トラック7:看板娘の夢、小川のせせらぎに乗せて
;このトラックから徐々に安眠誘導強める意識です
;メリハリ強弱等、声を張らずゆったりと演技して
;いただけますと幸いです。
:環境音:せせらぎの音
;SE:1/正面 頭を撫でる音
【看板娘】
「(1分間息遣い)」
【看板娘】
「……どうですか?
川のせせらぎの音……なんですけど……」
【看板娘】
「眠れないときには……よくこういった
ヒーリング音楽を掛けて……寝ているんです……」
【看板娘】
「……って、店に来た時に、お話しましたもんね……」
【看板娘】
「でも……実際に、こうして聞くと……気持ちがゆったりしてくるでしょ……」
【看板娘】
「(15秒ほど息遣い)」
【看板娘】
「……お仕事のお話ですけど……やっぱり、大変なんですね……」
【看板娘】
「……前にもお話しましたけど……
私、機会全般が……苦手なんです……」
【看板娘】
「こうして……ヒーリング環境音を見つけられるようになったのも……
あなたがスマホの使い方とか……教えてくれた……おかげなんですよ……」
【看板娘】
「お店で、スマホやパソコンを……軽く操作する……
あなたの姿を見て……いつもすごいなって……」
【看板娘】
「それに……プログラムを組んだり、ネットサイトを作ったり……
動画の編集もしてたりと……いろいろお仕事してるんですよね……」
【看板娘】
「話を聞いてると……なんでも出来るように思えるけど……
それはあなたの表面的な部分しか……見てないってことですもんね……」
【看板娘】
「裏では、夜中に起こされて……会社に、出社したり、
そのサービスの調整のために……会社に泊まり込まなきゃいけない……」
【看板娘】
「……お仕事だから仕方ないなんて、簡単に言えますけど……
でも、あなたは……よく頑張ってます……」
【看板娘】
「もし……誰もあなたの頑張りを見てなくても……
私は……あなたのこと……ずっと見てますから」
;SE:頭をゆっくり撫でる音
【看板娘】
「(30秒ほど息遣い)」
【看板娘】
「……ねぇ、もしもです……もしもの話ですけどね……
お仕事が辛かったら……うちに……来ませんか……」
【看板娘】
「……あ、料理の心配は大丈夫ですよ……
むしろ……料理の味を……日本に……世界に広めて欲しいんです……」
【看板娘】
「実は……ついこの間、テレビで見たんです……。
実家のホテルの女将さんが……元カリスマギャルの方らしくて……」
【看板娘】
「当時は……ノウハウもなくて……
そのホテルも……田舎町にあるらしくて……」
【看板娘】
「でも、やうちゅーぶや、ふぃーすぶっくでしたっけ?
あれを使って……ホテルのアピールをしたり……」
【看板娘】
「隣の敷地に……キャンプ場を作って……
日本一周をする旅人たちの、
旅の中継ポイントにしたり……したそうで……」
【看板娘】
「今では……そのホテル……その人達の聖地にされて、
予約もいっぱいだとか……」
【看板娘】
「……それを見たら……私もできそうかなって……
うちも……もっと全国展開できればって……思うんです……」
【看板娘】
「生まれた時から……食べてきたうちの味を……
もっといろんな人に……知ってもらいたいんです……」
【看板娘】
「けど……さっきもお話しましたけど……
私自身……どうしても機械オンチというか……」
【看板娘】
「だから……そういうのに詳しい人と……一緒に仕事をしたいな……って……」
【看板娘】
「その中だと……あなたが……一番詳しいですし……」
;声優さんへ:聞こえないような演技をお願いします。
【看板娘】
「それに、あわよくば……一緒にお店も継げたら……
あなたのことも……ずっと見られるというか」
【看板娘】
「……い、いえ、なにも言ってませんよ……
ただ仮にですよ……仮の話です……」
【看板娘】
「……人に頼る前に……まずは、自分で頑張らないとですね……。
でも、私がパソコンやスマホを使いこなせるようになったその時は……」
:1/接近 囁き
【看板娘】
「……テストしてくださいね、先生♪」
;1/通常
【看板娘】
「……なんちゃって、えへへ」
;SE:頭をゆっくり撫でる音
【看板娘】
「(30秒ほど息遣い)」
【看板娘】
「……でも、そういう可能性もあると思うんです。
だから、今日みたいに無理しないくていいんですよ……
いざというときは……私が……あなたを引き取ります……」
【看板娘】
「それぐらいあなたは頑張ってますもん……
神があなたを見捨てようと……私はあなたを見捨てませんから」
【看板娘】
「だから……もう少し自分を労わってあげてくださいね。
それと、もし今日みたくお腹が空いたら……いつでもうちを訪ねてきてくださいね……」
【看板娘】
「もちろん……おとなりですから……ピンポンしてください……
そのときはこうやって、お傍に出張しますよ……」
:1/接近 囁き
【看板娘】
「あなたの傍で、いつでもご飯、作りにいってあげますからね……」