( ア) トラック1: 日常パート︒
. SE: 扉を開く音
. ここが︵周囲を見渡すように︶君の部屋かぁ… ︒
. 一生懸命︑掃除してくれたの?
. あまり掃除は得意じゃない!… とか︑前に言ってたのに… 片付いてるじゃん︒
. もー別に︑ムリしなくたっていいんだよ?
. 私はさ︑君のありのままの姿を見られるだけで︵照れるように︶… うれしいんだもん… ︒
. あっ︑えっ︑と… ベッド座ってもいい?
. … うん︑それじゃあ… 座っちゃうね… ︒
. SE: ベッドが沈み込む音
. 君は︑座んないの?
. 私だけが座ってるのも何だし︑君も… 座ったら… ?
. ︵甘えるように︶だから気を遣わなくてもいいのー︒
. SE: ベッドを優しく叩く音主人公に︑ここに座って︑と教えるように
. ほら︑私の隣… 座ろ… ?
. 自分の部屋なんだから︑君が緊張する必要はないし︑気を遣うこともないの︒
. 私?私は… その︑… うん… 緊張しちゃってる… かな︒
. ︵囁くように︶だって︑君の部屋に遊びに来たのは初めてだし… 明日は︑その… 特別な
日だもん… !
. ︵緊張を解すようにしながら︶ただ… ねっ︑明日が何の日か… 君︑覚えてるかな… ?
. … うん… 大学の創立記念日でお休みなのは当たってるけど… ︑違うの… ︒
. もっと… 私たちにとって大切な日… ︒
. ヒントは… まるまる記念日︑だよ… !
. ︵明るく無邪気な感じで問いかける︶まるまるに入る言葉は一体︑何でしょーか?
. … うんうん… たしかに私たちが出会って一年が経ったけど… それとはちょっと… 違う
なぁ… ︒
. 三か月前… 私に︑なんて伝えてくれたか… 覚えてない… ?
. SE: 服が擦れる音
. … ︵囁く︶私︑本当に嬉しかったんだよ︒君にさ︑好きだって… 言ってもらえて… ︒
. でもね… もう一言… 忘れちゃいけない… 大切な言葉があったの… ︒
. … うーん︑それは︑まだ… 思い出せない?
. ︵肩を落とした感じで︶そっか… 思い出せないかぁ… ︒時間切れ︑かな︒
. 正解は…… ︵囁くように︶三か月記念日!
. ︵照れるように︶… 三か月前︑君が… 私に言ってくれたの… ︒
. ︵彼が告白してるように︶ミツキ︑好きだよ︒俺と… 付き合って欲しいですって︒
. ふふ… 思い出しただけで… 恥ずかしくなってきちゃった︒
. ︵照れるように︶顔︑すっごく… 熱い… ︒
. あっ… 君も︑顔が赤くなってるよ… ?
. やっと… 思い出してくれた… ?
. あの時の君︑今まで見たことがないくらい… ︵優しく微笑み︶すごくかっこよかった
よ?
. ︵思い出したように︶ふふっ… うれしかったなぁ… ︒初めて… 好きだって告白をされて
さ︒
. 私… ︑忘れたくないんだぁ… 三か月前のこと︒
. もちろん︑付き合う前にしたデートも大切な思い出なんだけど… 君に告白された日は
… 本当に特別なの… ︒
. あの日がなかったら… 私は︑多分… 講義とバイトを繰り返すだけの日々を… 送ってた
と思う︒
. 君が… 私に︑大切な時間を作るきっかけをくれたの︒
. ちょっと… もーいきなり黙んないでよ︒恥ずかしいじゃん︒
. それに私だけが明日を待ち望んでるみたいで︑︵肩を落としたように︶寂しい… ︒
. だから… あのさっ!もう一回言うからね!
. 明日で… 私たち︑付き合って三か月目になるんだよ︒
. …… そんな記念日を… 君の部屋で迎えられるってことが… 嬉しいな♪
. なーんて… 君は︑たまたま今日︑遊びに来てって誘ってくれただけ︑なんだろうけど…
ね?
. ふふっ︑本当に覚えてた?忘れてたでしょ?明日が三か月記念日ってこと… ︒
. … ごめん︑責めてるわけじゃないよ?毎月お祝いする方が珍しいだろうし… ︒
. だけど︑君がイヤじゃなかったら… 来月もお祝いしない?… 君の部屋でさ… ︒
. 君と付き合えて… 私︑本当にうれしいんだ︒
. 今まで… こんなに誰かを好きになったことなんて︑なかったから… ︒
. どうしよう︑私らしくないよね?ごめんね?
. でも︑本心なんだ︒
. 君の前だから… 色々とお話をしちゃうんだろうなぁ… ︒
. こんなの… 初めてだよ︒
. それに… ︵照れ笑い︶おかしいなぁ… ︒
. 君の部屋に入ってからはさ︑すっごくドキドキしてたんだ︒
. なんだろ︑… 君が︑いつもと違って見えるっていうか… ︒
. ︵感嘆とするように︶あぁ︑… ここで︑君が生活してるんだ︒私がまだ見たことのない
君を… ここでなら︑もっと見られるかもしれないって思ったら… ね?
. … 私︑今まで… 男の子と付き合ったこと… ないし︑さっきも言ったけど… ︑男の子の家
に遊びに来たのも初めてだから︑… ドキドキしてるの︒
. ︵照れながら︶しかも… か︑彼氏の… お家だから… さ︒
. ふふ︑もうっ︑笑わないでよ… !︵呟く︶恥ずかしいじゃん︒
. … ただ… ︒
. SE: 服が擦れる音
. ︵囁く︶君だって… 今の私みたいだったよ… ?
. 初めて私の家に遊びに来た時は︑ね?
. 常に周りをきょろきょろと見渡してさ︑全然落ち着きがなかったの︒
. あの日は… どうしてそこまで緊張してるんだろうって︑思ってたんだけど… やっと︑君
の気持ちが分かったよ︒
. 二人きりで… ︑手を伸ばせばすぐに… ギュってできるような距離に… 座ってる︒
. それだけで… ドキドキが止まらないの︒
. 私︑おかしいのかな?
. … ふふっ︑おかしくない︑かぁ… よかったぁ… ︒
. でも︑本当に… ︒
. ︵囁く︶君のことが… だーい好きなんだよ︒… ずっとずっと… 君の隣にいても… いい?
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