SS03_台本_1
あっ、お帰りなさい、あなた。
今日も遅くまでお疲れ様♡
ここのところ毎日このくらいの時間…お仕事お忙しい時期なんですか?
ふふっ、あなたって真面目ですものね。
無理なさらないで下さいね?
…あぁ、これですか?少し…お酒飲んでました。
…いえ、別に何かあったとかじゃないんですよ。本当に。
たまにはお酒を飲みながら、愛しい旦那様の帰りを待つのもいいかな、なんて♡
…え?何か変だって?
ふぅ、あなたってこんな時変に鋭いんですね…
そのまま流してくれれば良かったのに…
わかりました…少しそこに座って頂けますか?
お話したいことがあるんです。
えぇと…どこから話したらいいか…
今日ですね…お掃除をしてたんですけど…
あなたの部屋を片付けているときに…
その…たまたま…見つけちゃったんです…
えっちな…ビデオ…
しかも内容が…女王様と…奴隷の…みたいな…
私、びっくりしてしまいました。
あなたってそういう…いわゆるえっちなことってあんまり興味がないと…
これって…あなたの、ですよね…?
えぇ、はい…昔から好きだったけど…最近は特に…そうですか…
…見かけによらないものですね…
ん?怒ってるかって?…怒ってますよ…?
なんで…なんで言ってくれなかったんです?
言ってくれれば…もっと早く言ってくれていれば…
私…あなたのこと…いっぱいイジめてあげられたのに♡
うふふっ、どうしました?びっくりした顔して。
離婚?…ぷっ…あはは!まさか、そんな!
…ふぅ、笑ってしまってごめんなさい。
いいですか、良い機会ですからお話しますけど…
私はあなたが思っている以上にあなたのことを愛してるんです。
前の夫と死別して、大きな子どももいる私を好きになってくれて…
あの子のことだって…私よりも可愛がってくれて…
「あえて」言いますけど…
もうずいぶん、あの人のことも自然に思い出さなくなっているんです。
これまでのあなたとの暮らし、私は本当に幸せなんです。
ううん、これからも…♡ ですね。
ですから、私のほうからあなたと別れたい、なんて言うことは200%ありません。
話を戻しますね…秘密なんて誰にだってあります。もちろん…私にも。
あなたの秘密だけ知ってしまうだなんて不公平ですものね。
私の秘密もお話します。
私…あなたと出会う前…夜の街に身を置いていた時期があったんです…
女手ひとつで子どもを育てるのはやっぱり大変で…
自然とそっちのほうに行ってしまった…というのは甘え、ですかね…
でも私、変な才能があったみたいで…♡
あっという間に当座のお金を稼いでしまったんですね…
私、男の人がしゅんっとなっちゃう瞬間が好きというか…
嬉しいような困ったような顔をしていると、
もぉ~っとその顔が見たくなっちゃうんです♡
サド…Sっていうんでしょうか…♡
えぇ、その身を置いていたっていうのが…えっちなお店…なんです…
わかりますか?わかりますよね、あなたならどういうところか♡
…恥ずかしいわ。誰かに言うのなんて初めてで…
しかも相手が愛しの旦那様だなんて…♡
あっ、本番は一切してませんよ?
お相手もそれを求めるところまでいきませんでしたし…
私もあなたみたいに愛してる人じゃないと…したくないですし。
でも…あなたと出会う前とはいえ…
体を売っていた、ということには変わりありませんね…
だから、ね?私にあなたを責める資格なんてないんです。
むしろあなたがもし私の過去を汚らわしく思うなら…
騙してたって言うのなら…それは仕方ないことだと思っています。
で…も…♡
あなたが昔の話と笑い飛ばしてくれるなら…
これまでと変わらず私のことを愛していてくれるなら…
私たち夫婦の新しいカタチが見えてくると思いませんか…?
これまでだってうまくやれてた私たちが…
お互いのしたいこと、してほしいことも一致していたんですよ…?
そんなビデオを見ながら一人寂しく自分を慰めなくても…
あなたのことが大好きで…愛していて…
あなたのことを犯したくてずっとうずうずしていた女が…すぐそばにいるんですよ?♡
ねぇ…あなた…「はい」か「いいえ」だけでいいので教えてください…
妻に…わたしに…犯されてみたくありませんか…?♡
ふふっ…そう言ってくれると思ってました♡
明日はお休みで…あの子も今日は友達の家にお泊り…
夜はまだ長いですものね…♡
お風呂、湧いてますから…ゆっくり入ってきて下さいます?
私は…寝室でちょっと準備をしていますから…ふふっ♡
待ってますね?…あ・な・た?♡