■トラック7 先輩の部屋でダラダラ
//SE 足音
//ダミーヘッド位置・2(右前・近い)
【塔子】
「あ、先輩。シャワーから出てきたんすね。
えへへ、どうすか、体の調子。軽いでしょー」
【塔子】
「私ねー、アカスリ結構得意なんすよねー。
あんね、癒やし部でもレベル高いって褒められるんですよ」
【塔子】
「代わりに私は散髪とか……ひげそりとか苦手で……。
いつもリナちー先輩に教えてもらったり」
//ダミーヘッド位置・1(正面・近い)
【塔子】
「それでー、先輩~~♪
物は相談なんすけど~~♪」
【塔子】
「もう結構、夜遅いじゃないすかー。
それにこの家、駅から割と遠いしー」
【塔子】
「帰るのめんどいな☆ って」
【塔子】
「ね、ね、センパイ。今日、親御さんイないんでしょー?
だったら泊めてってくださいよー」
【塔子】
「うちに帰ったら兄妹の面倒みろって言われたり、
晩御飯の片付けさせられたり、大変なんすよぅ。うち、大家族でして……」
【塔子】
「子供多いから、一人消えたって気づかれないし♪
ねー、ねー、先輩。良いでしょー? それにぃ……」
//声 ささやき
【塔子】
「先輩、カノジョとかイないんでしょー?」
【塔子】
「ふふ。だから良いじゃないですかー。
裏切る相手とかも居ないわけですしー」
【塔子】
「…………」
【塔子】
「え? いいんすか? えへへ、やったー! わーいわーい。
じゃあ、部屋のこっからここまで私の陣地ね。先輩入ってきたらえんがちょだからね」
【塔子】
「フシダラなのは、ノンノン・ナッシン。
私、ダラダラ・フラフラ系ですが、貞操観念の鬼なので」
【塔子】
「そういうのは……うーむ……結婚してから……は流石に遅いか……?
付き合って…………1ヶ月……3ヶ月………………いや、半年! 半年でFA(エフエー)」
//FAはファイナルアンサーの意味です
【塔子】
「というわけです。わかったっすか、センパイ。
田中塔子ちゃんに手を出したかったら、いっぱい手順を踏んで下さいね」
【塔子】
「いやでもね、正味な話、私センパイのこと結構アリ目に見てるんですよ?
うん……なんかね…………一緒にいると落ち着くし、楽しいし、うん。アリ寄りのアリ」
【塔子】
「でも、ほら私疲れるのが苦手なのでー。
自分から行く気にはねー。なれないんですよねー」
【塔子】
「センパイセンパイ。アプローチしても、いいんすよ? うふふ。
ほら見て田中塔子ちゃん、割りかし可愛いめの女の子じゃないですかー?」
【塔子】
「ちなみに、私へのキラーフレーズは、
『キミを一生養ってみせる!』っす」
【塔子】
「いや専業主婦になりたいとか高望みはしませんけどね。
そりゃ私も働きますけどね。でもほら、私、テキトーなので。
イヤなことあったら光速で逃げ出しますからね。よわよわなんす」
【塔子】
「だから、しっかり稼ぎがある男の人が支えてくれると、
人生生きやすそうでベターです? ねー、でもねー。
男捕まえるぞー! っていうモチベは無いしなー。あはは」
【塔子】
「なので? どっすかセンパイ。私、全然お買い得じゃないし、
それに見合う価値もびみょいですが、尽くすタイプではありますよー♪」
【塔子】
「しかし……アレっすね。こんな性格だと、
一生彼氏出来る気しないな……。
異性に自分から声かけたりしないしなぁ……」
【塔子】
「……………………ふむ」
【塔子】
「ま、どうでもいっか♪
センパイ、さっき買ってきたプリン食べましょー。
アレね、練乳入っててすごいオススメなんですよー」