表①
卒業式…終わってしまいましたね。はぁ…感動的な式でしたわ。高校生活もこれで終わり…長かったようで、あっという間の三年間でしたの。
うふふ…私達、思えばずっと一緒でしたね。幼馴染の貴方と、同じ学校に入学して…毎日一緒に通学して…お昼ご飯も二人で屋上で食べて…凄く楽しかったですわ。
私が苦手な運動会では、貴方が全力で応援して下さって…私が主演を務めた学園祭の舞台でも、最前列にいましたよね。
貴方が私をずっと見守ってくれた事…私もちゃんと気付いていましたわ。沢山の勇気を貰えて、私…とっても幸せでしたの。
はぁ…思い出は尽きませんわ。本当に…うぅっ、色々な事が…ふぇぇっ。
あぁ…すみません。何だか涙が込み上げてきてしまいました。式の間は我慢できていたのですが…貴方の前だと気が緩んでしまって。
う、うぅ…私達、これからは別々の大学に通うのですね…貴方と離れ離れだと思うと…ぐすっ。
い、いえいえっ…寂しくなんてないですわ! 今まで貴方に頼りすぎていましたもの! 世間知らずの私ですけど、いい加減一人で生活出来なくてはダメですよね!
だから、その…これでさようならでも…へ、平気ですわ…中々会う機会はないかもしれませんが、私だって一人で強く生きてみせますのっ。
あ…ま、待って…下さい!
ご、ごめんなさい…わ、私…嘘をつきました。
無理して強がってしまいました…ほ、本当は…どうしても今日…貴方に伝えたい事がありまして。私の想い…聞いて下さいますか?
私、悪い子になってしまいました…両親には、社会人になるまで恋愛禁止と強く言われてきましたけど…どうしてもこの気持ちは抑えきれなくて。
わ、わ…私、貴方の事が…その、えっと…あの…す、す…っ。
好き…です。
小さい頃から、ずっと、ずっと…貴方だけを見ていました。好きです…愛しています…私…貴方の恋人に…なりたい…ですの。
あ、あはは…ごめんなさい。迷惑、でしたよね…こんな世間知らずのお嬢様に告白されたって、きっと貴方は…っ。
え? あ、貴方も…ずっと私の事が、好き…だった? そ、そんな…あぅ、えぅ…っ。
あぁ…っ、う、嬉しい…ですっ! 私、こんなに幸せな気分は初めてですわ。こ、これで私達…晴れて恋人同士に…なれたのですね。
あ、あの…でしたら…ひ、一つお願いがありまして。
えっと…こ、恋人になった記念に…そ、その…あ、証が…欲しいなって。
私の初めての…き、キス…貴方に捧げたいんですの…お願い…します…っ。
…んっ。ちゅっ…ちゅっ…んぅ。
はぁ、はぁ…も、もっと…お、お願いっ…んっ。
んちゅっ、ちゅっ…んむっ!? ちゅるっ、ちゅぅぅ…し、舌が中に…絡んで…んっ、や、やらしいですのぉ…ちゅむっ、りゅっ。
激しっ、むちゅ…あぁぁ…と、蕩けてしまいますぅ…ちゅくっ、ちゅりゅっ。
はぁ、はぁ…好き、好き…ちゅむっ、大好き…れすぅ…ちゅるっ、ちゅぷっ。
離さないで…ちゅぅぅ、ちゅぴっ、ずっとずっと…一緒にいたいです…ちゅぷぷっ、ちゅっ。
んむっ…ぷはっ、はぁはぁ…あぁ。
も、もぉ~っ! 初めてのキスですのに…舌、入れてくるだなんてぇ…っ。
でも…ど、ドキドキしました…脚、震えています…キスだけで…こんなになってしまうなんて。
ひゃっ!? あぁ…ダメぇ…今抱きつかれたら、私…もう、立っていられないですわぁ。
好き、大好き…私、貴方の事を、愛していますぅ。これからもずっとずっと、一緒にいて下さい…っ。
んちゅ…っ。
うふふ、ありがとうございます。もう大丈夫ですの…貴方の気持ち、沢山受け取りましたから。
これからは離れ離れですけど、私達は恋人同士ですものね。改めて、宜しくお願いしますわ。
さぁ、一緒に帰りましょ…手を繋いで♪