5【0517文字】スマホの灯りしかない夜の地下書庫で_クラウディアに誘惑される
ちゅっ……ちゅ❤
ふふ❤ そのあと私たちはどうなるんですか?
まだ続きがあるんですよね?
あは❤ 定番ですね❤
ちゅ❤
私もです。実際の修学旅行は、日程すら違いましたもんね……。
でも、ちょっと羨ましいです……❤
妄想の私は、先生とどこへでも行けるし、何にでもなれるじゃありませんか。
本物より、優れていませんか?
へぇ。妄想より本物ですか? 本当?
ふうん……。
ねぇ、先生。私……。
えっ。灯り消えちゃいました? まだ閉館時間じゃありませんよね?
少々お待ち下さいね。今スマホの灯りを付けます。
そうですね。ちょっと様子を見に行ってみましょう。
エレベーター、電気ついていませんね。
階段は……シャッター降りてます。初めて見ました。
こんな風になるんですね……。
あ。繋がります。外に連絡できると思います。
ううん。先生と一緒だから怖くなんてなかったです。
でも。
人を呼ぶのは、もう少し、いちゃいちゃしてからでもいいと思います……。
ちょっとくらい寒くたっていいです。
部屋だってほら。
こうすれば明るいです。
だって、さっき。先生があんな話するから……。
私、したくなっちゃってるんですけど……。
『スマホの灯りしかない夜の地下書庫で、本物の私に誘惑される』こういうのは、ダメですか……?