Track 2

Tr2 サヌカイト風鈴の鳴る縁側で散髪を

;SE 風鈴チリン(単発) ;9/前遠 【みくろ】「あ」 ;環境音 サヌカイト風鈴のある縁側 F.I. 【みくろ】「マスター、お待ちしてました。うふふっ、みくろの床屋さんへ、ようこそ!」 ;SE チリン単発 【みくろ】「(呼吸音)」 ;1/前 【みくろ】「……いい音ですね、本当に。讃岐石(さぬきいし)──サヌカイト。 すごく澄んだ音がするってお話は聞いてましたけど、実際、この風鈴の音を聴くと」 【みくろ】「(風鈴が鳴るのを待ってる4呼吸)」 ;SE チリン 【みくろ】「とても石の音だなんて思えない。ガラスみたいで、金属みたいで、それよりもっと透明で……」 【みくろ】「こんな素敵な縁側で、マスターに床屋さんしてあげられるなんて…… みくろ、しあわせすぎて怖いほどです」 【みくろ】「浮かれてミスしないようにしなくちゃ、ですね。 まずは首周り、細かい毛がはいらないよう、タオルでくるってしちゃいますね」 ;SE タオル首周りにまく 【みくろ】「(作業の呼吸 *4)」 【みくろ】「っと、そしたら今度はケープをかぶせて──」 ;SE タオルの上からケープをかぶせる 【みくろ】「(作業の呼吸*4)──隙間ができないように、きっちり──(呼吸音)(呼吸音)──うん」 【みくろ】「あとでケープをお掃除しやすくしたいから、静電気防止スプレーふいちゃいますね。 一応、目とお口、とじててください」 ;SE スプレー、ケープにまんべんなく 【みくろ】「(無言で作業の8呼吸)──よーし。準備できました!」 【みくろ】「じゃ、床屋さんしていきまーす。 っていってもマスター、いっつもの髪型が一番似合うにきまってますから」 ;SE コームで髪の毛を丁寧に梳る 【みくろ】「こうして……(呼吸音)(呼吸音) 髪を……(呼吸音)(呼吸音) 大事に、大事に……(呼吸音)(呼吸音) といて、ほぐして──(呼吸音)(呼吸音)」 【みくろ】「(愛情込めてコームをかける呼吸とニュアンス。10呼吸ほど)」 ;SE stop 【みくろ】「……やっぱり、すこぉし伸びちゃってますね。 これならいっつもとおんなじに、毛先を切って、重くなってるとこをちょこっと梳くのでいいかなぁってみくろ思うんですけど──(呼吸音)(呼吸音)」 【みくろ】「はぁい。それじゃあいつもどおりにやっていきます」 ;SE コームで髪を引き出す。鋏でカット(単発) 【みくろ】「コームで髪を引き出して~(呼吸音)(呼吸音)──カット、パチン!」 【みくろ】「うん。いい感じ。切りすぎないのが一番大事なポイントだから、みくろ、集中してやりますね。 マスターも、できたらスマホかなんか見て、退屈しないようにしててください」 ;SE コームで髪を引き出す、鋏でカットを繰り返し 【みくろ】「(集中してるけどゆったりとした間隔での作業の息とニュアンス。長めの呼吸の合間合間に、以下のセリフを挟んでいただけますと幸いです)」 /// 【みくろ】「あ。枝毛はっけ~ん。切っちゃいますね~」 【みくろ】「……マスターの髪、きれいですよね、ハチロクお姉さまにも負けないくらい」 【みくろ】「あ! かゆいとこあったらいってください、そのくらいは集中といても平気ですから」 【みくろ】「みくろ、自分の髪だとよく引っかかっちゃうから──マスターの櫛通りのいい髪、うらやましいです」 /// ;SE ちょきん、と単発いれてSTOP 【みくろ】「ん。バランスよく切れたと思います。 あとはちょっと重いところに、すきバサミ、ですね」 ;右耳に顔よせて囁き 【みくろ】「濡れてると髪、すきすぎちゃいますから、かるぅくドライヤーで乾かしますね~」 ;5/後 ;SE ドライヤーで髪かわかす 【みくろ】「(まんべんなくドライヤーをかける息とニュアンス。16呼吸ほど」 ;SE stop 【みくろ】「っと、こんな感じでいいですね~。指通りも──(呼吸音)──うん、さらさら」 ;参考 https://youtu.be/8WRv4oELtQk 【みくろ】「じゃ、漉きますけど──すきバサミもいれすぎると穴あいちゃうから、集中します。 マスターはまたスマホとか……ふふっ」 ;3/右(接近囁き) 【みくろ】「もし眠くなったら、眠っちゃってもいいですからね?」 【みくろ】「いきますねー」 ;SE クシで引き出して、チャキチャキチャキチャキ、と小刻みなセニング。を、繰り返し 【みくろ】「(集中して、さっきより少し早めの呼吸とニュアンス、間を長めにとりつつの合間合間に、以下のセリフを挟んでいただけますと幸いです)」 /// 【みくろ】「髪質いいから……毛流れも、ほんとにきれいに出ますよね~」 【みくろ】「匂い……(くんくん)──マスター、みくろとおんなじシャンプーなのに、ずうっと素敵な香りに感じる」 【みくろ】「シルエット……うん、いい感じにでてきましたね~。 いつものマスター、みくろの大好きなマスターの髪型にもどってきました」 【みくろ】「ここから、セニングもっと細かく……集中して、丁寧に、リズムよく」 /// 【みくろ】「うん。あと、もうちょっと──ここだけ、仕上げて──」 【みくろ】「(丁寧に梳く8呼吸)」 ;SE stop ;3/右 【みくろ】「これでできたと思います。マスター、手鏡どうぞです。 で、みくろは合わせ鏡して」 ;5/後 【みくろ】「どうですか? ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あはっ」 【みくろ】「よかったぁ。なら嬉しいです。褒めてもらえて、みくろ、とってもしあわせです」 【みくろ】「……ふふっ。鋏もブラシも、ずうっと使ってましたから。 オオムタの動物園のお世話になってたころに、ずうっと」 【みくろ】「もちろん、マスターの髪の毛ほどに丁寧にはやっていませんでしたけど。 動物たち、どのこも勝手動こうとするから、そこをくしけずってカットしてたの── 今考えると、うふふっ! マスターの床屋さんするための、いい練習になってたのかもですね」 【みくろ】「でもね? マスター、これはナイショのお話なんですけど」 【みくろ】「動物たちの毛刈りは鋏使わないことも多くって── 実はみくろ、バリカンの方がずっとずうっと得意なんです」 【みくろ】「だから──えへへっ! もしもマスターがバリカンでバリバリバリーっていきたいときには、 みくろに相談してくださね♪」 ;環境音 F.O.