4 レンカノに取り合いされる
お兄さん、今日はもう、本当の彼女だから…お代は取らないですよ♪
あの…もしよかったら、次の休日もデートしてくれませんか♪
ふふ…レンタル彼女のシフト…あんまり空けすぎてもいけないですし…どうしましょう♪
たぶん、お兄さんの予定を優先しちゃうと思います♪ 少しくらい事務局の人も許してくれますよね♪
ねえねえ…お兄さんですよね…?ほら、やっぱり…! ばったり会うなんて奇遇ですね♪
え? お兄さん、この方は…?
ちょっとした知り合いなんですよ♪ びっくりしすぎて声かけちゃいました♪
最近借りてくれないと思ったら…リアル彼女出来たんだね♪
このこの♪ こんなに可愛い彼女出来るなんてすごいじゃん♪
あ…わたし知ってます、レンタル彼女さんでしょ…サイトで見たことあります。トップランカーの…
あれ…彼女さんにレンカノ使ってたこと、話したんですか?
あぁ…そうなんです…えっと、何でも話してくださいって言ってて…
ん…?
ていうか…その子、どこかで見たことあるような…あ、うちの競合のトップの子…?
思い出した、ゆりかさんだ♪ ごめんなさい…お仕事中に邪魔しちゃいました…
他の事務局の子にうつつを抜かしてたんだ~、ほらこのサイトにいるゆりかさんだよね♪
超人気だって有名だったから…
わたしと何度もデートしたのに、他の子に目移りしちゃうなんて…
あれ? ゆりかさん、今日シフト入ってないじゃん…どういうこと?
もしかして、プライベートでつきあっちゃってるってこと?
あはは…そうなんです…
うそ、そんなことあるの? なんだかお兄さんを取られちゃったみたいで悔しい…
ていうか、結局人気ランキングに左右されるような薄っぺらい感性の持ち主だったの~?
とにかく、うちのトップとして…負けるわけにはいかないなぁ♪
ねえお兄さん、もしゆりかさんと本当のお付き合いしていなかったら…わたしのこと、またレンタルしてたんでしょ?
お兄さんのためだけに、特別なデートしてあげるから…もう一回だけわたしのこと、借りてみない?
ダメですよ、お兄さんはわたしの彼氏さんになったんですからね!
いいんですか、そんなこと言って…もしわたしが事務局に連絡したら一発アウトですよね♪
えぇっ、やめてください…!
冗談ですよぉ、そこまではしないです♪ でも、文句を言わずに、ちょっとだけわたしの好きにさせてください♪
お兄さんもいいよね、だって特別なデート…エッチなデート、してあげるんだよ?