Track 5

■track52人だけの自宅デート

【宇佐美凛】今日はわーの家さ来でくれで、ありがとう。そんな、お礼なんていいよ!君が嬉しいって思ってけでらんだば、わーも嬉すいあの後、思い切って誘って良かった。眠ぐね?ごめんね。疲れでだんだべ?じゃ、どうぞ...っていっても、特に、面白い物はないと思うよ。あのね。男の人を部屋に招待するのって、初めて、なの。今もわーの心臓の音、いつもより早くて、大きくて...たげドキドキしてる。君に、この鼓動が聞こえてまるんでねがって。思うくらいあ、ソファーさ座って、わんつか待ってで。今、お茶を淹れるから。あ、この子?わー、猫飼ってるの。飼い始めたのは、一人暮らしを始めてからだけど。誰もいね淋しさとが...まぁ、色々かな。わー、一人だと延々とマイナス思考になってまいそうだはんで。アイドル始めた頃、ネットで自分の悪口書がれでらの見づげでまって。それでしばらぐ沈んでたの。それでね、仲の良いメンバーさ相談したら、ペットと一緒に暮らしたらどうかって勧められて。でも珍しいなー。わー以外の人に懐くなんて......他の娘が遊びに来た時なんて、いつもなら怖がってベッドの下さ逃げ込んで隠れでらのに。ふふっ。きっとこの子にも君が良い人だって、わかるんだね。膝の上さ乗って、頬擦りしながら喉をゴロゴロ鳴らしてる。ほら、動物って、相手の性格ば感じ取るって聞いだごどね?この子とわーが、似てる?そ、そうかな?そう思われると、なんか急に恥ずかしくなってきた。うーん。ペットは飼い主さ似るってよく言うばって...やっぱり本当なのかな?...だばって、くすっ。今ちょっと、この子が羨ましいかも。君に頭っこ撫でで貰って、膝の上で思いっきり甘えぢゅうんだもんこの子の事は好きだし、大切な家族みでぐ思ってらばって、なんだか、独り占めしてるみたい...ずるいなー、せっかくわーの家さ来たんだはんで、もっとわーの事も構ってよー。あ、ご...ごめん。ちょっと馴れ馴れしかった、かな?本当?ありがとう。 13外で話すのは、ちょっと恥ずかしいし...あんまり話し上手な方でねはんで。ライブのMCどが、よぐ噛んでまるべ?わーね、地元で事務所の人さスカウトされて『リトルホワイトスターズ』として、活動してるでしょ?だばってね。今のローカルアイドルになる前、一人で駅前とかの路上でよく歌っていたの。今でもアイドルとしての活動は好ぎだし、楽すいよ?レッスンは少し厳しいばって、それでも、早ぐ一人前のアイドルになりでって思う。だばってね、やっぱり......いつか自分で作った曲と歌詞ば歌いでぇなって。昔の夢ば諦めだ訳でねのわーの原点は、その夢があっだはんで。だはんであの時、ずっと路上ライブしていたの。無名のわーの事なんて、誰も知らね。気にも留めず、ただ足早にわーの前を通り過ぎていく人が殆どだった。...だばってね、そった誰も足ば止めでけね中で唯一、ちゃんとわーの歌を立ち止まって、聴いて、拍手をしてけだ人がいだの見だ目でねくて、わーの歌さ惹かれてずっと曲を聞いていてくれた事、誰もいね日も、いつも1人で見にきてくれていた事、最後まで歌ば聞いてけで感想ば言ってけだ事たげ嬉しかったし、感謝すてら。その人がいでけだはんで、わっきゃ今こうして歌えぢゅんだって思う。ううん、実際そうだもん。あの時は、直接言葉を交わした事はねがったばって、ずっと気になっていた人。それが、君なんだよ。わーの初めてのファンになってくれた、大切な人。君の存在が、いつもわーば励まして、支えでけだの。ずっとお礼がいいたくて、いつも、いつ言おうか、いつ話そうかって考えてた。必要ない?だばって。それだば、わーの気持がおさまんねの!君はわーば勇気づげでけだだげでね。初めて、好ぎになった。...存在だはんで。気づいたときには、君を意識するようになってたの。まだ来ねがな。今日は、来てくれるかな。いつも君を待ってる気持ちさわー自身が、気付いでまったそれは、今も変わらないよ?だはんで、今夜はわーと一緒に過ごして欲しいの。その......ダメ、かな?