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プロローグ

「今日も、悪の組織との戦いお疲れさま。怪我してない?もうこんなに汚れて......大丈夫って、いつもそんなことばっかり......」「家族もみんな、組織に殺されてしまって、今のお姉ちゃんには、弟のアナタだけなのよ。もし何かあったらって思うと、心配で」「ごめんなさい......変なこと言ってしまって、ベテランの正義の味方であるアナタが組織の怪人にやられてしまうなんて、ありえないものね。お姉ちゃん、ちょっと考えすぎよね」「ゆっくり休んでね」「はい、いつものサンドイッチとコーヒー」「お姉ちゃんのタマゴサンド、大好きだものね。これを食べて、明日からも頑張って」「コーヒーも美味しいでしょ。いつもより甘いのは、特別製のミルクを使ってるからお姉ちゃんが心をこめて入れたコーヒーなんだから、最後まで、ちゃ~んと飲んでね」 「ね、ここのところ、悪の組織の攻勢が激しくなってきてるわよね?」「ベテランの正義の味方さんたちが次々にやられてしまってるって話だし、アナタに、もしものことがあったらお姉ちゃん、どうしたらいいか......」「ホントに心配なのよ......だからね、お姉ちゃんいいことを思いついたの。んふふ」「それが何かって?んふ、すぐにわかるわよ。あら、どうしたの?身体を震わせてさっきの戦いの疲れがでたのかしら?」「ほら、お姉ちゃんが肩を貸してあげるから少し休みましょ。はい。んんんっ」「アナタに肩を貸すなんて、子供の時以来」「昔は小さかったのに、今は私よりも高くなっちゃって、体重も倍ぐらい違うのかしら」「でも、やっぱり弟だから、ちょっと重いけどお姉ちゃんでも運べちゃいそうね。ふふふ」「......それにしても、うまく効いてきたみたい」「え、こっちのこと。気にしないで」「アナタが休めるようにお薬が効いてきただけよ。んん、んしょんしょっ、はい、お姉ちゃんのお部屋よ。こっちのほうが近いし、アナタの万年敷き布団よりベッドで休んだ方がいいわよ」「大丈夫、心配いらないから」「はい、お姉ちゃんベッドに到着♡」「ん、どうしたの変な顔して」 「それは......アナタを運んでくるの、大変だったけれど、大切な弟くんを思えば、お姉ちゃんにできないことはないの。息切れもしてないの、そんなにおかしいかしら」「それが弟くんにはわからない、お姉ちゃんパワーなのです」「な~んてね、ほら、ゆっくり休んでね。んふふふッ」

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