Track 11

Tr11 宿と雷雨と扇風機

;1/前 【ふかみ】「わ。みてください壁。扇風機ついてます。すごくレトロ!」 ;環境音 樹木村の宿の扇風機 F.I. 【ふかみ】「えへへ、いいお宿にあたっちゃいましたね。こういうの、わたし、結構好きなんです」 ;1/前(マイクに背中) 【ふかみ】「ん……(呼吸音*8)──すずし。 って、風、これだとわたしが独占しちゃってますね」 ;1/前→;3/右 【ふかみ】「おにいさん、並んで一緒に──(呼吸音)(呼吸音)──んふふっ」 【ふかみ】「ね。ほてった体に扇風機の風、とっても優しくてすずしいですよね……(呼吸音*6) なんだかんだでお風呂……すごく長く入っちゃいましたし──」 「(うっとりと扇風機の風を楽しむ息とニュアンス。一分間)」 ;上記の呼吸音の30秒ほど経過時から、F.Iで雷雨の音を環境音にプラス 【ふかみ】「え?」 ;SE 畳の足音 ;1/前→;3/右→;11/右遠(マイクと反対向き) 【ふかみ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──わ、振ってきちゃいましたね。結構おおつぶ」 ;3/右 【ふかみ】「(呼吸音)(呼吸音)……わたしたちラッキーでしたね。 お土産物とか、もう何分かのんびりみてたら、 この土砂降りに、きっと足止めされちゃってました」 ;3/右(接近囁き) 【ふかみ】「おにいさんとふたりでだったら、どこかの軒先で雨宿り──とかも素敵って思いますけど。でも……」 ;3/右(マイクと同視線) 【ふかみ】「(じっと雨音に耳を澄ませる、幸せそうな呼吸とニュアンス、一分ほど)」 ;3/右(寄り添い。ゆったり。静かに) 【ふかみ】「……おにいさんとふたりきりの部屋で、ぼーっと雨音聴いてるほうが、もっと素敵って思います。です」 【ふかみ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──好きなんですよ。わたし、雨。川下りのお仕事してるときには、お客さん濡れちゃうし、ご迷惑かけちゃうなーって思いますけど」 【ふかみ】「それでも、ね? わたし自身は、雨に濡れながら船を操るの、好きなんです。雨粒をつたって川とつながってるような気がして──水の流れを、もっとよく感じられるみたいな気がして」 【ふかみ】「それに……うふふっ、凪ちゃん」 【ふかみ】「一番のお友達で、一番のお仕事の相棒が、雨降りとっても大好きなのにも、ちょっと影響されてるのかもって思います」 【ふかみ】「凪ちゃん、土砂降りになればなるほど喜んで。 黄緑色の雨合羽着て、『こういうときこそ修行になるばい』って!」 【ふかみ】「元気なカエルさんみたいでかわいいなぁって、わたし、凪ちゃんの雨合羽すがたみるといっつも──あ、凪ちゃんにはナイショにしててくださいね?」 ;;$=SE 近い雷 【ふかみ】「約束ですよー。ゆーびきーりげん $ きゃあっ!?」 ;3/右 抱きつき(怯え ;環境音 そのまま雷雨に 【ふかみ】「か、雷は苦手なんです……川の上、逃げ場所ないし……川下りって、雨はある程度がんばりますけど、雷だと基本中止しますし……」 【ふかみ】「ううっ──怖い……あっ」 ;1/前(密着) 【ふかみ】「……ありがとうございます。安心します──(呼吸音)(呼吸音)──おにいさんのぬくもりに、においに、怖いの、溶かしてもらえるみたいで──」 【ふかみ】「……このまま……もうすこし、いいですか? ……雷が遠くにいっちゃうまで──もう少し……」 ;音素材の雷雨でいい感じにひっぱれる長さ雷雨継続させて→雨にクロスフェード願います 【ふかみ】「(雷雨中用の、怖い中にも安心がある呼吸。素材用に2分ほどお願いいたします)」 【ふかみ】「(加えて別途の単発で“きゃっ”とかそういう、怖がるリアクションを2~3いただけましたら)」 【ふかみ】「……雷……聞こえなくなりましたね……たぶん……(呼吸音)*8──うん、もう聞こえない」 【ふかみ】「(安堵の長い息)」 【ふかみ】「……怖かった。ですけど、えへへっ、うれしかったです」 【ふかみ】「おにいさん、ずっとわたしを守ってくれて。わたしのことを包んでくれて。だから雷聞こえても、わたし、すっごく安心できて…………ん…………」 【ふかみ】「安心、しすぎちゃったのかな。 っていうか──(微笑)──今日一日、たくさんしゃべってたくさんあるいてたくさんわらって──はしゃぎすぎちゃったのもありますよね」 【ふかみ】「わたし、なんだかすごく眠くて……(呼吸音)(呼吸音)──あ、おにいさんもなんですか──(微笑)よかった。一緒のきもち、うれしいです」 【ふかみ】「それじゃあ、少しねちゃいましょうか。 晩ごはんまで、のんびりおひるね。ふたりいっしょに」 【ふかみ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──やったぁ。ふふっ」 ;SE 足音 一歩 ;1/前(少し離れる) 【ふかみ】「それじゃあわたし、すぐにお布団しいちゃいますね」 ;環境音 F.O.