■トラック1『ようこそ、夢月邸へ』
//SE ごーん、ごーんという重めの鐘の音(西洋風)
//五秒ほど間を開けてから
//ダミーヘッド位置・7(左・近い)
//声 ささやき
【座敷わらし】
「こんばんはじゃ」
//声 ささやき
【座敷わらし】
「お主は今、真っ暗な地面に立っておる。
遠くにアカリの灯っているお屋敷が見えておる」
//声 ささやき
【ざしきわらし】
「ふふ、怖がっておるのか? それとも……緊張しておるのか?
大丈夫じゃぞ。な~んにも心配しなくてよいからの」
//声 ささやき
【座敷わらし】
「あれは夢と月の間にあるマッサージ屋さん、夢月邸。
今からお主はお客さんとなって、儂に……お世話されるのじゃ♪」
//ダミーヘッド位置・1(正面・近い)
【座敷わらし】
「さあ、行くかのう。お客様?
…………そ、その……良ければじゃが……」
【座敷わらし】
「あそこまで、……手でも繋いで参らぬか?」
【座敷わらし】
「お、お主が嫌なら別に良いんじゃがの!
店の方針で、やらねばならぬというか……」
【座敷わらし】
「………………ぁ。……ふふっ。そうかそうか、儂に甘えたいか。
じゃあ、ぎゅ~~って手を握って参ろうな」
//SE 足音(BGS)
//3秒ほど開けてから
【座敷わらし】
「お主は今、夢の中におる」
【座敷わらし】
「夢の中で私にお世話されて……安らかさと穏やかさを得るじゃろう」
【座敷わらし】
「まあ、そのかわりにぃ…………」
【座敷わらし】
「お代として……お主の大事なもの、貰ってしまうがの」
//足音停止
//SE 木製のドアが開く『きぃ~』という音
//SE カウベル
【座敷わらし】
「いらっしゃいませ、癒やされどころ・夢月邸へ」
【座敷わらし】
「本日は、心ゆくまで楽しむがよい♪」