6.雨の国 ほろ酔いの耳かき
はぁ… はぁ… はぁ… ふぅ…。
雨やまないねぇ…。ずっと昨日から降ってる。
そっか… ここ~雨の国なんだっけ…。
1年で晴れの日がたった12日しかない…。
はぁ…はぁ…はぁ…。
まるであなたみたいらよね…。
あなたが笑ったこと、数えるほどしかない。
うん…。
出会った頃から怖い顔。だから悪い人らと思った。
…ぎゅ。ぎゅ。
へへぇ…だってだーれもあなたに近寄って来ないれしょ。
あたしぐらいだよ…。
らから~あなたは~あたしのもの~~へへぇ…。
ふぅ、ふぅ、ふぅ… ふぅ… ふぅ…
あのね…息が胸にかかってくすぐったい…。
うん…。こしょばいの…。
いやら、放さない。
こしょばくても、いい。
ぬくいほうが…いいの…。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。
くないの?
離れたら…寂しくないの?あなたは。
じゃぁ…暑苦しいとか…言わないれよ。
嬉しいくせに… またそうやって天の邪鬼なこと言う…。
…傷つくれしょ? もう…。
ぎゅ…ぎゅ…んふふ。
舐めてもいいんだよ…おっぱい? 今日はいいの?吸いたくない?
もう満足したんだ。 ふーん。
ふーーー。
ふーーー。
ふふ…。 かわいいなぁ…。
よいしょ…
あったあった。
これ、綿棒…。
お掃除してあげるよ。
え~。大丈夫だよぉ。んふふ。
さぁさ、酔っぱらいエルフの耳かきをしますよ!
んふふふ…くふふふ…ふぅ…。
面白かったの。
ほら、いいからいいから…。
ふぅ… ふぅ…
ぐーーる ぐーーる 。
ぐりぐりぐり~~♪
耳かきってさ、本当は膝の上でするらしいけど…
二人して横になったままするってどうなんだろうね…ふふん。
大丈夫。
手先は器用な方らってあなたも知ってるでしょ。
ん…ふぅ…ふぅ…
酔ってたってできますお~…ええ~余裕です。
ふふん…。
ふぅ…ふぅ… ぐるぐる…ぐーるぐーる。
ほらほらぁ、だんだん気持ちよくなーる。気持ちくなーる。
ふーーー。
ふーーー。
ふふ…。お耳弱々傭兵さん。ふーの耐性が全然ないんらから~
こうすれば黙るって私は知ってるんですよ~。くふふ。
ふーーー。
ふーーー。
なになに?んん~~?
はいはい。強がりですね~~。知ってますよぉ~。
ふぅ、ふぅ…はぁ…はぁ…
…もう少し素直になっていいんだよ。
ん… ふぅ…ふぅ…はぁ…はぁ…
あなたはねぇ。甘えるのが下手くそすぎる。
ん… ふぅ…ふぅ…はぁ…はぁ…
うんう…酔ってるからここぞとお説教してるわけじゃない…。
いつも思ってること。
ふーーー。
ふふ…そう。安心して…。力を抜くときは力を抜けばいいの…。
私にできること…してあげられることはいっぱいあるはずだよ。
ね…。 この先もあなたと旅を続けていくんだから…。
ふぅ、ふぅ…はぁ…はぁ…
ぐーる。ぐーる。ぐーる。ぐーる。
そう。肩肘はらなくていいの。
ふぅ、ふぅ… ん? なぁに?
ふふ…私の胸、あったかい…?
よかったね。
はぁ、はぁ…ふぅ…ふぅ…。
どくどくって…鳴ってるよね…
気にならない? 大丈夫…?
ちっさいのが気になるぐらいで大丈夫?
綿棒刺すよ?
ふふ…。
そそ。それぐらいいつも素直になってくれればいいの…。
はーーー。
ふふ、真っ赤になってる。
…あのね。知っていると思うけど、
私はあなたより多分年上だからね。
うん。ま…多分だけだけど…。
だから…今の状況は全然不自然じゃない。
安心して甘えてごらん…。ふふん。
ふぅ、ふぅ。ふぅ…よしよし…。よしよし…
はぁ…ふぅ…。
んふふ 鼻がくすぐったいな、もう。
顔…すりすりするのはいいけど、手元が狂うかもよ?いいの?
