Track 11

5【0517文字】スマホの灯りしかない夜の地下書庫で_クラウディアに誘惑される

ちゅっ……ちゅ❤ ふふ❤ そのあと私たちはどうなるんですか? まだ続きがあるんですよね? あは❤ 定番ですね❤ ちゅ❤ 私もです。実際の修学旅行は、日程すら違いましたもんね……。 でも、ちょっと羨ましいです……❤ 妄想の私は、先生とどこへでも行けるし、何にでもなれるじゃありませんか。 本物より、優れていませんか? へぇ。妄想より本物ですか? 本当? ふうん……。 ねぇ、先生。私……。 えっ。灯り消えちゃいました? まだ閉館時間じゃありませんよね? 少々お待ち下さいね。今スマホの灯りを付けます。 そうですね。ちょっと様子を見に行ってみましょう。 エレベーター、電気ついていませんね。 階段は……シャッター降りてます。初めて見ました。 こんな風になるんですね……。 あ。繋がります。外に連絡できると思います。 ううん。先生と一緒だから怖くなんてなかったです。 でも。 人を呼ぶのは、もう少し、いちゃいちゃしてからでもいいと思います……。 ちょっとくらい寒くたっていいです。 部屋だってほら。 こうすれば明るいです。 だって、さっき。先生があんな話するから……。 私、したくなっちゃってるんですけど……。 『スマホの灯りしかない夜の地下書庫で、本物の私に誘惑される』こういうのは、ダメですか……?