01. 私達のどちらかを選んでください
・フローネ
お兄様!
・シャルロット
にーさま!
無事だったんだね!よかったぁ~!
・フローネ
本当に心配しました…
お父様からは、処刑されたって聞いていたので…
・シャルロット
パパもひどいよね~
にーさまが悪いことして処刑されたなんて聞いて、生きた心地しなかったよ
・フローネ
本当です…でも、よかったぁ…
うぅ…ぐすっ
・シャルロット
ふふっ、お姉ちゃんったら~
そんなに泣かなくてもいいじゃん
・フローネ
ふぇ?お、お兄様?
うぇ、うぇぇ…
・シャルロット
えへへ~…
もっと撫でてよ~♪えへへへ~♪
・フローネ
ぐ、ぐすっ…
はしたないところを…見せてしまってすいません…
も、もう大丈夫ですから…
ええと…
それで、お兄様はお父様に絵を売ったところ、贋作だと鑑定されてしまったのですよね?
でも、それは間違いなんです!
・シャルロット
そうなの~!シャロたちが気づいたんだけど、それは嘘みたいでさ
あいつ…パパの臣下(しんか)が仕向けた罠だったみたいなんだよね~
・フローネ
そうなんです…
私たちやお父様と仲が良いことを妬(ねた)んだ臣下が、わざと贋作だと鑑定するようにと鑑定士を仕向けたんです……
・シャルロット
だからさ、にーさまはなーんにもわるくないの♪
どう?安心した…?
・フローネ
そういうことなんです
とりあえず、少しはホッとしていただけましたか?
お兄様は間違ってなんかいなかった…
だから私たちも、ちゃんとお兄様をここにお呼びすることが出来たんです
・シャルロット
そうそう!その情報があればさー、にーさまをもう一度、立派な商人に戻してあげられるんだよね~♪
私たちがそれを手伝って…あれ?どうしたの?にーさま?
・フローネ
そ、そうですよ!
そんなに思いつめた顔をして…どこか具合が悪い、とか?
・シャルロット
えぇ、ちょっと~…
だ、大丈夫かな…お医者さん呼ぶ?
・フローネ
お、おお、落ち着いてシャロちゃん…
え、えぇっと…と、とりあえず!
隣町に有名なお医者様がいらっしゃいますから、馬車を!
・シャルロット
お、おねえちゃんこそ落ち着いてよ!
それってすごく遠くない!?
ここからじゃ、にーさま死んじゃうよ~!!
ど、どどど…どうしよう!?
・フローネ
ふぇ…?大丈夫、ですか?
ごめんなさい…私たちが混乱してしまいました…
・シャルロット
な、な~んだぁ!びっくりさせないでよ
久しぶりに会ったからさ~、なんか落ち着かなくて…あはは
・フローネ
お、おほん!
それで…お話を戻しますが、どうしたのですか?
私たちがお兄様を元の生活に戻して差し上げられるんですよ?
それでは…お嫌でしょうか?
・シャルロット
意地はったってしょうがないよ~?
ここでもっと楽しく暮らそうよ♪ねぇ~?
・フローネ
情けないって、お思いになるかもしれません
ですが、お兄様は悪いことなんてしていないんですよ?
なら、私たちの力でもなんでも使ってください…
私たちは、お兄様の力になりたいんです
・シャルロット
そ、そうだよ~!
おねえちゃんほどじゃないけど、シャロだってさ…
け、けっこう気に入ってるんだからね?にーさまのこと…
・フローネ
ふふふ♪
シャロちゃんったら、そっちまで意地を張ってどうするの?
・シャルロット
そ、そうだけどさ~…
それで!?にーさまどうするの…?
私たちの提案、受けるの?受けないの?
・フローネ
そうです、それが大事なんです!
だって…私たちが助けることになっても、条件がありますから…
・シャルロット
そうそう!
ただでは助けてなんかあげないよ~だ♪
・フローネ
え、ええっと、決してお金とか、労働とか、そういうものではないのですが…
助けるにあたって私たちに…いいえ、どちらかにだけでも、ほ、報酬というか…
ご褒美を、いただきたいのです…
・シャルロット
でもでも~?
そんなに難しいことじゃないから安心してね~♪ふふ♪
・フローネ
それで、その条件というのが、ですね…
・シャルロット
わ、私たちもさ、そろそろ結構いい感じじゃん?
結婚とか…え、エッチとか…そういうのを、経験しても…さ?
・フローネ
わ、私たちは、決して善人ではありません…
お兄様でなかったら、手を差し伸べてなんていなかったでしょう…
領家の双子の娘でありながら、親しくしてくれたお兄様だから…
初めて会ってからこの二年間、いろんなお話や、素敵なものを一緒に見てきたお兄様だからこそ、助けたいんです…だから…
・シャルロット
にーさまの事、す、好きなんだ…私たち!
だからね?お嫁にもらって?
…ほしいな、って…
うぅぅ~!照れちゃうなぁ~
・フローネ
そ、そういうことなんです
私たちのどちらかを、将来を歩むパートナーに選んでいただけませんか?
そうしたらお父様に、この事実を報告して…
こんなひどい仕打ちを受けさせた臣下を断罪して差し上げます!
・シャルロット
にーさまは街に戻って、私たちと一緒にパパと会って結婚の報告をして~…
いっしょに幸せに暮らすんだもんね
そのあとは…え、エッチとかして、子供も作ったり…
わ、わたし!子供は三人くらいほしいなぁ~♪えへへへ~♪
・フローネ
しゃ、シャロちゃん?
まだそこまでのお話ははやいんじゃ…
でも、私はもっと欲しいです!大家族が夢ですから!
・シャルロット
お、お姉ちゃんこそ、かなり危ないこと言ってるよ!?
そ、それで…どっちと結婚するの~?
早く選んでよ、にーさま!
・フローネ
え、選べないなんて優柔不断なこと言わないでくださいね?
二人そろって結構、色仕掛けとかしてるのに…
いっつも二人平等に愛してくれて…
ま、まぁ…そ、そんな優しさも素敵…ですけど…♡
・シャルロット
そうだよ~
いつも一緒になって可愛いかわいいしてくれるんだもん
似てないところもある私たちだけど、好きになっちゃうじゃんか…ばかぁ
・フローネ
そ、そういうことなんです
私たち双子そろって、お兄様を愛してしまったんです…
だから、喧嘩したり奪い合ったりするくらいなら…
お兄様も助かるこの機会を借りてどちらかを選んでほしいんです!
・シャルロット
選べないっていうなら、これから選ばせてあげるもんね
相性とか~…可愛さとか~…色々見せてあげるから…♪
・フローネ
これからここで、私たちとその…エッチなことをしてもらいます
それで…どっちが将来を望むにふさわしいか決めてください
・シャルロット
そういうわけ、だからさ…?
エッチ…シよ?三人で…ね♪
・フローネ
それじゃあ、宜しくお願いします…お兄様♪