track1_プロローグ
1.プロローグ
ローゼ「ごきげんよう。突然送りつけちゃって申し訳ないわ。
この音声テープを聴いているということは、貴方たち探検者が行方不明のお仲間の子を探している最中でしょう、くふふ。私はこの森の住人、ローゼ。異界の森『ディープフォレスト』を支配統括している者よ。
残念だけど貴方たちのお仲間さんは私の手で葬りさってあげました。どんな風になってるか見たい?くははっ。無様で本当にみっともない姿になってるわよ、絶望されて見捨てられちゃうんじゃないかしら、あははっ。
さて、早く助けに来ないとこの子、どうなっても知らないわよ。今から一週間、この音声を聴いている者に猶予を与えてあげる。期間を過ぎれば、人質は助からないと思った方がいいわ。
深淵に潜む森を荒らした罰よ、当然の報いを受けるべきだわ。勝手に森の中の木を切り落とし、収穫を得ようとする者。珍しい動物を捕らえ、研究者の実験用に持ち帰る者。
貴方たち人間がやってきた卑劣な行いに目を背ける事は出来ないわ。今度は、私が貴方たち人間を実験台にしてあげる。
ねえ、人間さん。私と勝負しましょう。貴方が勝ったらこの森の全ての権利を譲渡してあげる、でも負けたら...。それは貴方の人生の最期だと約束してあげる。
冒険者よ、『ディープフォレスト』の全てが欲しければ汝の命を賭けよ。それでは、一週間が過ぎるまでにお会いしましょう。ふふふっ...。」