うん。怖いならじっとして。後にしようね…。
さ、そろそろ反対にしよ。
そっち向いて。
こっちの耳はどうかなぁ。
うん、こっちもやりがいがありそう…
ぐーるぐる。ぐーる、ぐる。
くいっ くいっ…えいっ‥ ふふ。
おー、とれるとれる。
新しい綿棒にかえよ~。
んふふ。んしょ…。
これで~。新しいのいきますよ~。
ぐりぐり… ぐりぐり…ん~~ ふふん。
まだ奥におっきいのありそうなんだけど、とれるかなぁ。
くいっ くいっ あらぁ…取れぬ…。
頑固さが、耳の主そっくりだぁ。
ほ~ら、こっちこーい。
くるくる~ くるくる~。
ううん… なーんでそんなにネジ曲がってんのかなぁ。
素直になればいいのにな~。
頭でっかち。
はぁ…。
ん…? 何か?
私はただあなたの耳垢に言ってるだけだよ。ふふん…。
そそ。わかるよね?ふふ。
ほーら。耳垢~。こっちこーい。
ぐるぐるぐる~。 ふふん ぐるぐるぐる~。
ふぅ、 ふぅ、 もうちょい… ちょい…
よし…これで…とれ…てない。
はぁ…。
まったくこれだから…この頑固ものめ。
くるくる~ くるくる…。
ん… ふぅ…。 ふぅ…。
そろそろ… 取れてるでしょ。
どれどれ… ち…だめか。
はあ…もういいや…。
ぎゅ。へへ…。諦めました。
ね…こっち向いてもいいよ…。
なんで?
いつもみたいにおっぱい吸ってよ。
あれ、いつもしてなかったっけ?
ちょっとだけ間違えたかも…ふふ。
こっち向けー。
しょうがないなぁ…。
よいしょ。
へへへ…。
正面に来ちゃいましたよ~。
ぎゅ…。
ほら、吸ってごらんなさいな…。
ふふ…。 そう…はぁ… はぁ… ん…。うぅん…//
ぽん、ぽん…ぽん…ぽん… ふぅ…ふぅ…。
少しずつ、少しずつだけどね…
あなたのことをわかっていけるのが嬉しいの…。
んふふ…。
んっ//…はぁ… はぁ… はぁ…。
ぽん… ぽん… ぽん… ぽん…。
あなたがどうして私を選んでくれたのか…
なんで助けてくれたのか…。 一緒にいてくれるのか…。
はぁ… はぁ‥
いつか教えてほしいな…。
ん…ふぅ… ふぅ… ふ~~。 んん…。
あぁ… 気持ちいい…。
ぁぁ…好きだな…。 あなたに身体を舐めてもらうの…大好き…。
やっぱり…弱い…私。
あなたに触れられるのに弱すぎる……。
はぁ、はぁ…はぁ… 優しく身体を撫でてくれるのに…。
あなたがね…心細そうで、かまってほしいよぉって…寂しそうなの。
会ったときから… ずっとだよ…。
誰かを見ているの?
ね… 教えて?
ふふ…。そっか言いたくないんだね。じゃあいいよ。
いつか教えてくれる?
よしよし。よしよし…。
吸ってごらん… はぁ… はぁ…。
ぽん… ぽん…ぽん… ぽん ぽん ぽん…ふふ…。
そう…好きなだけちゅっちゅっして…。
はぁ…はぁ…寂しくないよ…。大丈夫…。
うん… 私もいるから…。えへへ…。
うぅん… ん… ん。 はぁ… ん… ふぅ… ふぅ…。
ぽん… ぽん… ぽん ぽん… ぽん…
すぅ… すぅ… うぅん// ぽん… ぽん… ぽん…
あぁ、 雨の音気持ちいい… ふぅ… ふぅ… ふぅ…
ね… これからも私と旅してくれる?
… もっと、もっと私が知らない世界…あなたと一緒に見たい…
うん…。 それで…いつか、私のお父さんとお母さんにも会う…。
あなたのことを紹介する…。 ふふ…やめろって…なんで?
私の恩人だよって言うだけだよ…。
ふぅ… ふぅ…。 うん…。 ただそれだけ…。
ん… ふぅ… ふぅ…。 もう少し…ゆっくりしていこう…ね?