エピローグ
;事後、落ち着いた状態です
「はーい、バンザイしてー……しゅ、しゅ、しゅー、と……ま、これで平気かな? ふふ、別にくさいって訳じゃないけど、常時の後の匂いって結構独特だからねー、消臭剤で消しておかないとすーぐバレるし? 演劇部って女子多いから、バレたら……くすくす……ん、そゆ事……えーと、とりあえず忘れ物とかは平気? ……ん、大丈夫だね。良し、それじゃ……ん、しょ……ふふ、どしたの?」
「んー、ま、最後の確認、かなぁ……どう? 隣に座ってももう緊張しない? ……ふふ、そっかそっか。じゃ、これで最初にお願いされたのはバッチリオッケーだね……良かったよぉ、せめて演技に支障が無いくらいには、って思ってたからさぁ……あはは、まー、セックスくらいしか取り柄がないけど真剣なお願いってのは判ったし……それならあたしが出来る範囲で協力したかったからね」
「あー、そうだったね。いやー、あたしが抜けてたよ……えーと、それじゃ追加でぇ……生でしてぇ、中で何回……くす……じゃ、合計5000円で! ……えー? そうだっけー? 普通一回出したらへにゃーってなるのに、ならなかったから一回だけじゃないのかなー……くすくす……ま、ご祝儀ってのと……ま、後は縁切り、出禁の詫び的なのも兼ねて、かな?」
「おっとぉ、残念そうな顔してもダーメ……てか、兄さん好きな人、いるっしょ? ……くすくす、見てれば判るって。相手、あの子でしょ? ふふ、今日の舞台見て確信したって感じかなー……緊張するっていうのも本当だったんだろうけど、相手が好きな子だから余計に緊張して、って事だったんじゃない? ……ふふ、でしょーね。ま、だからウソついた兄さんは今後出禁とさせて貰いますっ」
「……ふふ、そんな残念そうな顔しないでよ。あたしの方が揺らいちゃうじゃん……大丈夫だって、相手の子も兄さんの事、悪く思って無さそうだったし、緊張しないでゆっくり仲を深めれば恋人同士になれるからさ……くすくす……そだよ? 勝手な想像で喋ってるだけ。知らなかった? あたしってすっごい自己中なビッチなの……ふふ、そんな相手の事なんて忘れちゃえ、って……あー……」
「ま、忘れるのはやっぱ無し。でーも、あたしが逃げ場所になってもね。兄さん一人の女にはならないんだから、踏ん切りは付けなさいって……ま、振られたら慰めてあげるくらいはしてあげるからさ……ふふ、その時はサービス料金2倍で承りますよ? くすくす……そゆ事。ボッタクリ援交なんかじゃなくて、頑張って彼女つくんなさい……でも、最後に……ん、ちゅ……役得ってね、にひひ」
「ほい、そんじゃ午後の公演があるんでしょ? ほらほら行った行った、ふふん、追い出してますしぃ? ま、次会うときはここじゃなくて、普通に教室や廊下で……そん時は挨拶くらいしてよ、兄さん? ふふ、ありがと……じゃーね、行ってらっしゃいっ!」
;3秒程度間