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ふんふ~ん♪ふんふふ~ん♪
これでよしっと♪
あ、目が覚めちゃった?
こんばんわ♪夜分遅くにお邪魔してま~す♪
ふふ♪起き上がろうとしても無駄無駄♪
寝てる間にこの縄を使って、
ベッドにグルグル巻きで拘束させてもらったからね~♪
いくら暴れても、足の指くらいしか動かせないよん♪
大人しくしてね♪
ん?私が何者か?
ふふん、まあ名乗るほどの者じゃないんだけど~♪
強いて言うなら
夜の街に颯爽と現れて、金持ち連中の家からお宝を華麗に盗み出す!
ただいま絶賛売り出し中の美少女怪盗様、ってところかな♪
よろしくね~♪お金持ちのお兄さん♪
じゃあその怪盗が何の用だ?
ふふ、決まってるでしょ♪
お兄さんが最近手に入れたって噂の、高価な宝石をいただきにきたの♪
いや~すごい値打ち物がこの屋敷に運ばれたらしい、
なんて街の人たちが話してるの、小耳に挟んじゃってね~♪
本当にそんなお宝があるなら、
怪盗として盗みださないわけにはいかないじゃん!
ってことで、夜中にこっそり忍び込ませてもらったわけ♪
で、さっき宝石が飾ってある部屋を見つけたのは良いんだけど
思ったよりセキュリティが厳重でさ~。
パスワードを入力しないと部屋のドアが開かないみたいなんだよね。
1から順番に入れてく時間もないし、
無理矢理解除しようとして外部に通報がいっても嫌だしで、私困っちゃって…
こうなったら下手にいじるより、設定した本人に聞いた方が早いと思って
わざわざこの部屋まで来てあげたんだ♪
ねえお願いお兄さん♪
部屋に入るためのパスワード、私にお・し・え・て♪
…ダメ?
へ~♪いいのかな?動けない状態でそんなこと言って♪
こっちにも色々考えがあるんだけど~♪
ふっふっふ…もし教えてくれないなら…
体に聞いてみちゃおうかな~?
にひひ♪今のうちに喋ってくれれば痛い目みなくてすむよ?
怪盗として、相手に秘密を吐かせる手段にはちょっと覚えがあるんだから♪
あ、ちなみに屋敷のメイドさんたちには
全員薬で朝までおねんねしてもらってるから、
いつまで待っても助けはこないかんね♪
どうする?パスワードを私に大人しく教えるか
それともきつ~い拷問を受けるはめになっちゃうのか♪
お選びください、お兄さん♪
ふ~ん?そう、拷問がお望みなんだ♪いい度胸してるじゃん♪
だったらご希望通り…吐くまでたっぷり虐めてあげるよ♪
覚悟してよね♪お兄さん♪