Track 2

・トラック02「修学旅行の夜のような添い寝」

【くろな】 「布団までごろごろごろごろ~」 ;SE 床を転がる音 ;SE 布団に入る音 【くろな】 「万年床さいっこー」 【くろな】 「君の分はそこにあるから、テキトーに敷いて私が座ってたやつ枕にして寝てね」 ;SE 布団を敷いて横になる音 【くろな】 「ん。電気消すねー」 ;ボイス位置 3 ;SE ピッとリモコンで電気を消す音。 【くろな】 「ふー……」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「(しばらく吐息の音)」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「寝た?」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「お酒を飲んだ後って、体は動かないんだけど、意識だけは起きてるみたいな事があるよね」 【くろな】 「もうちょっとだけ付き合ってくれる?」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「あのさ、好きな子とかできた?」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「私はさ、全っ然そういうのができないの」 【くろな】 「社会人になった途端にさ、親からは結婚しろーとか、孫の顔が見たいーとか言われるようになってきて」 【くろな】 「できるかってーの」 【くろな】 「私、まだまだやりたい事とか何も出来てないしね。いつまでも自分のやりたい事を見ていたいよ」 【くろな】 「そりゃーさっきも言ったように息をするだけでお金をもらえるのが一番の理想だけど」 【くろな】 「毎日働いてさー、それでも一歩一歩前進出来たらなぁって思うよ」 【くろな】 「仕事が恋人ってやつだねー」 【くろな】 「君とこーして一緒にお酒を飲んでごろごろする時間は、好きなんだけどさ」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「(20秒ほど吐息の音)」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「ねえ。起きてる?」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「昔の話でもしよっか」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「修学旅行の時の事とか覚えてるかな」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「みんなで枕投げ大会してさー……怖い話なんかしてきゃあきゃあ言いながら騒いで」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「見回りのせんせーが注意しに来て……男子だけ怒られて、おもしろかったな」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「君たちが自分の部屋に帰った後、実はさ」 【くろな】 「今度は女子だけで一緒の布団を被って、小さい声で恋バナを始めてたんだよ」 (『小さい声で』から);ボイス位置 3 ;SE 布団を被る音 (めくるまで小声でお願いします) 【くろな】 「誰が好きー? サッカー部のなになに君かなー、みたいなさ」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「ちょっと、懐かしいな」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「当時は好きな人とか、いなかったんだけどね」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「でも、誰かが誰かを好きって話を聞いてるだけでさ、なんか胸がどきどきしたんだ」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「ああいうドキドキって、もうあんまり味わえないかなって思うよ」 ;ボイス位置 3 ;SE 布団をめくる音 【くろな】 「あー涼しー」 【くろな】 「さすがにそろそろ寝ないとね」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「こうしてさー、真っ暗になった天井を見上げて」 【くろな】 「すー……はー……」 【くろな】 「深く、ふかーく、息をするの」 【くろな】 「(何度か深呼吸)」 【くろな】 「すぐにさ……ねむ、く……なって……きて」 【くろな】 「(10秒ほど寝息)」 【くろな】 「ふぁあ…………おやすみ」 ;ボイス位置 3 【くろな】 「(寝息を20秒程度お願いします 長)」 ;ボイス位置 3