もしも幼馴染が官能小説家だったらPart1
もしも幼馴染が官能小説家だったらPart1
うん?
ああ、あんたか…今日は何しにきたの?
ここ最近、ずっと忙しいって言ったよね。
そう、あんたも知ってるでしょ。
締切が近いんだから、変な所で気を散らしたくないの。
終わるまであんまり相手してあげらんないよ。
あ、ゴミ片付けといてくれる?
ついでに表に出してくれると助かっちゃうんだけどなー。
今なんて言ったの、聞こえないなー。
なに、そんなこと?
私の書いてる小説、そんなに読みたいの?
どうせ口から出任せで、本当は小声で悪口でも言ったんでしょ?
それにあんたなんかに私の小説がわかるわけないわよ、読んでも時間の無駄になるだけだと思うな。
そんなことあるわよ。
あんた、読書感想文の宿題をちゃんとやったことがあるの?
それだけじゃない。
そもそもあんたの部屋の本棚に文学書が一冊でもあるの?
どうせ漫画やライトノベルばっかりなんでしょ?
ほぉら、図星じゃない。
良い?
小説というものをしっかり読んでから私のとこに来なさい。
それまではペンネームも作品も、どこの出版社で出しているかも教えてあげないから。
くーっ。
さてと、ちょっとシャワー浴びてくる。
パソコン、いじったらダメだからね。
書きかけの原稿を外に漏らしちゃいけないってことくらいわかるでしょ。
ま、パスワードが掛けてあるから下手にいじれないと思うけど。
じゃあ、ゴミまとめといてねー。
…なんて言っちゃったけどね。
教えないんじゃなくて、教えられないんだよね本当は。
だって、官能小説を書いているなんて、口が裂けても言えない…
親にも教えてないのに。
いや、うん…それはいいの。
でも、もしアイツに打ち明けたとして、アイツがどんな反応をするのかな…
私のこと、嫌いになっちゃうのかな。
あー、今はそんなことを考えてる場合じゃないって。
どうやって話を最後まで持っていけば良いのよ、もう。
原稿のことを忘れてどっか行きたーい。
もうすぐ夏かぁ…、海とか良いなー。
去年の夏は授賞式にデビューに…ごたごたしてて行ってないからなぁー。
よいしょと。
今は遊ぶことよりも、仕事仕事。
これを締切までに出せば、ちょっとくらい時間が出来る。
だからそこで考えよう。
これからのこととか…
うん。
頑張れ、私。
ただーい…ま…
えっ、ちょっと、な、なんでパソコンがついてるの…
あんた一体何をしたの…?
パスワードを教えたわけじゃないのに、どうして!?
勝手に数字を入力したらログインできたって…
だってパスワードはっ!
う、ん、あんたの生年月日だけどさ。
い、今はそういうことじゃなくて!
どうして勝手にパソコンをつけたのっ!
勝手にいじらないでって、あれだけ言ったのに!
あんたって…本当にサイテーねっ!
もうさっさと出ていってよ!
こっちは顔をみたくないんだからっ!
まだ何か用があるの…?
えっ…いや、その…あ、あんたには関係ないでしょ、私がどんな小説を書いていても…
そ、それに、その原稿はたまたま出版社から書いてくれって依頼があったからなの。
渋々、本当に渋々書いてるだけなんだから。
…他のも、見たの?
だ、だからそれも…。
うぅ…ほ、ほら…他のファイルはさ、私のじゃなくて他の人が書いたもので…
えーっと、あの、その…
ごめんなさい…
ごめんなさいっ!
もうバレちゃったからには全部話すわよ…
最初は、その…好奇心で書いていたの。
それをウェブサイトで公開してたら、思った以上に人が集まるし評判もまあまあ良くてさ。
何かの大賞に送ったらって言われて、軽い気持ちで送ったら審査員特別賞なんていうのを貰っちゃって。
それで、そのままずるずると…
親にもまだ、言ってないの。
だって言えるわけないじゃない、あんたの子供はエッチな小説を書いて儲けてる、なんて。
家にいられなくなっちゃうって思うとさ、怖いじゃない。
うん、そんなにすぐには辞められそうにないの。
一応、好きだった小説を書いてるわけだし…辞めるにしても一般文芸での出版の足がかりが欲しいの。
だから…黙っててごめん。
それとね、親にも言わないでくれると助かる。
言ったらどうするかって?
