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(人目のない校内外れのベンチ、晴れていて心地よい昼休み)
んふぅ~、ごちそうさまでした!
と、あんた、今日もパン?
なんだか、毎日パン食べてる気がするけど…す、好きなの?
ん…あぁ、そっかぁ、お母さんも働いてるから、お弁当作る時間ないんだぁ。
ウチは専業主婦だから、毎日お弁当!
ん~、お母さんの料理おいしいから、私は嬉しいよ。
な…何よ、私がお母さんの事話すの、嬉しいとか…い、いいの!
そ、そだ、その…パンが好きってワケじゃないなら、そ、その…私があんたに…今度お弁当…つ、作ってきてあげよっかなぁ~なんて、なんて!
え、あ、うん…わ、わかった…作ってくる!
今から気合い入ってるわけないじゃん、何いってるの、もぉ。
よっしゃ、お母さんに、あの必殺メニュー教えてもらって、そんでそんで…。
んああああ、何でもない!
って、あんたどうしたの首?
そういえば授業中もそうやって辛そうにしてたね。
肩こり…どーせスマフォでゲームでもやってたんでしょ、困ったやつだ。
え…あぁ、そっか…私とやりとりしてたから…ううう…よし!
なら、私にもその責任があるって事だから、マッサージしたげるよ!
こーみえても、肩もみとかは、お父さんに昔から褒められてきたんだから、大丈夫♪
はいはい、じゃあ、あんたはもっとベンチの端っこ行って、背中向けて。
私は膝立ちになるから…んしょ…。
じゃあ、はじめるね。
ん、じゃあまずは、首筋の辺をすりすりするから。
んっ
んんっ
んっ
んんっ
んっ
リンパ腺のあたりも、すりすりしてっと…。
んっ
んんっ
んっ
んっ
はい、じゃあ今度は肩するね。
両肩いっぺんにいくから。
ごりごりって感じより、実は撫でるみたいな感じのほうが、効くんだ。
ほんとだってば♪
んっ
んんっ
んしょ
んっ
んんっ
肩胛骨のとこも、ぐ~っておしたげる。
んん~
んん~
んっ
んしょ
んん~
あんたも腕あげて、私が押してるとこが肩胛骨の中にぐ~って入るみたいにして。
共同作業っ!
んん~
んんん~
んしょ、んん~
はい、いい感じになった
よしよし!
って、あ…。
ううん、その…そういえば、まだ手も繋いだ事ないのに、あんたの体に、色々触っちゃったなぁって、えへへ…。
はぁ、え、じゃあって何?
お願い?
彼女が出来たら、して欲しかった事…えへへ、彼女…彼女、私…。
な、何よ、言ってみなよ!
どーんとね♪