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■01

■01 はぁ~ぁ、委員会の仕事なくなったのはラッキーだったけど……暇になっちゃった。 誰か捕まえてカラオケ? うーん。 大人しく勉強してろって言われるかな? まぁ、それでもいいけど……。 あれ。 お兄ちゃん、もう帰ってる……それにこの靴? あ、もしかして彼女? ついに家に連れて来たんだ。 これは、顔を拝めるチャンス♪ とは言え、いきなり部屋に行くワケにはいかないか~。 あたしが遅くなるって知ってて連れてきたんだろうから、驚かせちゃうもんね。 だから、まずはコッソリと……ムフフ♪ あぁでも、玄関の音で気付いたかな……。 出てくる気配は、ない……でも、静かね。 気付いてないのかな? 両親共働きで、あたし以外こんな時間に帰ってこないし。 本来なら、あたしも遅くなる予定だったんだし~? ふむ……静かなまま。 テレビも付けず、音楽も流さず……勉強でもしてるのかなぁ。 集中してて、あたしの気配にも気付いてない? 多少の防音性はあっても、そこまでは。 あれ? なんだ? 今の音……ううん? 声? 声だ……え? なんかちょっと、変な? あれ……あれれ!? ちょっと変な声……変、と言うか? んっ、んん? だいぶ変!? ごくんっ……っんん。 んふぅ、ふぅ、ふぅふぅ、んぅう……あ! そうだ。 クローゼットの中なら、壁も薄いかも……えっと、んん~っと。 この声って、まさか……まさか、だよねぇ? 音を、立てないようにぃ、んん、ん~っと……うん。 よしっ。 ここなら、もうちょっと聞こえるハズ……うっ、うう。 うわっ……うわあ! これ、やっぱアレ? アレなの!? お兄ちゃん……え、えっ、エッチしてる!? 彼女の声、ヤバ……ヤバくない? ちょっとエッチっぽ過ぎない!? え、エッチだ……エッチ、エッチ……せ、せ、せっ……っくすぅ。 うう、ふぅ、ふぅふぅ、んん、んぅう……っごくん。 は~、は~、はぁはぁ、あぁ……喘ぎ声だ。 これ絶対、エッチする時の声。 セックスしてる時の、エロい声ぇ……っはぁ、はぁ、はぁはぁ。 えっと、彼女できたって聞いてから、もうどれくらい? 半年経ったっけ……まだ一年は経ってない、ハズ? それなのに、エッチしちゃうんだ。 セックスしてる。 せ、セックス! 駄目でしょ~? それはまだ早くない? お、お兄ちゃん、パパになっちゃう? 結婚? あぁ、いやいや。 まさかそんな……あはは。 セックス、イコール、結婚じゃないわよね。 それに、えっと……避妊? すれば、赤ちゃんはできないっ。 で、でも百%じゃなかったハズ。 待って? セックスしてるとは限らないわよね……エロいコトをしてる、だけ? キスしたり、体を、お、オッパイをさわったり……逆に、さわってもらってるとか? お、オチッ、オチンチンを? お兄ちゃんのオチ……っごくん。 んっ、んっ、んっはぁあ。 は~、は~、はぁはぁ……んう、うぐ! んむむ、んっ、んっ、んぐぐっ。 ふーっ、ふーっ、ふぅふぅ、んんっ……っごくん。 ヤバイ……今、凄い声だった……ヤバイ声、出してたぁ。 なんだっけ……絶頂? した? それとも、今、入れたとか? あぁもう、喘ぎ声ばっかでわかんない。 どうしたら……どうなったら、ああいう声出るのかわかんないよ~っ。 とにかく、してる……セックスしてる。 お兄ちゃんが、彼女とセックスしてるのは、もう間違いないっ。 うぅ、エロい……ヤバイ。 エロ過ぎてヤバ……あぁもう、こんなのどうしたら。 い、いや……どうもこうもない、わよね。 ここにいたらヤバイ? バレたらヤバ過ぎっ。 静かに……静かに、で、出て……っごくん。 あぁでも、なんか勿体ない、かな。 もうちょっと、聞ける? 聞いてても大丈夫、かなぁ……っはぁ、はぁはぁ。 んっ、んぐ……っごくん。 おっ、おおっ……声、大っき。 お、お兄ちゃんもエロい声出してる! あぁ、ヤバッ……駄目だ。 これホント駄目なヤツだ。 これ以上聞いてたら、あたしまでおかしな気分になっちゃうヤツだぁあああ。 あ、あぁもうっ……お兄ちゃんの馬鹿ぁあ。

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