02 お勉強会
すみません~なんだか久しぶりですね。 先輩の家に来ること。 幼い頃は時々遊びに来てはいたが。
ええ、ずいぶんキレイに片づけていらっしゃるんですね。 申し訳ありません。男性の部屋はもう少し散らかっていると思いました。 あ、それとももしかして、私が来るまで一生懸命整理したとか。 ヒヒッ。
では、勉強をはじめましょう。 先輩は···世界史ですか? 私はまず数学です。 はい...数学は本当に苦手です。
先輩は普段どのくらい勉強されますか? 課題する程度? ふふ、そうか。 私もこうやって勉強するのは、試験前くらいです。 え?そんなに勉強してるイメージですか? 点数が良ければ当然うれしいですけど、最悪の場合でも平均とればいいんじゃないかと思いますから。
あ、はい。私は暗記するのとか、国文が得意ですね。 あ、特技っていうか··· 好きだから勉強もうまくいって結果的に成績が良い... という感じだろうか。 それで窮屈な数学は勉強も出ません。 でも、先輩と一緒に勉強したら楽しそう。 ヘヘヘ。誰か一緒の方が集中することもありますね。
委員会ですか?あ、さっき学校で仕事ですか? 言わなかったんですか、保健委員ですか。 当番ですから、洗面台の石鹸を補充しなければなりません。 そうなんですよ~実は委員会なんかするつもりなかったんですけど、誰も立候補してなくて、断るわけにはいかなくて。 ああ、いいえ、無理強いされたのではなくて、無理強いされたわけではないですから、大丈夫ですよ。 心配してくれたの? ありがとな
うん···先輩、この問題はよく分かりません。 うん。あ、えっと。 この式を使えばいいのかな? そうなんだ。ありがとうございます。
あ、先輩、キャンディー召し上がりますか? 少し甘いものが食べたくなる時のために、カバンにいつも入れておいてください。 色んなキャンディーがあるから好きなのを選んでください。 置いておきますので、いつでも召し上がってもいいです。
飴をしゃぶっていると、変に集中しているような感じがしますよね。 へへ、気のせいかな。 でもガムを噛むと集中力が増すというし、飴も多少は効果があるんじゃないかな? ええい, いないかしら。 僕も食べないと。
そうですね、先輩、今日のお礼、何がいいですか? 私の甘えに似合ってくださったので、何かお礼をさせてください。 特にご希望がなければ、あの先輩にしてあげたいことがあるんですが。 あのう、耳そうじとかはどうですか。 「国民が学生になった頃、たまに先輩に耳掃除をしてもらったのを覚えていますか。 私、先輩に耳掃除されるのが好きでしたから。 今回は私が先輩にしてあげたいです。 本当?では、勉強が終わったらして差し上げます。