チャプター1 エルフ?との遭遇
……あら? こんな深い森の中に人間……それも可愛い男の子。ふふふ、なんて珍しいことなのかしら……。
やだ、そんなにビックリしなくてもいいじゃない。むしろこっちが驚くべきでしょ、物騒な装備に身を包んだ男の子が急に森の奥から出てきたのなら。
…………え? 私? おねーさんはこの森に住むサキュ……あー、エルフ。そう、エルフよ。エ・ル・フ。黒髪のエルフなんて珍しい? ……よ、よく言われるわ。
それで貴方は――――えっ、ハンターなの? まぁ確かに格好を見ればそうなのだけれど……熟練のハンターさえ行くのを拒むこの『静寂の森』に良く踏み込んだわね……。
――――というか。その格好よその格好。ガシャガシャ変な音がすると思ったらその装備が原因だったのね。足場も視界も悪い森林で、鋼鉄の鎧に、巨大な剣に、盾まで背負っちゃって。
それじゃまともに動けずに猿1体も狩れないわよ。貴方が一人前のハンターとして認められたいなら、戦場に合わせた装備をすること。
『静寂の森』なら、虫対策で出来るだけ肌は隠して、動きやすいように装備は皮で十分。武器もできるだけ軽い方がいいわね……あとは……――――え?
『お前は全然肌隠してないじゃないか』って……わ、私はいいのよ! 虫に刺されやすいなんで人間だけなんだから!
おねーさんが着ているこの服はね、女の子の間で最近巷で流行ってる『たてセタ』ってやつなの! ほら、このデザイン。すっごく可愛くて……ふかーい胸の谷間がセクシーでしょ?
『熱いのか寒いのか分からない』って……まあ確かに言ってることも分からなくないけど、そんなに顔真っ赤にして言われてもね~。もしかして貴方、そっちの方も新人かしら? ふふふ……
えっ何?『そもそも新人ハンターじゃない』って? ……黒岩山のミノタウロスに、第四地下墓地のリッチ、東風(こち)の谷のドラゴンを倒したこともあるって?
――――あのね、いくら嘘でももう少し現実味を帯びた嘘にしなさいよ……3体ともAランク、熟練ハンターがようやく倒せるかってレベルの魔物なのは分かって言ってるの?
……ん? それは……え、依頼達成証明書……え、ええ~!? ホントのホントなの? とっても精巧な偽物とか……ご、ごめんなさい、本物だって認めるわよ!
でも、最近の『静寂の森』にAランク級の魔物なんて現れてないと思うけど……貴方、今回の依頼は何? 呪われた木々? 獣人? もしくはクイーンハーピ―……?
――――え、サキュバス? ふふっ……あはははははははっ!!! 貴方それ本当?
ふふふ……なんで……ふふふっ……サキュバス狩りに行くのに……そんな重装備でしかも真昼間から……あはははっ!!
……何がおかしいって……全部おかしいから笑ってるのよ! 貴方サキュバスについて全く勉強してないでしょ? なんでこの依頼受けたのよもう……ふふふふふ……。
『Cランクの割に報酬が弾んでいたから』……ほーら、やっぱりそんなことだろうと思った。……あのね、サキュバスに戦闘能力自体は殆ど無いの。
その代わり、君みたいな無知で可愛い男の子から餌……所謂セーエキを搾り取るために、とってもえっちな身体になってるのよ。
おまけに俊敏で知能は人間と同等、そしてサキュバスの食事は視界が薄れる夜……。真昼にガシャガシャ鎧の音を鳴らして狩る気マンマンの貴方の前には、サキュバスなんて現れないに決まってるわ。
もしかしたら君の童貞臭に釣られて来る子もいるかもしれないけど、そんな確率は無に等しいわね……って、何泣きそうになってるのよ!?
「すごい辛い思いでここまで来たのにそれはないよ」って……うん、気持ちは分かるけど明らかに貴方の勉強不足だから……うっ、泣いてる顔もかわいい……。
もう、仕方ないわね……今日はおねーさんの家に泊まる? 重装備で沢山歩いて疲れたでしょ? ご飯だって作ってあげるわ。ここから東に行った所にあるから、さぁ、行きましょ?
――――はい、とうちゃ~く。ちょっとこじんまりしてるけど……こんな森の中に家があるとは思わなかったでしょ? ほら、入って直ぐに重たい装備脱いだ脱いだ!
……どうしたの? レディの部屋をきょろきょろするなんてあんまり良い事じゃないよ? え、男物のブーツにコート? 立て掛けられた鉈も女が持つには大きいって……
ああ、それ……それね! その……私の……おじいちゃん? がハンターで普段一緒に住んでるから! 今は……えーと、依頼を受けて出かけてるから何日か家を空けてるのよ!
