5.後ノ屋
.....さっきぶりだね、お兄さん。ここに誰かを招き入れるの、実は初めてなんだよね。さっきお兄さんを快楽に導いた僕は、きっとたっぷり誘惑したでしょう。さっきの僕も今の僕。嘘偽りの言霊は一度も吐かなかった。僕は嘘つきは嫌いなんだ。そして僕自身、フエフキは、嘘はつけない。そういう存在だからね。お兄さん......約束を守ってくれてありがとう。そして、言霊を受け入れてくれて。お兄さんからもたくさん言霊をもらって。ありがとう。感謝の言霊を、受け取ってください。うふふ。さて、そろそろ時間みたい。あっという間だったね、本当。また来てくれると嬉しいな。待合室で言ったけど、僕、ずっと待ってるから。お兄さんがここを訪れた時、僕はまた、歓迎するからね。......じゃあね、お兄さん。いつかまた、きっと、来てね。......ん。............お兄さんッ!......大好きだよ......♪......ちゅッ......♪(終