プロローグ
【姉】
あら、勇者様。おはようございます♪ 今ですか? 今は昼頃ぐらいですね♪
あん♪ いいのですよ、まだゆっくりしていても♪ もう一回お休みになられてもいいのですよ? 勇者様の寝顔、と~っても可愛いですし♪
・・・くすくす♪ そんなに恥ずかしがらなくてもよろしいですのに♪
と・こ・ろ・でぇ・・・♪ 殿方は目覚めた時におちんちんが勃起してしまうとか。どうでしょうか。私の体でその劣情を処理されるというのは♪
ね、勇者様♪ ね、ねっ♪ 顔真っ赤で何も言わないということは良いということですか? くす♪ ほぉら、勇者様ぁ・・・
【妹】
たっだいまー♪
【姉】
うぐ、妹が帰ってきましたね。タイミングが悪い・・・
【妹】
あれー? 勇者様今起きたんですか? というか、顔赤いですけど・・・、お姉ちゃん、何かした?
【姉】
・・・いえ、何も?
【妹】
・・・はぁ。お姉ちゃん、勇者様のお仲間になった時にした約束、忘れてないよね。
勇者様には手を出さないっ! エッチな事しないって! ・・・変な事してないよね?
勇者様? 変な事されてない? エッチな事されてなーい?
【姉】
人聞きが悪いですね。変な事などしていません。ね~? 勇者様~?♪
【妹】
勇者様ほんと? ・・・されてないの? ・・・そう? ・・・勇者様がそう言うならいいけど・・・。
【姉】
実の妹に信用されていないとは悲しい限りです。
ところで、あなたは買い物に出ていたはずですが何を買ってきたのですか?
【妹】
あ、うん、えっとね、食料と、魔法のスクロールと・・・、魔力が込められた水晶と・・・、そのぐらいかな。
後は次に行く予定のダンジョンの情報聞いてきたりね。えっとぉ・・・、それで・・・次のダンジョンなんだけど、そのぉ・・・
【姉】
・・・? どうしたのですか? もしかしてものすごく強い魔物がいたりするのですか?
【妹】
いや、そうじゃないんだけど・・・、その・・・淫魔、が多いところらしいの。淫魔ダンジョンって呼ばれてるぐらいで・・・。
【姉】
まぁっ♪♪ あらあらあら♪ それは大変♪
勇者様が淫魔にチャームなどされてしまっては一大事♪
これは早速淫魔対策に勇者様と特訓、しないといけませんねっ♪ くすくす♪
【妹】
・・・はぁ。・・・そう言うと思った。・・・一応聞くけど、特訓って何するの?
【姉】
それはもちろん・・・エッチで甘々でラブラブな事に決まってます♪
勇者様は女性に対する免疫がありませんから♪ 私の体でお教えするのですっ♪ んふふー♪
【妹】
・・・淫魔対策なら他にあるんじゃないの? 淫魔が近づく前に私の魔法で焼きつくすとか・・・
【姉】
ダンジョン内では最悪を想定すべきなのはあなたも承知でしょう?
勿論最善を尽くしますが、私達が常に勇者様を守れる位置にいるとは限らないのですから。
【妹】
・・・じゃあチャームの耐性を付与するアクセサリーを買ってくるとか・・・
【姉】
気休め程度のものでしたらいくらでも手に入ります。
完全な耐性を与えるものですと、この街で手に入るかわかりませんしそもそも高価なものです。
旅費を節約する為に宿屋の部屋を3人同室にしてる私達に買えますか?
【妹】
えっと・・・じゃあじゃあ・・・
【姉】
言っておきますが私の治癒魔法ではチャームは解除できませんし、あなたは敵を攻撃するような魔法しか使えませんね?
で・す・か・らぁ・・・んふ♪ 勇者様ご自身の耐性を鍛えるほかありませんっ♪ ねっ、勇者様♪ エッチしましょうっ♪
今までは遠慮されてしまっていましたが、これは必要な事なのですからっ♪ ねっ、ねっ♪
【妹】
・・・お姉ちゃんって神に仕えてるんだよね・・・?
【姉】
勿論です。我らの神に恥じるような事は何一つしておりません。
これは決して私個人の感情によるものでなく、淫魔対策な為にするのですから♪
【妹】
・・・むむむ・・・。で、でもこんなことしちゃいけないんじゃ・・・
【姉】
・・・ふーん? じゃああなたはしなくていいわよ? 私が勇者様と二人きりで特訓しますから♪
【妹】
そ、それはだめっ! 私もする! 私もしますからね、勇者様!
【姉】
くすくす♪ なんだかんだいってするんじゃない♪
【妹】
私だって勇者様としたい・・・じゃなくて! お姉ちゃんがやり過ぎないように見張らないといけないし・・・
【姉】
じゃあ決まりね♪
くすくす♪ 勇者様、そんな不安そうな顔されなくとも、大丈夫ですよ♪ と~っても気持よくして差し上げますから♪ くすくすくす♪