Track4 結の煤竹耳掃除(右/ASMRパート)
;3/右
「んふふっ、このごろーんいうのもな?
ひよちゃんがうちに教えてくれよったんよ」
「『あんな? ひよな? ごろーんするから、
結はんも一緒にごろーんてゆーてほしいのし』って」
「……ひよちゃんにええ人できはって。
そしたらもう、毎日きとったのが2日にいっぺんになって、
4日にいっぺんになって、週に一度になって……
なんやもう、世知辛いなー思うとったけど」
; そっぽむいて。小声/独り言
「なんやうちも、あんさんとこないに過ごしとったら……うん。
ひよちゃんの気持ちも、わからんこともあれへんかなーって――っ!!?」
;向き直って
「いやいや、なーんも、なーんもゆーてへん……ゆーか……えと――ああ、そう!
お耳掃除、右のおみみもしっかりお掃除せなあかんなーゆーとっただけ。うん。決意表明」
「ゆーわけで。こほん。
右のお耳はん、こんにちわ~。あら?」
「ん……(呼吸音)――ん~――(呼吸音)
あらまぁおやさて、なるほどなぁ」
;3/右 接近囁き
「(ふーーーーーーっ)。
あんさんのお耳、左と右とで穴の形、
結構ちごーてはりますなぁ」
「こんなら……ん――」
;束から竹ひご抜く
「右のお耳も専用みみかき、作ったほうがよろしおすな.
ふふっ」
「囲炉裏の、火、ちぃと強めて――」
;SE 囲炉裏に藁屑くべる
;SE 藁屑ぼっと燃える
;(煤竹炙って曲げる)
「ん……(呼吸音)――うん。
(ふーーーっ、ふーーーっ、ふーーーーっ)」
「……曲げ具合は、こないなもんでよろしおすな。
ほんなら――」
;SE ティッシュ抜く→ティッシュで拭く
「またちょこっと浅いトコ掻いて、
具合、確かめさせてもらいますな?」
;3/右 接近囁き
「(ふーーーーっ)(ふっ!)」
;SE 浅いトコ耳かき 45秒ほど
「(呼吸音)……ん……あ。
こっちの方が、なんやお掃除しやすいなぁ……(呼吸音)」
「ん……。けど――あー……
もうちょこっとだけ、先細の方がよろしいなぁ」
;SE ヤスリがけ 40秒ほど
「ん……(呼吸音)」
「ん~――もーちょっと。気持ち、先細に――」
;SE ヤスリ 15秒
「ん。こんなもんやろか。
ほな、あんさん」
;3/右 接近囁き
「(ふーーーーーっ) ふふっ」
;3/右
「こっちのお耳も、綺麗綺麗にしますさかいに。
ちからいれんと、ゆったりと、結にお体、まかせてな?」
;SE 耳元指で撫でる
「ほな」
;SE 耳かき 浅 一分ほど
「まずは……(呼吸音)――浅いとこ――
うすぅい耳かきでカリカリと――。
ん……(呼吸音)」
;SE 耳かき 浅 一分ほど
「……(呼吸音)――あ、ここ――ん……
あんさん、ちょこっと耳たぶ、びっぱりますえ?
ん――<耳たぶ引っ張る>――(呼吸音)」
;SE 耳かき浅 30秒ほど
「これやったら……(呼吸音)――ん――うん!」
;3/右 「ふっ」だけ口寄せて
「んふふっ! (ふっ!!)
ん――浅いところはこれでよろしな。
ほんならこんどは」
;3/右 接近囁き
「お耳の穴のふかぁいとこ。
結のじーっくり、ほじったげるな? んふふっ」
;SE 耳かき 深 90秒ほど
;3/右
「ん……(呼吸音)」
;SE 耳かき 深 90秒ほど
「……(集中してる呼吸音)」
;SE 耳かき 深い 1分ほど
「あ――ん……っと――(息つめる)」
「そーっっと、そーーーっっと……(呼吸音)――ん。
とれた」
;SE ティッシュで耳かき拭く
「そしたら……ん――」
;SE 耳かき 深い 一分ほど
「(呼吸音)――ん――(呼吸音)」
;SE 耳かき 深 90秒ほど
「あとは――仕上げ、に――(呼吸音)」
;SE ティッシュこよる
「こよったティッシュで、細かいチリやらくっつけますさかいに。
もーちょっとだけ、じっと動かんと辛抱してな?」
;SE こより耳かき 一分
「ん――(呼吸音)」
;SE こより耳かき 一分
;↓藁の衰退のことを思って、少し気持ちが沈んでいく
「ティッシュはほんと、大したもんやな……(呼吸音)
やらこおて、なのにこよれば頑丈で――(呼吸音)
わらくずみたいなもんも出んで――(呼吸音)」
;SE こより耳かき 一分
「こないな便利なもんがあったら――(呼吸音)
わらしべなんて、どうしても……(呼吸音)
…………(呼吸音)――」
;こより耳かき 30秒
;あんさんに心配かけてはいけないと気持ち立て直す。
「んー……(呼吸音)――
うん。でけた。えへへっ。
あんさん、長いことおつかれはん。
じーっと動かんと我慢するのも、きっと逆に疲れはるよねぇ――あ」
「あー……んふふっ、おっきなあくび。
疲れるよりも眠たくなってくれたなら……
それはうちの耳かきが、それだけ心地よー、
あんさんに響いたっていうことやんなぁ、きっと」
「えへへっ、それならうれしいなぁ。
結、あんまり普段、ほめてもらうとかあれへんさかいに」
;3/右 接近囁き
「――あんじょおおおきに。な? あんさん。んふふっ」
;3/右
「あ……ぁ――ふぁ――あぁ――(抑えたあくび)」
「ありゃま。あんさんのおねむたはんが、
結のとこにも宿替いしてきはったたみたい」
;はにかみ
「ゆーか……あんさん。
その――今夜のお宿は決まったはりますのん?」
;はにかみまくり
「もしも……な? もしもまだ、お宿のあてがないようやったら……その――」
;照れて超小声
「藁布団……あの……あんさんには珍しいかと思いますし、えと……結のおうちに、ここに泊まってもろうても――あ」
「……うん。――ん。うふふっ。
ほんなら、お布団――ふたぁつ、しかなあかんねぇ」
;SE 立ち上がる
「お布団だけやのーて。枕も藁の枕やさかいに。
んふふっ」
;3/右 接近囁き
「藁の匂いに包まれて――
結といっしょに、ぐっすりすやすや、ねんねしよなぁ」
;環境音 F.O.