…どうもしないわよ。だって今回のは私の落ち度が原因だからさ。
でも、本当に言わないで。
お願いっ!
黙っててくれるの?
ありがとっ! やっぱり持つべきものは幼馴染だね。
えっ? 交換条件?
オッケー。ご飯でも何でも奢ってあげ…え?
朗読しろって…書いた原稿を…?
読まなきゃ、ダメ…?
はぁ…わかったわよ。
それで黙っててくれるなら…読むわよ。
ほら、そこどいて。
立ったままじゃ落ち着いて読めないじゃない。
上に座れって…そ、そんなこと出来るわけないじゃない…
あ、あんたねえっ!
うっ…す、座われば良いんでしょ、もう。
…重かったり、しない?
そう。
それで、どの原稿を読めばいいの?
今開いてるところから、ね…わかったわ…
どうしてよりもよってこのシーンなのよ…
ううん、なんでもない。
すぅー。
『男は彼女を自分の膝の上に乗せて満足すると、彼女の耳元に息を吹きかけ…』
ひゃっ!? な、なにやってるのよ…
早く続きを読めって…、邪魔してきたのはそっちじゃない…んっ、もうなによ。
『そして男は後ろから彼女の…胸を鷲掴みにし、その柔らかな感覚を楽しむ』
はぁ!? ちょっと、んんっ、待ちなさいっ!
あ、あんたねえ、さっきから一体何のつもりよ…ぁあっ…んっ…
実演も混ぜた朗読…? ああっ、やぁ、んっ…そんなこと、しなくて良いの…
ちゃんとシーンになってるかって…、そんなの理由になってないわよ…
はぁっ…あぁ…いいから、早く胸から手を離しなさい…
なによ、このまま続きを読めって…?
無茶言わないで…ああんっ、こんなの、集中出来なくて…読めないわよ…
読まないと、ずっとこのまま…? ひゃっ! んあっ、ああっ!
んんっ…ふあっ…よ、読むわよ、バカ…
『か、彼女の嬌声に男は気を良くしたのか…首筋にくちづけをすると、(だんだん声を小さくして)より一層強く…揉み、しだく…』
ひゃうっ!? んんっ! はぁ…んぁ!
ふあぁ…くっ…くぅ! んっ…んんっ!…うぁ…そんなに…したら、だめっ…!
あ…んっ…うっ…ふぁ…
ああっ…はぁ…ねえ…もう良いでしょ? 満足したよね?
バカ…バカ…バァカ…次…? 読めばいいんでしょっ…!
『それから互いに…唇を求め、舌を絡め合う』
する、の…? んんっ…!?
んちゅ、ちゅ…ちゅる…んっ、んちゅ…あむっ、はふ…
まだ、なの…もういや…
『服の上から揉むだけでは我慢出来ず…彼女の服の中に手を入れ、ぅう…体のラインに沿って手を移動させ…』
『…強引にブラをずらし、双丘に触れた』
うぅうんっ…! んっ、っ…ぁあ…ふぅ…!
んんんっ…! んぁ、はぁ…くぅ…
さっきより、んんっ…手つきがいやらしくなってないっ…?
ふあっ!? やぁ…だめっ! そ、そこはダメっ!
はぁ、んっ! ぃ、ぅううんっ…
だめっ…乳首いじっちゃいや…
もう良いでしょ…悪ふざけにしては、度がすぎるわよ…
ふぁっ!? いやっ…ま、まだするのっ!?
か、勝手に続きをするって…あんたっ…ぁあんっ…くっ…
最初から、こういうことする為に、はぁ…膝の上に乗せたのね…はぅっ…
サイッテーね…ひゃぁ、ぁんっ…その割にはって…はぁ、んっ…だって、仕方ないじゃない…
そんな風に触られたら、んむっ…感じちゃうんだから…
う、うるさい…誰のせいで…こんなになっちゃってると思ってるの…
ああっ! やだっ、つまんじゃダメ…くぅ…
ん、んっ…? はあっ…ダメ…ダメだからね…
ずいぶん、してくれちゃったけど…それ以上は…ダメ、なんだからっ…
ちょっとっ!? あんた、何してっ…!
