Track 2

テニスサークル新歓、清楚彼女に忍び寄る男

○サークル歓迎会会場 87. (やって来る麻衣) 88. えっと…… テニスサークルの歓迎会って、ここだよね? 89. すみません、ここ、テニスサークルの…… あ、そうですか。ありがとうございます。 90. うん、良かった。合ってるみたい。もう始まってるみたいだけど…… 緊張するなあ。 91. (会場のドアを開ける麻衣) 92. わあ…… すごい、人がいっぱい…… これが飲み会…… はじめてだから、ドキドキするな…… 93. あのー、すみません。ここ座ってもいいですか? 94. (祥吾の隣に座る麻衣) 95. はじめまして。経済学部の一年の、神山麻衣って言います。 96. えっと、あなたは…… あ、三年生なんですね。えっ、同じ学部なんですか? 97. 祥吾さん…… あっ、すみません。祥吾先輩、ですよね。よろしくお願いします。 98. あの、ビールは…… ごめんなさい。はい、苦いの苦手で…… えへへ。 99. え? わあ…… 先輩、ありがとうございます。私のためにわざわざ頼んでもらっちゃって…… 。 100. え え、はい。そうなんです。昔からテニスやってて。ふふ、ヘタクソなんですけどね。だ からこの大学にもテニスサークルあるって聞いて、すごい嬉しくて。 101. あ 、お酒きたみたいですよ。 102. か んぱーい! 103. ( グラスがぶつかる音) 104. あ 、先輩も。乾杯っ。 105. ( 小さくグラスがぶつかる音) 106. ご くごくごく…… すごいこれ、甘くておいしい。 107. 先輩、すごい腕の筋肉ですね。テニスやってれば当たり前、ですか? でも私、全然筋肉つかなくて。 108. え ?触っていいんですか? 109. じ ゃあちょっとだけ・・わぁすっごいゴツゴツしてて硬い・・・ 110. わっ。やめてくださいよ。女子の腕触ろうとするなんて。だ、だめに決まってるじゃないですか。 111. 手 もダメですよー…… わっ、先輩、手もすっごいおっきいですね。 112. え 、もう一杯? はい、じゃあ同じやつでお願いします。 113. あ の、そっちにあるお皿、取ってもらってもいいですか? 114. ( 麻衣、ガタッと机にぶつかったり) 115. あ っ、ごめんなさい。ちょっと酔ってきちゃった。頭がふわふわしちゃって。 116. い えいえ、大丈夫ですよ。先輩に迷惑かけるようなこと、しませんから。 117. は ーい、それ頼んだの私です。ありがとうございます。 118. ご くごくごく…… おいしい…… 119. ち ょっ、ちょっと、先輩近いですよ。飲みすぎなんじゃないですか? ほら、起きてください。 120. や っ…… やめてください! セクハラですよ、セクハラ。もう…… だめですってば。 121. そ 、そうですよ…… 私、彼氏いるんで。そんなことできませんよ。 122. え ? 二次会、ですか? すみません、彼氏と約束があって…… 123. そ うなんです、すごく優しい人で…… えへへ。はい。高校の卒業式の日に告白されて付き合ったんです。 124. 私 もすっごい大好きで、大切な彼氏です。うわ、恥ずかしい。すみませんこんな話して。 125. え ?翔吾先輩と彼氏どっちの方がイケメンかって? 126. う ーん・・秘密です♡うふふ 127. あ 、でも体は翔吾先輩の方が逞しいですよ 128. 男 の人って感じがします 129. ご くごくごく…… 130. ふ ぁ…… どうしよ、すごく眠くなってきた…… ん …… 131. は い…… 大丈夫です。ちょっと調子に乗って、飲みすぎちゃったかも…… 132. す ーすー…… すみません先輩…… そんな、大丈夫ですよ。一人で帰れますから。それに…… 彼氏も待っててくれてるし…… 133. ( 遠くで電話の着信音(主人公からの)) 134. ん …… 電話、ですか? 彼氏からかも…… はい、あとで…… 出ますから…… すみません…… 眠くて…… すーすー…… ○ホテル・部屋 135. ( ベッドで目覚める麻衣) 136. ん …… 祥吾、先輩…… ? すみません私、あのあと寝ちゃったみたいですね。頭が、ふわふわして…… 137. あ れ、ここどこですか? ホテル…………? 138. あ 、あの… … 私、帰らなきゃ。すみません。彼氏が待ってるんで 139. ( 麻衣に迫る祥吾) 140. や だっ、先輩! 離して下さい! こんなの、だめですよ。やめてくださいっ…… いやっ…… 141. ( あ、先輩の腕太い・・彼氏君の腕と全然違う・・) 142. え ・・わたしのことが好き?一目惚れした? 143. 私 彼氏いるっていってるじゃないですか・・ 144. 今 だって私の帰りを一人で待ってるんです 145. そ んな真剣な目でみつめないでください・・・こんな逞しい腕に抱えられてそんな目でみられたら 146. あ っ…… ちゅ、んんっ、はぁっ…… ん …… ちゅ、じゅるじゅるちゅる…… ちゅ、んんっ、はぁっ…… ん …… ちゅ…… は っ…… 147.