Track 4

■トラック4『クラスの陽キャと待ち合わせ』

;◆BGS 町中 ;◆SE まどか、パタパタと近寄りながら ;◆ダミヘ位置・右後ろ奥12 【まどか】 「あ、居た。おーーい」 ;◆ダミヘ位置・左前8 【まどか】 「ごめんごめん。ちょっと、待った?  いやー……少し、準備に手間取っちゃって」 【まどか】 「どこかお店でも入って、待っててくれればよかったのに。  あ、またイヤホン付けてる。好きだねぇw」 【まどか】 「それじゃ、行こっか。こっち」 ;◆SE 歩き始める。街の喧騒と段々離れていく。 ;◆ダミヘ位置・左7 【まどか】 「電車、迷わなかった? ……ぁ。そうなんだ。結構、近いんだね。  どのぐらい前から待ってたの? …………へっ。2時間も前?」 【まどか】 「ええええ。何でそんな前から……遅刻したくなかったの?  ふふ。変なの。真面目なんだね。そういうのは、結構、良いと思います」 【まどか】 「あ、そだ。オススメしてくれた動画、聞いたよ。そうそう。氷砂糖のやつ。  めっっっちゃヤバかった。……やっぱ咀嚼音系は、良いね。気持ちよさがある」 【まどか】 「……さ、流石に……私は人前で咀嚼音聞かせるとかは……無理だけど。  当たり前です。そんなはしたないこと……絶対ムリ……」 【まどか】 「むぅ? ナニその顔。  キミはなんか勝手に私のこと、遊んでる風に思ってるでしょ。  ないない全然ないよ。彼氏とかも居たこと無いし」 【まどか】 「いや、まぁ……何回か告られた事はあるけど……」 【まどか】 「えー? あんま知らない人。サッカー部かなんかの……キャプテンとか、何とか。  全然知らないのに、ずっと前から好きでしたとか言われてさー」 【まどか】 「だったら私の趣味の一つでも当ててみろってゆーんだよ。  キミは分かる? 私の趣味。……ん、そう。スケボーね。あとスノボとサーフィンね。  基本、板に乗らせときゃ喜ぶからね私」 ;◆声 ささやき 【まどか】 「ふふ、よく覚えてたな。偉いゾ~♡」 【まどか】 「…………まぁ、そりゃ覚えてるか。最近は……ほぼ毎晩通話してるし。  変な感じー。少し前まで、隣の席なのに全然喋らない仲だったのに」 【まどか】 「ASMR以外の共通点も無いのに。何ていうんだろこういうの。  フィーリングが合う……みたいな…………?」 【まどか】 「……………………(ちょっと変なこと言っちゃったなぁと照れている)」 【まどか】 「えーーっと」 【まどか】 「もうちょっとだから、うち。あ、お母さん居る。でもあんま気にしないんじゃないかな。  今は締め切りで忙しいだろうしー。え? お土産? いいよぉ。ただ友達が遊びに来るだけなんだもん」 【まどか】 「ふっふっふ、試したいASMRのやつ、いっぱい準備したから。  今日はたっぷり付き合って貰うよ。えへ、何からやろうかな~」 【まどか】 「……ぁの。お礼って訳でも無いけど……夕飯はさ……私が作るから…………食べてってよ。  …………ゥン。頑張って…………作るネ」 【まどか】 「あ。でも。きょ、今日のことも、クラスメートとかには、ナイショ。  いいね、分かった? …………ぇ? だ、だってさぁ」 ;◆声 小声で 【まどか】 「こんなん知られたら……絶対、付き合ってると思われるし……。  ぃや家に連れ込んで、手料理まで……私も逆の立場なら思うけど」 【まどか】 「と、とにかく。ナイショですから。分かったねっ」