Track 4

クラスのギャルと歩く、下校道

//ダミーヘッド位置・3(右・近い) //SE 鈴虫の声 【星奈】 「わ、マジで外暗いじゃん。早く帰ろ」 //SE 下駄箱から靴を取り出して、地面に落とす。靴を履く 【星奈】 「てゆうか、ちゃんと送ってけしー。  うちどこ? …………あ、そなん? 近所じゃん、知らんかった」 【星奈】 「え? え? どこ中? え同中じゃん。うっそー! おらんかったよー!  え~……? 全然わからんが~……? ん~~~……」 【星奈】 「ま、君もうちの事知らんかったでしょ。  でも今は知ってるわけだし、それで良いってことで。えへ」 //SE 足音(二人で帰ってる) 【星奈】 「良かれと思ってやったんすけどね……気がついたらこんな事に……」 【星奈】 「うちねー、昔からその辺悪い癖でね……。  こー、一回、決めちゃうと、ソレしか見えなくなっちゃうというか……」 【星奈】 「もだって、アレよ? ミニサイズの頃とか、  本気で魔法少女目指してたぱてぃーんだかんね?  朝昼晩お日様登ってもっかい朝も、ずーっとステッキ振ってたかんね」 【星奈】 「クリスマスとかサンタさんに衣装貰ったなー。ひらひらのドレスみたいなヤツ。  そんでその日にケーキこぼしちゃって、大泣き! ふふ……懐かしい」 【星奈】 「……え? キミもあのシリーズ好きなの? うわ仲間ー!  うちもさぁ、まだ時々朝にやってるの見ちゃったりさぁ」 【星奈】 「DVD持ってる? ぇマジ? なんそれ、ちょー見たいカモ……。  いや、朝起きれなくて、いつんまにか見なくなってただけだからさぁ……んー……」 【星奈】 「ゃ、なんか意外そうな顔で見てっけどね?  アタシも割とオタクだかんね? 海賊のやつだって、百数十巻、全巻読んでっからね?」 【星奈】 「海外ドラマとか超見るし……なんならシーズン10とかあっても余裕で見るし……、  カートゥーンとかも好きだかんね。ほらこのお財布、キャラ物だし」 【星奈】 「アニメとか漫画とかもさー、興味はあるんだけどさぁ……。  数多すぎだしー……何から見ていいか全然わからんし……」 【星奈】 「あ、なんかオススメとかある?」 【星奈】 「って……ぷふふっ。目ぇー、めっちゃ輝いてんじゃーん。  何そのやる気、ヤバー。あはは! ……あっ! ごめ、ごめん! 別にバカにしたわけじゃないって!  あはは! 拗ねんなしー!! 教えてって、オススメー! 全部見っからさー!」 【星奈】 「ぷふふ……くく……っ」 【星奈】 「なんかキミ、おもろいかも」 【星奈】 「またこうして遊ぼうよ。えー……あそだ! マン喫行きたいんだよ、マン喫!  うちの友達、そーゆーの全然興味ないからさ」 【星奈】 「今度連れてって! ……とか言ったら結局ずっと行かないパティーンだからぁ……」 【星奈】 「今週末! 土日、なんか予定ある? ふふ……無いなら……」 *(右・耳元) 【星奈】 「コンビで遊び、行くべ?」