE 鈴虫の声
【星奈】
「わ、マジで外暗いじゃん。早く帰ろ」
//SE 下駄箱から靴を取り出して、地面に落とす。靴を履く
【星奈】
「てゆうか、ちゃんと送ってけしー。
うちどこ? …………あ、そなん? 近所じゃん、知らんかった」
【星奈】
「え? え? どこ中? え同中じゃん。うっそー! おらんかったよー!
え~……? 全然わからんが~……? ん~~~……」
【星奈】
「ま、君もうちの事知らんかったでしょ。
でも今は知ってるわけだし、それで良いってことで。えへ」
//SE 足音(二人で帰ってる)
【星奈】
「良かれと思ってやったんすけどね……気がついたらこんな事に……」
【星奈】
「うちねー、昔からその辺悪い癖でね……。
こー、一回、決めちゃうと、ソレしか見えなくなっちゃうというか……」
【星奈】
「もだって、アレよ? ミニサイズの頃とか、
本気で魔法少女目指してたぱてぃーんだかんね?
朝昼晩お日様登ってもっかい朝も、ずーっとステッキ振ってたかんね」
【星奈】
「クリスマスとかサンタさんに衣装貰ったなー。ひらひらのドレスみたいなヤツ。
そんでその日にケーキこぼしちゃって、大泣き! ふふ……懐かしい」
【星奈】
「……え? キミもあのシリーズ好きなの? うわ仲間ー!
うちもさぁ、まだ時々朝にやってるの見ちゃったりさぁ」
【星奈】
「DVD持ってる? ぇマジ? なんそれ、ちょー見たいカモ……。
いや、朝起きれなくて、いつんまにか見なくなってただけだからさぁ……んー……」
【星奈】
「ゃ、なんか意外そうな顔で見てっけどね?
アタシも割とオタクだかんね? 海賊のやつだって、百数十巻、全巻読んでっからね?」
【星奈】
「海外ドラマとか超見るし……なんならシーズン10とかあっても余裕で見るし……、
カートゥーンとかも好きだかんね。ほらこのお財布、キャラ物だし」
【星奈】
「アニメとか漫画とかもさー、興味はあるんだけどさぁ……。
数多すぎだしー……何から見ていいか全然わからんし……」
【星奈】
「あ、なんかオススメとかある?」
【星奈】
「って……ぷふふっ。目ぇー、めっちゃ輝いてんじゃーん。
何そのやる気、ヤバー。あはは! ……あっ! ごめ、ごめん! 別にバカにしたわけじゃないって!
あはは! 拗ねんなしー!! 教えてって、オススメー! 全部見っからさー!」
【星奈】
「ぷふふ……くく……っ」
【星奈】
「なんかキミ、おもろいかも」
【星奈】
「またこうして遊ぼうよ。えー……あそだ! マン喫行きたいんだよ、マン喫!
うちの友達、そーゆーの全然興味ないからさ」
【星奈】
「今度連れてって! ……とか言ったら結局ずっと行かないパティーンだからぁ……」
【星奈】
「今週末! 土日、なんか予定ある? ふふ……無いなら……」
*(右・耳元)
【星奈】
「コンビで遊び、行くべ?」