ほら変に物色しない。まずはハーブティーを入れるから、大人しくベッドにでも座って待ってなさい? 『静寂の森』はハーブの宝庫だから、市場に出回っていない特別なモノばかりなの。
今入れているのもその1つで、疲れを癒し心を落ち着かせる効能があるから、今の貴方にぴったりよ。これを飲んで落ち着いたら、サキュバスについていろんな事を教えてアゲル。
……そう、いろんなことを……ね❤ ……もういい頃合いかしら。はい、おねーさん特製ハーブティー。どうぞ召し上がれ。
飲みながらでいいから、早速サキュバスについてのお勉強。予習なしに森に突っ込むおバカさんをほっとけなんてできないわ。
それが終わったらご飯にしましょ? 今日はごちそうにするから、愉しみにね❤
えーと、それじゃあ……まずはサキュバスとはどんな魔物か。基礎の基礎だけどそこからお勉強していきましょうか……サキュバスとは、人の精を餌とする恐ろしい魔物。
男の子のおちんちんからセーエキを搾り取るために、とってもえっちな女性の身体を持っているの。おっきくて柔らかいおっぱいに、ぷりんとした丸っこいお尻。
おまんこなんか、ドーテー君が入れたらすぐにぴゅっぴゅしちゃう程。そんなエッチな身体をふんだんに使ってくるんだから、きっと貴方じゃすぐに干からびちゃうわ。
「えっちな事をさせなければいい」? そう、その通りなの。さっきも言ったけど、サキュバスには戦闘能力はないわ。だからこそ戦闘以外のいろんな手段を使うのよ……?
た・と・え・ば……(可能なら耳元でここから囁き声)――――ねぇボク……❤ おねーさんの白くてたぷんたぷんのおっぱい……❤ ず~っと見てるけど……このおっぱいをどうしたいのかな……❤
どうされたい、の方がいいかな……?ズボンの中でおっきくなっちゃった君のおちんちん……ふわふわおっぱいの中で滅茶苦茶に掻き回して……ドロドロに溶かしちゃおっか……❤(囁き終わり)
こーんな感じで誘惑しちゃったり❤ 大抵の男の人はこれで堕ちちゃうらしいけど、貴方も随分とチョロそうね❤ 童貞丸出しの可愛い反応じゃ、これから先が思いやられるなぁ。
……――――って言っても、これから先なんてもう無いんだけどね(小声) ……んー? 別になんでもないよ?それよりサキュバスのお勉強、続けましょ……❤
で、さっきの誘惑はあくまで男を捕まえる為の一手段……他にも色々方法はあるの。例えば、痺れ薬の入ったお茶を飲ませて動けなくする――――とか❤
……馬鹿な貴方でもようやく理解できたかしら❤ ――――エルフじゃなかったのか? 当たり前じゃない❤ 角と尻尾は魔術で隠していただけ……ほらっ❤
黒い角に艶めかしく動く尻尾……そしてこのエッチで柔らかそうな身体に色香……エルフなんかと一緒にされちゃこっちが困るわ。あ、だーめ。逃げようとしてももう無駄……。
ほら、ぎゅうううっ……❤ お姉さんに抱きしめられても振りほどけないでしょ? それともおっぱいの感触が気持ちよくて離れたくないのかな?
そろそろ効いて来たでしょ?四肢の力が抜け落ちていくよね?麻痺成分を含むハーブを大量に摂取すれば、もう自分の意志では動かない……植物の知識は前に搾り殺したおじいさんが教えてくれたわ。
貴方みたいに警戒心の欠けた人でね……少し苦しそうなフリをしたらこの家に招いてくれたの。……えぇ、そうよ。貴方が気になっていたブーツや鉈も、そのおじいさんのもの。
精液だけじゃなくてこの家までくれたんだから……本当に感謝しないといけないわね、ふふふっ❤
搾り殺すつもりかって? ふふっ、安心しなさい❤ ――――死んでもいいって思えるくらい……気持ちよくしてあげる……❤(可能であれば耳元で囁き)
ぞくぞくってしてるね……それは怖いからかな?それとも興奮してるからかな……❤ いいわ……凄くいい顔……不安と期待、焦燥に背徳感の入り混じったその表情……最っ高……❤
んふふ……可愛い貴方だけに特別……❤ おねーさんにぃ、いっぱい甘えてくれるなら……搾り殺すのをやめてあげてもいいけど……どうかしら……❤
「魔物に媚びる程落ちぶれてはいない」? もう、少しくらい悩む素振り見せてくれたっていいのに……ハンターの意地っていうのかしら❤
こーんな簡単にサキュバスに捕まっちゃった癖に、プライドだけは高いのね……❤ んふふ、いいわ……そのプライド……おねーさんが溶かし切ってあげる……❤
いっぱいエッチに甘やかして……ぼくを立派なハンターさんからだめだめな赤ちゃんにしちゃうの❤ おねぇさん、もっと気持ちよくしてぇ❤って甘えちゃうかわいい赤ちゃんになっちゃうんだよ?
んー? ならない? 甘えたりなんて絶対にしない? ぎゅーってされるだけでびんびんに勃起してる癖に?
縦セタから見えるおっぱいに夢中なぼくちゃんが、ぷるんぷるんなおっぱい目の前にして我慢できるー? ……そんな脂肪の塊に興味なんてない?
あははは!! こんな状況で良く言えまちゅねーぼくちゃん❤ じゃあいいわ、さっきの提案……反対にしましょ❤ ぼくがおねーさんにおねだりせずにいられたら見逃してあげる。
もしもっとぴゅっぴゅしたいよぉって甘えちゃったら、その時は……ぼくの大好きなおっぱいで……死ぬまで滅茶苦茶に甘やかしてあげる……❤
何も知らない赤ちゃんなボクに……サキュバスの恐ろしさを教えてアゲル……❤