Track 7

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トラック7:エール、紅茶をお供に

;SE:10/右上 やかんのお湯を沸かす音 ;SE:10/右上 やかんのお湯が沸騰する音 【火星人】 「……ふふ、いつ聞いてもいい音ね……」 ;SE:10/右上 火を止める音 ;SE:10/右上 やかんのお湯をポットに注ぐ音 【火星人】 「(ポットにお湯を注ぐ音:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「……ん、このぐらい入れれば……十分かな」 ;SE:10/正面 ポットを持ち、軽くまわす。 【火星人】 「(ポットを軽く回す:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「んと、お湯が全体に行き渡ったら……」 ;SE:10/正面 ポットのお湯をシンクに流す 【火星人】 「(ポットのお湯をシンクに流す:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「……下準備はこれでオッケーね。 よーし、そっちにいくわね」 ;SE:10/右上 ポット、やかん、茶葉、 ティースプーンをお盆の上に置く音 ;SE:10/右上→1/正面足音 停止 ;SE:1/正面 お盆をテーブルに置く音 ;1/正面 【火星人】 「……くす、しっかり待っててくれたわね。 今からこれを作るわよ」 ;SE:お盆から茶葉の入ったパッケージを揺らす 【火星人】 「……紅茶の茶葉よ、どやぁ!」 【火星人】 「これね、見た目は市販のものっぽいけど侮るなかれよ。 紅茶大好きな私が、今まで飲んできた中で唸ったほどの傑作なんだから。 私と同じ味の好みなあなたなら、きっと気に入るはずよ」 ;SE:1/正面 座る音 ;SE:1/正面 お盆からポットを取り、テーブルに置く音 ;SE:1/正面お盆から鋏を取る ;SE:1/正面鋏を取りパッケージに切り込む 【火星人】 「(パッケージに鋏を入れる:短めの息遣い)」 【火星人】 「……ん~、良いニオイ。 軽くティースプーンでかきまぜてみると……」 ;SE:1/正面お盆からティースプーンを取る音 ;SE:1/正面パッケージの中の茶葉を軽く掻き混ぜる音 【火星人】 「(パッケージの中の茶葉を掻き混ぜる音:短めの息遣い)」 【火星人】 「芳醇な茶葉の匂いがそっちまで香ってくるでしょ? ほれほれ、もっとニオイを嗅がせてあげるわ」 ;SE:1/正面 パッケージを揺らして、リスナーにかがせる。 【火星人】 「(パッケージを揺らしてリスナーにかがせる;短めの息遣い)」 【火星人】 「……どうかしら? さあ、このまま適量を取って、ポットに投入よ! えーい」 ;SE:1/正面 ティースプーンで茶葉を取り、ポットに入れる音 【火星人】 「(パッケージから茶葉を取り出し、ポットに入れる:短めの息遣い)」 【火星人】 「……あんまり入れすぎると味が濃くなっちゃうから、 これぐらいね……後はやかんのお湯を注ぐだけ」 【火星人】 「けど入れる前と後じゃ、ニオイも段違いに変わるからね。 それと、音にも注意を払って。なかなかにいい音するのよ」 ;SE:ポットにお湯を注ぐ音 【火星人】 「(お湯を注ぐ音:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「……ね、疲れた身体に染みる音でしょ? 今度はもっと回すようにお湯を入れるから、もう一度耳を澄ませて」 ;SE:ポットにお湯を注ぐ音 【火星人】 「(お湯を注ぐ音:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「……ポット一杯になったわね。 でも、すぐにはティーカップには注がないわ」 【火星人】 「旨味を出すには、ここから三分程待つの…… というわけで、三分待ちましょう―」 【火星人】 「(ポットを待つ:少し長めの息遣い)」 ;SE:ポットを振る(継続) 【火星人】 「たまに……こうしてポットを揺らして…… 茶葉全体に……入れたお湯を行き渡らすの……」 【火星人】 「(ポットを振る:短めの息遣い)」 【火星人】 「……このくらい。じゃあ、また待ちましょう」 【火星人】 「(ポットを待つ:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「ん、もう一回♪」 ;SE:1/正面 ポットを振る 【火星人】 「(ポットを振る:短めの息遣い)」 【火星人】 「……これで、いいかしら。 じゃあ、ティーカップにゆっくりと入れて」 ;SE:お湯の入ったポットを手に取る音 ;SE:ティーカップに紅茶を注ぐ音 回しながら入れる 【火星人】 「(ティーカップにお茶を入れる:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「……ふふ、湯気が立って、色もいい感じね」 【火星人】 「後は、私の分も……」 ;SE:お湯の入ったポットを手に取る音 ;SE:ティーカップに紅茶を注ぐ音 回しながら入れる 【火星人】 「これでいいかしら。じゃあ――」 ;SE:1/正面 リスナーにティーカップを置く音 【火星人】 「……はい、どうぞ。 香りと味を、じっくり味わってね。 私も、いただきまーす」 ;SE:1/正面 紅茶を飲む音 【火星人】 「(紅茶を飲む音:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「んぅ~おいしい。