あっ…ぅ…どうして、そんなに大きくしてるのよ…バカ…
はあっ! ちょっと、んんっ…どこにこすりつけてるのよ…
うっ、あぁ…ピクピク、してる…あぁう…
ん、んあああっ…どんどん、硬くなって…
ひゃあっ…擦れてる…ダメぇ…はぁっ…
はふっ…ふぅっ…ひゃっ…あ、あああんっ!
ふぁあ…んっ! あ…うぁ…
ひぅ…そこっ…いや…うぅ…
ひゃう…ダメだって、いってるじゃないっ…
んんっ、ぁあ…またピクってしたぁ…
そんなに、気持ち良いの…?
うぅっ!? そんなのしちゃったらっ! ひゃっ!
はぁぁぁっ…どんどん、食い込んできて…ひゃあ…
ああっ、あうっ…!
このスケベ…なによ…そんなに、んむっ、入れたいの…?
か、顔が真剣よ…もぅ…
どうせ、ダメっていっても、しちゃうんでしょ…?
ここまで…しちゃったんだから…好きにすれば…
こっちも鬱憤が溜まってたし…
うぅ…入れるならさっさと入れちゃいなさいよ…
私だって、こんなことしてる時間ないんだから…
んあっ…あああんっ…はぁっ…
うっ…ぁぁ…あんたの熱くて硬いのが、どんどん入ってくる…
なにがどこにって…そんなの…言えないわよ…
ひゃう!? 言えばいいんでしょ…うぅ…あんたの…ペ、ペニスが…私の膣の中に…
はぁ…はぁ…膣の奥まで、ペニスが届いてる…ふっ、んっ…
お、おかしい…? だって、ずっと原稿してたんだもの…こんなこと、したくても出来なかったの…
良い、よ…動いて…すぐにイッちゃうかもしれないけど…
はあぁっ、ん、んあっ…
んくっ、くぅ…はぁぁっ…
ああぅ…く、ふぅ…やぁ…すごく、ピクピクってしてる…
ぁあんっ…そんなにセックスしたかったんだ…ひゃぅ…
ぁ…はあっ…すごい…あんたのが動く度に、ずり、ずりって…ああっ…
んんっ、あっ! くふっ…
はあっ、はぁっ、はぁぅ…あぁ…!
はぁっ…ぁぁ…すごい、すごいよぉ…あんたのペニスが引っかかって…擦れてっ!
くっ、はぁっ…あっ、あああっ!
はぁっ…はあっ…あああっ…んんっ…
ひうっ、はあっ…あ、あっ…
ん、もっと…もっと、したいようにしていいんだよ…?
遠慮してる、とか…んんっ…思ってないけど…もっと…激しくしても、いいよ…
ち、違うわよ…はうっ…私が、そうして欲しいとかじゃないの…はぁっ…
ああぅ…どうして、やめちゃうのよ…?
う、嘘なんかついてないわよ…ただ、あんたがそうしたいんじゃないかなって…
んぁっ…いや、やめないで…
うぅ…ああっ…だめ、抜けちゃう…
奥が、奥が切ないの…早く続けて…
突いて…
もっと激しく、突いてっ…そうして、はぁっ…欲しいのっ…ひゃっ!
くうっ、はあっあっ、あああーーーっ
ああっ、奥にぐりぐりって当たって…はぁっ…!
それが、たまらなく気持ちいいのっ…!
ひゃう! ああっ! あんたの触れてる場所が…全部気持ちよくてっ…
おっぱいも…、手も足も、おまんこも子宮も…全部っ…!
ああっ! いいっ…いいよ…このまま、イッてっ!
好きなとこに、出していいからっ!
んあっ! あっ、あああっ! はぁっ、はぁっ!
奥にっ! 奥に当たってっ!
はぁっ! はぁっ!
イク…、はっ! イッちゃう!
あっ、あっ! ああああっ! あっ! はああああーーーーっ!
はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…
中でイッちゃったの…
はあっ…ダメ、こぼれちゃう…んんっ…
せっかく…あんたが出してくれたのに…
ああっ…もう今日はダメ…
こんなに激しいセックスしちゃったら…原稿なんて出来っこない…
うんとね、溜まってたストレスが一気になくなっちゃった感じ。
原稿してると、いろんな物が溜まってくの。
ストレスだったり、フラストレーションだったり…
せ、性欲だったり…
それでその…ずっと我慢してたから…
う、ん…すごく気持良かった…