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本当にビックリしたわ~……まさか、キミが同じ町内に住んでるなんて思いもしなかった。 あぁ、ごめんなさいね? だって、一人一人の住所まで正確に覚えていたワケではないもの。 美術部員だって、昨年度までで十六人……三年生が五人だったから、十一人でしょう? 今年は? 新入部員、何人来たの? あら~、それじゃまた十六人になったのね。 その、一人一人の住所を暗記してたわけじゃないもの。 クラス担任じゃなかった分、楽だって言われてたけど……選択授業と美術部と、合わせれば毎年結構な人数だったし。 あぁ、ごめんごめん……勿論、キミは特別よ? だって……ねぇ? キミだけは、本当に私の退職を悲しんでくれたし、ね。 だから私も……んっ、んん。 コホン。 そ、それより、新しい美術教員の……後藤先生だったっけ。 私と比べてどう? ちゃんとみんなと馴染めてる? ……って、そうね。 まだ二ヶ月も経ってないんだから、そんなにすぐには……。 あ、あら、そう? ふぅ~ん……やっぱり、辞めた先生のことなんて、みんなすぐに忘れちゃうわよね……はぁ~。 寂しいわ。 ふふ、んふふっ……そうね♪ ありがとうっ。 私としても、もう少し教師でいたかったんだけど……う、ううん? 夫はいい人なのよ? ホントホント♪ ……この家、新築じゃない? だから、家を守っていて欲しいって。 将来的に子供ができて、手がかからなくなったら、また……っていうことも考えられるし。 どこかでカルチャースクールを開いたりね。 あとは、私自身の絵も……えぇ、そう。 専業主婦って言っても、子供がいなければ余裕があるもの。 将来の子供部屋を、今は私がアトリエとして使わせてもらってるわ。 久しぶりに、自分の絵に向き合ってるの。 そうね。 毎日、楽しいわ。 キミたちと一緒に絵を描いていたあの頃も、勿論楽しかったけど……ううん? 比べるモノじゃないわね。 キミは、今もこうしてお話ししてくれるし。 元教師、元顧問、だけど……これからは、絵を愛する者同士、また楽しくお話ししましょ。 私で良ければ、いつでも相談に乗ってあげるわ♪ あぁ。 むしろ、家が近くなって話しやすくなったかも? そうね。 だから、いつでも遊びに来て? 土日は……ちょっと無理かもしれないけど平日なら大丈夫。 あ、でも。 来月は結婚式があるから、準備で忙しくなるし、夜遅くまでは駄目ね……え? あぁ……夫は普通に勤め人だから。 絵画に興味はあっても、自分で描く人ではないし。 画材を扱ったり、美術に関する商材を取り扱ってる……私も詳しくは聞いてないけど。 そうそう……友人のイラストレーターが開いた個展でね? そこで知り合って……えぇ? や、やぁね。 今更、そんなことを根掘り葉掘り訊かれても……う、うぅん。 一年? そうね、一年とちょっとくらい? 早くは……ない、かしら? 交際して一二ヶ月で結婚、なんてスピード婚でもなかったし? あぁ、そうね。 確かに、キミとの出会いの方が……。 でもほら、教師と教え子として、だったんだもの。 立場とか、年の差、とか? ……ねぇ? えぇ、勿論覚えてるわ。 キミが言ってくれた言葉、とっても嬉しかった……本当よ? 夫は、同い年だから……キミは、一回りも違うでしょ? 私みたいなオバサンよりもっとお似合いの女の子がいっぱいいるわ♪ ……そうだ。 新入生で、可愛い子はいないの? 年下の女の子、可愛いでしょ? あ、あはは……やぁね。 そんな風に言っちゃ駄目よ? 逆に、オバサンの方が駄目駄目だわ。 キミみたいに若くて格好良い子には釣り合わないの。 キミはまだまだこれからよ。 いい子を見付けて、いい恋愛をすれば……きっと、絵にもいい影響があるわ。 えぇ? う~ん……恋愛に限らず、心を動かされること自体が、ね。 だ、だから、私に心動かされるのは、えっと、その……も、もう駄目なのっ。 私はもう、人妻なんだからね? そうよ? キミの思いに応えてあげることはできないのっ……。 今日は、久しぶりに話せて嬉しかったわ。 これからは、同じ町内の者同士……それと、絵を愛する者同士、仲良くしてね? えぇ、また遊びに来て? なんなら、一緒に絵を……。 そっか、キミももう進学のこと考えなくっちゃいけないわよね。 美術の道に進むのなら、あんまりのんびりと絵を描いてるっていうワケにも……進路の相談にも乗れると思うわ。 だから……えっ、えぇえ? だから、それは……んもうっ。 私が辞める時に、その、き、キス、してあげたのは、キミがしてくれた告白へのお返しで。 ホッペにだったでしょ? 今またそれは……ん、んん? なぁに? ……あ、あんっ。 あの、だから……近い。 キス? ほ、ホッペに……ううん? 駄目よ、それも駄目。 今はもう、私は……あっ、やん! うぶっ、んぶぶ!? んうっ、んうっ、んぅん? んむっ、んむっ、うむっ、うぶぶっ……っぶは! はぁっはぁっ、あっ、ちょっ……っちゅぶ、じゅぷぷ! んぶんぶ、ちゅぶぶ! うぶっ、うぶぶっ、うう、うっぷ、んぅう……っちゅ、ちゅぶぶ、じゅぷぷ! んぶっ、んぶっ、うっぷ、ううぅ……っぐぷ。 ぶふっ、ちょっ、待って? やめっ、うぶっふ! うぐっ、うぐぐっ、ぷふっ、うぅう、じゅるっ、ちゅぶぶぶ……っちゅ、んん、んじゅる! ちゅぶ、ちゅぶ、じゅぷじゅぷ、ちゅっ、ちゅぼぼ。 んぼ、んぼぉっ、ちゅぼちゅぼ! じゅろじゅろ、ちゅも、じゅぽぽ! ぐっぷ、うう、うぶぶっ……んっ、んっ、んぅうう。 ぶっはぁあ! はぁっはぁっ、あっふ、うぶっ……っごくん。 んはぁ、はぁっ。 はぁはぁ、んっはぁ……だ、駄目。 やめて? はぁ、はぁはぁ、キミの気持ちは、本当に、んん、わかってる、けど、んっふ。 えっ……ひ、酷いことって? 私、何か言った!? ごめんなさいっ、あ、謝るわ? だから、その……んあっ、きゃあ! 待って、駄目! お願い、待って、やめっ、あっ、あぁん。 やめて? ねぇ、お願い、お願いだからぁ。

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