こんなものが味わえるなんて、 やっぱり地球はいいわね~。あなたは……」 ;SE:リスナー身じろぐ音(慌てて飲む音) ;SE:リスナー ティーカップが鳴る音 【火星人】 「くす、そんなに慌てなくても注いであげるわ。 ほら、カップを前に出して……」 ;SE:1/正面 お湯の入ったポットを手に取る音 ;SE:1/正面 ティーカップに紅茶を注ぐ音 【火星人】 「このくらいでいいかしら? はい、どうぞ」 ;SE:リスナー身じろぐ音(呑む音) 【火星人】 「(飲む姿を見つめる:少し長めの息遣い:楽しそうに)」 【火星人】 「あなたったら、本当に美味しそうに飲むわね。 紅茶って結構いいものでしょ」 【火星人】 「私も地球に来た時はね、 こんな美味しい物が世の中にあるなんて、 かなりカルチャーショックを受けたわ」 【火星人】 「昔に比べたら、火星も水が供給できるようになったけど、 やっぱり地球みたいに綺麗なお水がそんなにあるわけじゃないのよ」 【火星人】 「だから、地球に来て、水って大切なんだって改めて実感した。 お水の違いで、食べ物や飲み物がこうも変わるんだって」 【火星人】 「もちろん文化だって違うわよ。 お風呂も気持ちいいし、紅茶も美味しい。 それになにより耳かきなんて面白い文化もある」 【火星人】 「だけどね、単純な違いもだけど、 なにより素敵な出会いもあったわ。それはもちろん……」 ;SE:7/左 接近 【火星人】 「あなたと出会えたことよ」 ;SE:リスナー身じろぐ音 ;SE;1/正面 【火星人】 「……まったくあなたってば帰って来た時から照れっぱなしね。 ほら、熱いの飲んで、気持ちを落ち着かせなさい」 ;SE:お湯の入ったポットを手に取る音 ;SE:ティーカップに紅茶を注ぐ音 ;SE:リスナー身じろぐ音(呑む音) 【火星人】 「(飲む姿を見つめる:少し長めの息遣い:楽しそうに)」 【火星人】 「どう、落ち着いた? じゃあ、話に戻るけどね、 この話をしてると、やっぱりあなたと出会った頃を思い出すわ」 【火星人】 「まさかあの時の私がこうしてあなたと付き合うなんて、 夢にも思ってなかったんだから」 【火星人】 「ほら、ここに来たばかりの私って なんだかとっつきづらいというか話づらかったでしょ?」 【火星人】 「昔から、緊張すると顔が強張ってね…… 私には、べつにそんな気はないのだけど、 いつも怒ってるのって言われて」 【火星人】 「だから、周りの人みーんなに誤解をさせてた……。 気付けば、私自身も、あまり迷惑かけたくないって思って 誰とも関わらないように、ああいう態度になってたのよ……」 【火星人】 「だけども、私とルームメイトになった、 あなたったらそんなのお構いなしに どんどん私に笑顔になれっていうんだもの」 【火星人】 「それこそ職場でそんなこというんだもの。 みんなにも喧嘩を止められたりしたわね」 【火星人】 「でも。あの時、あなたがルームメイトでよかった。 あなたとああして言い合ったことで、周りの人の誤解もとけたのよ」 【火星人】 「私って面白いねとか、喋りやすい人だったんだって、 あなたと出会って、いろいろな人と交流できるようになった」 【火星人】 「きっとあなたじゃない他の人だったら、 ここまで幸せな生活を送れなかったと思うの」 【火星人】 「そんな風に助けてくれたあなたの力になりたいって思ったら、 私もあなたのこと、どんどん好きになったの……」 【火星人】 「だから、あの時ね、あなたに好きだって言われて、 両想いだって知ったときは、とってもうれしかったわ」 ;SE:1/正面 紅茶を飲む音 【火星人】 「(紅茶を飲む音:少し長めの息遣い)」 【火星人】 「もちろん結婚できるものなら、きちんとしたいけど…… 私ね、本音を言えば、今の生活も悪くないかなって思ってるの」 【火星人】 「ほら、地球は、異性交流が始まったばかりだし 他の星に比べたら、色々な面で初めてだと思うし 一朝一夕で異星の人と結婚! なんて、すぐにいかないのも納得できるわ」 【火星人】 「だから、焦らないでいいの。 あなたはあなたのペースで頑張れ」 【火星人】 「何年かかっても待ってるわ それこそ、寿命が尽きるまでずっとあなたの傍にいてあげる」 【火星人】 「だって、書類上は家族じゃなくても、 心と心が繋がっていれば、それはもう立派な家族じゃないの」 【火星人】 「いつも頑張ってるわ。えらいえらい」 ;SE:1/正面 立ち上がる音 ;SE:1/正面 頭を撫でる音 【火星人】 「(頭を撫でる音:少し長めの息遣い)」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【火星人】 「こらこら動かないの。 ちゃんとえらいえらいできないでしょー」 【火星人】 「いい? 自分では気づいてないかもだけど、 帰って来た時のあなたったら、すごく焦ってた顔してたんだもの」 【火星人】 「これはこうして焦らなくていいのよって慰めてあげてるの。 ほら、おとなしく撫でられていなさい」 ;SE:頭をゆっくり撫でる音 【火星人】 「(頭を撫でる音:少し長めの息遣い)」 ;SE:リスナー身じろぐ音 【火星人】 「ふふ、すごいあくびね。 いっぱい癒した分、たまってた疲れがどっと出て来たのね」 【火星人】 「外も……良い感じに真っ暗だし。 明日の為にもそろそろベッドに入って、 ゆっくり睡眠を取りましょう」

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