■トラック9 『後輩と迎える朝』
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【塔子】
「(寝息、20秒ほど)」
//SE 寝返りを打つ
【塔子】
「…………んっ」
//SE 揺り動かして、起こす音
【塔子】
「…………ぅにゅ…………むみゃぁ……なんすか、センパイ……もちょっと……寝かして……」
//SE 揺り動かして、起こす音
【塔子】
「あと五分で良いからぁ…………できれば五時間寝たい…………いや、五十時間ねてたいぃ……」
//SE 揺り動かして、起こす音
【塔子】
「もぉ…………センパイのいけずぅ…………」
//SE 衣擦れの音(塔子起き上がる)
【塔子】
「…………んっ! ふわぁあああ……(背伸び+アクビ)。
むみゃむみゃ…………わはぁ……良い朝ぁ…………センパイ、おはよーごぜーやす……」
【塔子】
「うぅ……眠い……眠いけど……起きなきゃっすよね……。
今日はセンパイと……遊び行くって約束してたし…………」
【塔子】
「って、わわ!? 先輩。なんで同じベッドにいるんすか!
言ったじゃないすか、私の陣地に入ったら極刑だって。打ち首獄門~!」
【塔子】
「…………ぁぇ? あ、私……昨日、先輩を撫でたまま寝落ちしちゃったの。
ぁ、なるほど……道理で体がバキバキなわけだ……うぅ……変な体勢で寝ちゃった……」
【塔子】
「先輩、朝ごはん何食べたいっすか。なんか作りますよ」
【塔子】
「……なんですか、その疑惑の眼差し。
『お前に料理なんぞ出来るんか』とでも言わんばかり」
【塔子】
「いや出来るし。先輩の百億兆倍出来るし。
うち、親が居ない時は私が作ってるんすからね」
【塔子】
「ハムエッグ? パンケーキ。和食・中華、なんでもござれ♪
朝から中華粥食べたいんか、センパイ-。んーー??」
【塔子】
「ふはは、胃袋を握ってる人を怒らせないことっすね。
田中塔子ちゃんすごい! かわいい! かっこいい!
って褒めまくると良いっす。そしたら美味しいごはんつくったげるから」
【塔子】
「うふふ、『アプローチ』したくなっちゃいましたかぁ?
今なら競合相手が居ないから、手に入れやすいカモですよ~~♪」
【塔子】
「ぁでも……彼氏とかできたら、それはそれで面倒かもなぁ……。
田中塔子ちゃん、結構自分の時間を大切にしたい派だし……」
【塔子】
「まあまあ、おいおい考えましょうや。
……って、野々街から連絡来てる……。あ、野々街ってのは友達なんすけどね。
面白いやつなんすよ」
【塔子】
「ぁそうだ。いたずらしよーっと。センパイ、コッチ来てー」
//SE カメラのシャッター音
【塔子】
「えへへ、どもっす~。
これでぇ……彼ピと朝チュン、なう。って送って~~♪ えへへー♪
絶対アイツ、ビビりますよー♪」
【塔子】
「さて、じゃあセンパイ。顔でも洗いにいきますか?
今日もいい朝。せっかくの休日なんですから」
【塔子】
「いっぱい、いっしょにダラダラ過ごしましょうね♪」