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☆プロローグ

はい、どうぞ。  こんにちは♪  紅茶はいかがですか?  はい。先日、ファーストフラッシュ……春摘みの、とても美味しいダージリンが入ってきましたので。  分かりました。少しお待ちください。  どうぞ。  ……いかがでしょうか?  ありがとうございます♪ お口に合ったようで良かったです。  うちのシェフが作ったタルトもお召し上がりください。紅茶と合わせると、絶品ですよ♪  ……こうやって顔を合わせるのは、久しぶりですね。  ふふ。はい。わたくしも、お会いしたかったです。  今日は、あなたに一つ、お話があります。  ええ。これは、樋之口家の長女として……あなたの許嫁としての、お話です。  ……ああ。といっても、そんなに固い話ではありません。  どうぞ肩肘張らずに、気楽にお聞きください。  お隣に行っても、よろしいですか?  ありがとうございます♪  失礼します。  …………。  ……わたくしたちは、もうお互いに、結婚できる年齢です。  と言っても、あなたはともかく……わたくしはまだ学生の身で、独立しているとは言い難い状況です。  ただ……将来的に結婚する上で、やっておいたほうがいいことが一つ、ありまして。  それは……  セックス、です。  ふふ。聞き間違いではありませんよ。  セックス……つまり、性行為です。  責任を取れるかどうかはともかくとして……お互い、問題なくセックスができる体です。  あなたも、健康的な男性なのですから……性欲を、たっぷり抱え込んでいるところでしょう?  あなたには、今まで話したことがありませんでしたが……  我が樋之口家では……昔から子どもたちに、ある教育を受けさせてきました。 〝オナホ教育〟と呼ばれる、性教育です。  はい。オナホは、〝オナホール〟のオナホです。あなたも男性だから、ご存じでしょう? ふふ。  昔は〝房中術〟という名前でしたが……今では分かりやすく、オナホという名前に変えたと聞きます。  オナホのように、夫の男性器に極上の快楽を与えるために……樋之口家では、えっちのやり方を、子どもたちに教育するのです。  ちなみに生まれたのが男の子だった場合も、妻を性的に満足させられるような、教育を受けさせるようです。  ……ふふ。驚いているようですね。  わたくし、今まで、あなたと何度も何度もおしゃべりしてきましたが……こんないやらしい話、一度もしてきませんでしたから、仕方のないことでしょう。  ただ、今ではわたくし、同年代の女の子よりも……セックスについて詳しい自負があります。  ……あ。オナホ教育を教える講師は、女性なのでご安心ください。  わたくし、あなたに捧げるために……ずっと純潔を保っています。  ……ええ。  あなたの仰る通りです。現代において、かなり時代錯誤な教えであると……正直、わたくしも思います。  ただ、この教育についてのお話を、わたくしが聞いたのは、つい二年前のこと……物事の価値基準がしっかりと備わってきたころでした。  嫌であれば拒否していいし、いつでもやめることもできる、と何度も言われてきましたので……いわゆる虐待ですとか、そういう類(たぐい)のものではありません。  それに、この教育を受けることで、メリットも明確に存在するのです。  夫の性欲を完全にコントロールできるようになりますから……浮気を未然に防ぐことができます。  スキンシップの多い夫婦は、仲が比較的いい……という統計もあるように、夫婦円満にも繋がります。  現に、我が樋之口家では……オナホ教育を受けた者の離婚率は、ほぼ0%です。  それほどまでに、この教育と……この教育をもとにしたセックスは、効果があるのです。  それに、そういった打算的なことを抜きにしても……  わたくしは、オナホ教育を受けて良かった、と思っています。  講師が、分かりやすく優しい方でしたので、楽しかったですし……  ……何よりも。  大好きな許嫁のあなたと、気持ちよく結ばれることができる、なんて……。  とても幸せなことですから♪  オナホ教育では……お互いに合意さえあれば、できる限り若いうちから、たくさんセックスすることを推奨しています。  婚前交渉、という形にはなりますが……わたくしの両親にも許可は取り付けていますので、ご安心ください。  お互いの結婚へのモチベーションを高めることも、重要なことですから。  というわけですので……  わたくしと、セックスしていただけませんか?  はい♪ わたくしは、いつでも大歓迎です。  早速、今日からでも構いません。  あ。いえ。残念ながら、最初からセックスができる、というわけではなく、下準備が必要なのですが……。  その下準備も、最後には射精をしていただくものになっています。  あなたをしっかり気持ちよくできるように、尽力します♪  もちろん、これは強制ではありません。  樋之口家の都合でしかありませんから。  わたくしは、あなたのことを心から慕っていますが……  あなたにとってのわたくしは……〝いつか結婚する許嫁〟でしかないかもしれません。  もし、わたくし相手にそういう気分にはならないのであれば……  わたくし、あなたに振り向いてもらえるように……まず、可愛らしく清楚な淑女になれるよう、精一杯努力をします。  ですから……一度、検討してもらえると、嬉しいです。  …………。  ……本当ですか?  やったーっ♪  ……あ。  大声を出すなんて、はしたないところを……失礼しました。  ……でも、ありがとうございます♪ 本当に嬉しいです♪  はい♪  では、早速……えっちなこと、しましょう♪  オナホ英才教育を受けたわたくしを、どうぞ、ご堪能ください♪

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